「as well as」の意味と使い方、英会話で必須の3パターン
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「as well as」の意味と使い方を説明します。
「as well as」は、特別に難しい熟語ではなく、確か中学か高校の授業で「A as well as B」=「BだけでなくAも」と習ったように思います。
オンライン辞書の英辞郎で調べても、そのように書かれています。
でも、私が指導している翻訳基礎講座の受講生さんが提出した課題を添削していると、どういうわけか「as well as」が間違って訳されていることがよくあります。
翻訳講座を受講しているのは、文法などをしっかり勉強して高い英語力を持っている人ばかりなのに、どういうわけか学校で習う基本表現をよく間違えるわけですね。
そこで今日は、「as well as」の意味と使い方を説明します。
よく使われる表現なので、しっかり覚えて今日から活用してください。
目次
「as well as」の意味1:BだけではなくAも
1つ目の「as well as」の意味は、「BだけではなくAも」です。
(BだけではなくAも)
気を付けなければいけないのは、「AだけでなくBも」ではなく「BだけではなくAも」だということです。
例文を紹介しますね。
I like dogs as well as cats.
私は、猫だけでなく犬も好きです。
この文を見ると、「I like dogs and cats.」(私は犬と猫が好きです)でも同じじゃないの?と思うかもしれませんね。
確かに「as well as」の意味は「and」に似ていますが、強調したい場所が違います。
「I like dogs and cats.」は単に「犬と猫が好き」と言っているのに対し、「I like dogs as well as cats.」は「猫だけでなく犬も好きなんですよ」と「犬」を強調しているわけです。
もう1つ「as well as」の例文を紹介しますね。
We have sheep as well as goats.
私たちはヤギだけでなく羊も飼っています。
※「sheep」=羊(複数形もsheep)、「goat」=ヤギ
日本語だと、強調したいことを後で言う傾向があるけど、英語では強調したいことを先に言うことが多い。
「as well as」もその1つやな。
「A as well as B」に似た表現で、「~as well as C」(Cだけでなく~も)があります。
日本語にすると「BだけではなくAも」と「Cだけでなく~も」は似ていますが、英文の構造が違います。
例文を紹介しますね。
He teaches as well as his father.
父だけでなく彼も教えています。
「A as well as B」(BだけではなくAも)とは違い、「Cだけでなく~も」には「as well as」の前にAに対応する言葉がありません。
その代わりに、主語である「he」が「~も」に対応します。
もう1つ例をあげます。
I can speak English as well as my sister.
妹だけでなく私も英語が話せます。
この文では、「as well as」の前に「English」という名詞がありますが、「A as well as B」という意味では訳せません。
「私は、妹だけでなく英語も話せます」では意味が通らないからです。
否定形「neither nor」
「as well as」には「~だけでなく~も」という意味がありますが、これを「~だけでなく~も~ない」という否定形にしたいときは「neither nor」を使います。
(AだけでなくBも~ない)
I like neither tomatoes nor cucumbers.
私は、トマトもキュウリも好きではありません。
※「cucumber」=キュウリ
I neither agree nor disagree with you.
私は、あなたに賛成でも反対でもありません。
※「agree」=賛成する、「disagree」=反対する
He neither drinks nor smokes.
彼は、酒もタバコもやりません。
「as well as」の意味2:同じくらい上手に
先ほど説明した「as well as」は熟語なので、そのままの形で覚えるしかありません。
ここで紹介する「as well as」は、比較級の1つである原級「as~as」です。
原級というのは、以下の形で「~と同じくらい」という意味を表す表現のことです。
(主語は、~と同じくらい・・・です)
原級を使った例文を1つ紹介しますね。
This apple is as large as that one.
このリンゴは、あのリンゴと同じくらいの大きさです。
比較級の原級について詳しくは、「英語の原級とは?英会話に必須の4パターンを11分で解説します」を読んでください。
ここで紹介するのは、原級の「形容詞・副詞」の部分に「上手に」という意味の「well」が使われている場合です。
例文を紹介します。
My sister can cook as well as my mother can.
姉は、母(ができるの)と同じくらい上手に料理ができます。
He can sing as well as he can dance.
彼は、踊れるのと同じくらい上手に歌うことができます。
(踊るのと同じくらい歌うのも上手です)
その他:B するくらいならAする方がマシ
少し変わった「as well as」の使い方として、「might as well A as B」の形で「BするくらいならAする方がマシ」があります。
(BするくらいならAする方がマシ)
例文を紹介します。
I might as well kill myself as marry him.
彼と結婚するくらいなら死んだ方がマシです。
(彼と結婚するくらいなら私自身を殺した方がマシです)
I might as well go to the party wearing nothing as go to the party wearing this awful outfit.
こんなひどい服を着てパーティへ行くらいなら、何も着ずにパーティへ行った方がましだわ。
※「awful」=ひどい、「outfit」=服
「outfit」など、「服」を英語でどう言うかについては、「「洋服」は英語で?「clothes」だけじゃない洋服の英語5選」を読んでください。
might as well call it a day(切り上げた方がいい)
might as well quit(やめた方がいい)
might as well give it up(諦めた方がいい)
こんな感じ。
※「call it a day」=(その日の仕事などを)終わりにする、「quit」=(仕事や活動を)やめる
We might as well go now since everyone left the place.
みんな帰ったから僕たちも帰った方がよいよ。
英語を独学で話せるようになる勉強法とは?
この記事では「as well as」の意味と使い方を説明しました。
「as well as」は、日常的によく使う表現なので、使い方を覚えておいて今日から使ってみてください。
なお、こうした表現や例文を暗記しただけでは、英語を話せるようにはなりません。
英語を話せるようになるには、そのための練習が必要です。
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