「道に迷う」の英語|必須3パターンと関連表現7つを25の例文で解説
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今日は、「道に迷う」は英語でどう表現すればいいのか、今まさに道に迷っている状態を表す表現と、道に迷っていない状態から道に迷っている状態に変化するときの表現を紹介します。
また、「方向音痴」「方向感覚」「道を間違える」「間違った方向に行く」「道に迷ってうろうろする」など、関連する表現も紹介します。
英会話でそのまま使えるフレーズを紹介しますので、覚えておいて活用してください。
目次
「道に迷う」の英語
「道に迷う」は、英語ではget lostとbe lostがよく使われます。
lostはlose(失う)の過去分詞形です(lose-lost-lost)。
どちらの表現も日本語では「道に迷う」ですが意味が少し違いますので、間違えないように使い分けてください。
get lost(道に迷う)
get lostは、「道に迷う」という意味で日常会話でよく使われる表現です。
「今道に迷っている」という意味ではなく、迷っていない状態から迷った状態への変化を表します。
過去形で「遅くなってゴメンね。道に迷ってしまったの」のように言い訳をするようなときによく使います。
遅れてごめん。道に迷ったんだ。
Sorry I’m late. I got lost.
ディズニーランドで子供が迷子になって困ったわ。
It was terrible when my kids got lost at Disneyland.
※terrible=ひどく悪い
ナオコ:コンビニにいるの。迷子になったわ。
I am in the convenience store. I got lost.
アキラ:そこで待ってて。すぐ迎えに行くから。
Wait there. I’m coming to get you.
注意
Get lost!を命令文として使った場合、相手に対して「消えてくれ」という意味の表現になります。
この表現は、相手に対して怒りや不快感を示す場合に使用されることが一般的です。
たとえば、誰かが自分に迷惑をかけている場合、以下のように言うことができます。
Stop bothering me! Get lost!
邪魔をするな。消え失せろ!
※bother=悩ませる
この表現は攻撃的なニュアンスを持っているため、使用する際は注意が必要です。
特に、敬意を表すべき場面では絶対に使わないでください。
be lost(道に迷っている、迷子になっている)
be動詞+lostは、「道に迷っている」「迷子になっている」という状態を表す表現です。
日常会話でとてもよく使われます。
アキラ:どうかしましたか。
What’s the matter?
ナオコ:道に迷って、どこにいるのかわからないのです。
I’m lost, and I don’t know where I am.
We are completely lost.
完全に迷子になったよ。
※completely=完全に
get lostとbe lostの違いは?
get lostは、道に迷っていない状態から道に迷った状態への変化を表します。
ですので、「今道に迷っている」と言うときはget lostは使えません。
現在の状態を表すときは、I am lost.のようにbe lostを使います。
lose one's way(道に迷う)
lose one's wayは、そのまま訳すと「道を失う」という意味ですので、「道に迷う」という意味になります。
アキラ:今どこにいるの?もうすぐコンサートが始まるよ。
Where are you? The concert is about to start.
ナオコ:今そっちに向かっているんだけど、道に迷ったわ。
I am heading in that direction now. I lost my way.
※be about to~=まさに~するところ
彼は森の中で迷ってしまって、出口が見つからなかった。
He lost his way in the forest and couldn't find his way out.
get lostとlose one's wayの違いは?
get lostとlose one's wayは、どちらも「道に迷う」という同じ意味を表します。
しかし、日常的な会話ではget lostの方がよく使われます。
また、lose one's wayは、道に迷ったときだけでなく、何か失敗をして「途方に暮れる」「道を外れる」という意味でも使われます。
「道を尋ねる」の英語は?
「道を尋ねる」は英語でask for directionsと言います。
I'm completely lost. I think I need to ask for directions.
完全に道に迷ってしまった。道を尋ねる必要がありる。
「道に迷う」に関わるその他の表現
迷子
「迷子」を英語に直訳するとlost childかmissing childですが、「迷子になった」というようなシチュエーションでは使われません。
すでに紹介したget lost/ become lost(迷子になる)やbe lost(迷子である)が使われます。
I always get lost when I go to Tokyo.
東京に行くと、いつも道に迷ってしまう。
方向感覚
「方向感覚」は英語で、a sense of directionと表現します。
My son has a good sense of direction.
息子は方向感覚がいい。
というように使うことができます。
方向音痴
「方向音痴」は英語で、have a bad sense of direction(ひどい方向感覚を持っている)と表現します。
よく迷子になる人は覚えておくと、友達との会話で役に立ちますね。
ナオコ:私って方向音痴なんだ。
I have a bad sense of direction.
アキラ:僕もよく道に迷うんだよね。
I am always getting lost as well.
迷ってばかり
「道に迷ってばかり」と英語で言う方法は複数ありますが、ここではその1つを紹介します。
アキラ:初めての東京はどうだった?
How was your first time in Tokyo?
ナオコ:道に迷ってばかりだったわ。
I constantly found myself getting lost.
※constantly=絶えず、何度も
I find myself~ingには、「~している自分に気が付く」「気が付いたら~している」という意味があります。
道を間違える/ 間違った方向に行く
「道を間違える」は英語でtake a wrong wayと表現します。
また、「誤った方向に行く」は、go in the wrong directionです。
道をまちがえて迷ってしまった。
We took the wrong way and got lost.
間違った方向へ行って、道に迷ってしまった。
I went in the wrong direction, and lost my way.
道に迷ってうろうろする
「うろうろする」は、英語でいろいろな言い方がありますが、walk around(歩き回る)を使うと簡単です。
道に迷って、3時間もうろうろしていました。
We got lost, and spent 3 hours walking around.
※spend-spent-spent=過ごす
どこにいるのかわからない
「どこにいるのかわからない」は、間接疑問文を使って表現します。
間接疑問文について詳しくは、『間接疑問文の作り方、英語が苦手な人も安心の簡単3ステップ』を読んでください。
アキラ:どうかしましたか。
What’s the matter?
ナオコ:道に迷って、どこにいるのかわからないのです。
I’m lost, and I don’t know where I am.
引き返す
「引き返す」はgo backを使うとシンプルに表現できます。
ナオコ:この道で合ってるの?
Is this the right way?
アキラ:道に迷ったみたいね。引き返した方がいいわね。
We seem to have gotten lost. We should go back.
※seem to~=~みたいだ
ナオコ:道に迷ったんじゃない?
We are lost, aren’t we?
アキラ:そうみたいだね。引き返そう。
Yes, it looks like it. Let’s go back.
まとめ
「道に迷う」の英語は、get lost/ be lostを使うと簡単に表現できます。
まずは、この2つの言い方を覚えて、必要なときにパッと言えるように準備しておきましょう。
なお、「道を案内する」の言い方は以下の記事で紹介しています。
あわせて読んでください。
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