「役に立つ」の英語表現11選+関連フレーズ3選【例文つき】
あなたは「役に立つ」を英語で表現できますか?
多くの人が”useful”や”helpful”を挙げるのではないでしょうか。
もちろんいずれの単語も正解です。
しかし、英語には「役に立つ」を意味する単語やフレーズは数多くあります。
この記事では、それぞれの単語やフレーズの意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。
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「役に立つ」を意味する英語11選(形容詞・動詞・熟語)
「役に立つ」を意味する英語は数多くあります。
ここではそれぞれのフレーズの意味や使い方について、例文を用いて解説します。
useful 「(あるものが)役に立つ」
“useful”はもともとuse「使う」とfull「〜でいっぱいの」を組み合わせた語です。
“use”を使っていることから、モノに対して「役に立つ」と言いたいときに使います。
カジュアルな場面だけでなく、ビジネスや論文などフォーマルな場面で使うことも可能です。
発音についても注意しましょう。
動詞の”use”は「ユーズ」と発音しますが、形容詞の”useful”は「ユースフル」と濁らずに読むので気をつけてください。
ちなみに”useful”の対義語は”useless”で「役に立たない」という意味を持ちます。
セットで覚えておきましょう。
インターネットは調べ物をするのに役立ちます。
helpful「(人あるいは誰かの行動が)役に立つ」
次に”helpful”ですが、これも”useful”と同様に、help「助ける」とfull「〜でいっぱいの」が合わさった語です。
“help”を使っていることから、人あるいは誰かの行動に対して「役に立つ」と言うときに使います。
また、”helpful”の対義語は”helpless”で、こちらも「役に立たない」となります。
スージーは、私に緊張しないための役に立つアドバイスをくれました。
will do「(これから)役に立つ」
“will do”と聞くと、未来形「〜するだろう」「〜するつもりである」を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、「(これから)役に立つ」と未来のことに対して表現する際にも”will do”を使って表現することができます。
doには「(必要な)効果をもたらす」「(~に)十分に役に立つ」という意味もあるのです。
学校の授業で習った記憶はないと思いますが、辞書の下の方に載っています。
下記の例文で紹介している” That will do.”は、日常会話や海外ドラマなどでよく耳にする定型表現です。
必要なお金を借りて、「それで十分だよ。」(=それで十分足りる、役立つ)と言いたいときに使います。
ちなみに、” Will do.”は「了解」という意味にもなります。
これを機にセットで覚えておきましょう。
お金を借りていい?
B: OK, but I can lend you only 1,00 yen.
いいけど、1,000円しか貸せないよ。
A: That will do.
それで十分だよ。
work「(機械などの機能が)役立つ」
“work”=「働く」と考えている人が多いでしょう。
もちろんそれは間違いではありませんが、「作動する」や「機能する」という意味も持ちます。
そこから派生して、「(機械などが機能して)役に立つ」という意味として使えるようになりました。
“That will do.”と同様に、下記の例文で紹介している”It will work.”も日常会話や海外ドラマでよく見かける表現です。
「きっとうまくいくよ。」=「それは役に立つよ。」「それはしっかり作動するよ」を意味します。
きっとうまくいくよ。
handy「便利な」
“handy”は「便利な」という意味の形容詞で、日常生活で耳にすることが多いカジュアルな表現です。
“useful”と同様にモノに対して「役に立つ」と言いたいときに使います。
このアイテムは冬の間きっと役に立つでしょう。
beneficial「有益な」
“beneficial”は「有益な」「有利な」を意味する英語で、「役に立つ」と似たような意味になります。
情報や物事に対して「役立つ」と表現したいときに使うことが一般的です。
その病気を根絶するために新しいワクチンが有効であることを願います。
※eradicate=(病気・有害なもの・悪い状態などを)全滅させる
good「良い」
“good”は「良い」という意味を持つ英単語ですが、何か役立つものやサービスに対して「良い」と表現したいときに使うこともあるため、「役立つ」と解釈することもできます。
最もカジュアルな「役に立つ」を意味する英語表現です。
これは緊急事態が起きて何か料理しなくてはいけないときに役立つアプリです。
※app=アプリ
valuable「価値がある」
“valuable”は「価値がある」を意味する形容詞で、「価値のある」モノやサービス、あるいは人のアイディアに対して「役に立つ」と表現したいときに使えます。
私たちはその講義で多くの役立つ教訓を学びました。
convenient 「便利な」
“convenient”は「便利な」を意味する形容詞です。
“useful”と同様に、モノに対して使います。
電動スクーターは通勤に役立ちます。
of use 「(あるものが)役に立つ」
“of +名詞”で形容詞を表します。
“of value”=”valuable”、”of use”=”useful”といった具合です。
しかし、”of use”は”useful”と比べると文語的で、日常会話やカジュアルなシーンではあまり目にすることはないでしょう。
使用する場面には気をつけてください。
このおもちゃは長い間使われていません(役に立っていません)。
of help「(人あるいは誰かの行動が)役に立つ」
“of help”も” of use”と同様です。
“helpful”と同じ意味を持ちますが、フォーマルな場面で使われることが多いという特徴があります。
下記の表現は、ビジネスシーンなどでよく使う表現です。
使いこなせるようにしっかり覚えておきましょう。
お役に立てずに申し訳ございません。
「役に立つ」関連フレーズ
それでは最後に、下記の3つの「役に立つ」の関連フレーズを紹介します。
- 人の役に立つ
- あなたの役に立つ
- 将来役に立つ
人の役に立つ
「人の役に立つ」は日常生活の中で比較的よく耳にする表現ですね。
英語では、下記のいずれかを用いて表現します。
- be helpful to others
- benefit others
それぞれニュアンスが若干異なるので使い方に注意してください。
前者は「人の役に立つ」と日本語と同じような意味で使えますが、後者は「他人に利益をもたらす」という意味として使うことが一般的です。
私はいつでも人の役に立ちたいです。
あなたの役に立つ
「あなたの役に立つ」と表現したい場合は、” be of your help”を使います。
上述の通り、”of +名詞”で形容詞の意味を持つことから”of help”=”helpful”です。
そして”help”の前に”your”を置くことで「あなたの」という意味を加えることになります。
僕はただ君の役に立ちたかっただけなんだ。
将来役に立つ
「将来役に立つ」もよく使われる表現です。
この場合、「将来」は未来を表すことから、文の時制を未来形”will”を使えば良いでしょう。
そして、文末に「将来」を意味する”in the future”をつければ完成です。
下記の例文のようになります。
この経験は将来役立つでしょう。
「役に立つ」を意味する英語表現は数多くある!
この記事では「役に立つ」というニュアンスを持つ英語表現を11個紹介しました。
それぞれ何に対して「役に立つ」と言いたいのかによって使い分けます。
また、カジュアルな表現からフォーマルな表現までさまざまです。
いずれにしても「役に立つ」は日常生活の中でよく耳にしたり、口にしたりする表現であるため正しく使い分けられるようにしまよう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
詳しい練習法については、無料のメールマガジンで公開しています。
今回は、「役に立つ」は英語でどう表現するかを説明します。
会話でよく使う表現なので覚えておくと必ず役に立ちます。
最後まで読んで覚えてしまいましょう。