「適切」は英語で?ちょうどいい/お似合いなど会話で使える表現10選
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「適切」の英語について説明します。
「適切」という言葉は、どちらかと言えば文語的なので、日常会話ではあまり使わないかもしれません。
でも、「ちょうどいい」「お似合いの」「ふさわしい」のような言葉は日常的によく使いますよね。
今日の記事では、これらの意味を持つ「適切」という言葉は英語でどう言えばいいか、例文を使って説明しますね。
目次
最初に覚えるべき「適切」の英語は?
この記事では、「適切」の英語として「suitable」「proper」「appropriate」「adequate」など、複数の言葉を紹介します。
これらを適切に使いこなせば、正しいニュアンスを伝えることができるので、コミュニケーションが円滑になることは間違いありません。
でも、英会話のときに、これらの言葉を正しく使い分けるのは簡単ではありません。
「どれを使えばいいんだろう?」と迷っているうちに、発言するタイミングを逃してしまうなんてことも考えられます。
そこで、英会話初心者のうちは簡単に使える「right」を使うことをおすすめします。
「right」は発音が簡単ですし、「正しい」「(状況に)合っている」「適切な」などの意味があるので、ほとんどの状況で問題なく使うことができます。
ですので、まずは「right」を使えるように練習して、英会話に慣れてきたら、他の言葉も使いこなせるように練習するのが効率的です。
He is the right man for the job.
彼はこの仕事に適任です。
(彼はこの仕事に対して適切な人です)
今日からは、「適切」っていう意味でも「right」を使っていこか!
She said the right thing.
彼女は適切な発言をしました。
(彼女は、適切なことを言いました)
We should do things in the right way.
私たちは、物事を適切な方法で行う必要があります。
Keep on going. You are on the right track!
その調子です。良い方向に行ってますよ。
(続けなさい。あなたや正しい道にいます)
What you did was not right and you know that.
あなたはマズいことをしたと自分で分かっているはずです。
(あなたがしたことは適切ではありません。あなたはそのことを知っています)
You need right skills to start your own business.
ビジネスを始めるには、適切なスキルが必要です。
だから、相手の言うことを理解できるように、他の言い方も知っておいたほうがいい。
そのとき必要な条件を満たしている
目的や状況にピッタリという意味の「適切」の英語は「suitable」です。
「suitable」は、日本語では「ふさわしい」「適切な」などと訳されます。
I believe I am suitable for the job.
私はこの仕事の適任者であると思います。
(私はこの仕事に適していると思います)
なお、「suitable」の副詞形は「suitably」(適切に)です。
He was suitably dressed for the occasion.
彼はその場に適切な服装をしていました。
(彼はその場に対して適切に服を着ていました)
※「dress」=衣服を着る、「occasion」=(何かが起きる)とき、場所
Which tie is suitable to wear to the party?
パーティーには、どのネクタイが適していますか。
と言ってもいいけれど、日常会話で使うには少し堅苦しく感じる。
日常会話なら、
Which one? Blue or green?
どっちがいい?青、緑?
Which one’s right for the party?
パーティーにはどっちがいい?
のように簡単な言葉で済ませることが多い。
社会的・法的に正しい
社会的または法的に正しいという意味では「proper」を使います。
Her speech was not proper for the occasion.
彼女のスピーチは、その場にふさわしいものではありませんでした。
I don’t have a proper dress to wear to the party.
私は、そのパーティーに着ていくちょうど良い服を持っていません。
なお、「proper」の副詞形は「properly」(適切に)です。
The air conditioner is not working properly.
エアコンがうまく作動していません。
どっちも「正しく」って意味やからな。
特定の目的に適している
特定のタイミング、状況、目的に適しているという意味の英語に「appropriate」があります。
「appropriate」には、「適した」「適切な」「ふさわしい」などの日本語がぴったりです。
This movie is not appropriate for children under 12.
この映画は12歳以下の子供には適切ではありません。
なお、「appropriate」の副詞形は「appropriately」(適切に)です。
You need to learn how to behave appropriately in different situations.
異なる状況のもとで適切な対応をとる術を学ぶ必要があります。
(あなたは、異なる状況で適切に振る舞う方法を学ぶ必要があります)
※「behave」=振る舞う
「proper」には、「特定の目的に適している」という意味と、「礼儀にかなっていて上品」、「社会的に見て正しい」というニュアンスがある。
ただ、どれもだいたい同じような意味で使われている。
辛うじて条件を満たしている
特定の目的に対して十分な量がある、十分な品質があるという意味の「適切」の英語は「adequate」です。
「adequate」は、辛うじて条件を満たしているというニュアンスがあります。
He gives his ex the adequate financial support she needs.
彼は、元妻に適切な資金援助をしています。
(彼は、彼の元妻に、彼女が必要とする適切な資金援助をしています)
「ex-husband」なら「元夫」、「ex-boyfriend」なら「元カレ」、「ex-girlfriend」なら「元カノ」という具合。
省略して「ex」と言うこともある。
なお、「adequate」の副詞形は「adequately」(適切に)です。
I wasn’t adequately prepared for the exam.
試験にちゃんと備えていなかったんです。
There is no adequate information to support this project.
この計画を支援するための十分な情報がありません。
Take adequate liquid.
十分な水分を摂るように。
機械などの場合は、「properly」や「correctly」を使うのが一般的。
砕けた会話では「right」をよく使う。
いつでも使える状態にある
特定の目的に適している、十分な条件を満たしているという意味の「適切な」の英語は「fit」です。
This comic is not fit for publication.
この漫画は公開するのに適していません。
「fit」には「ぴったり合うこと」という名詞の意味もあります。
This jacket is a perfect fit for you!
このジャケットはあなたにぴったりです。
また、「fit」には「適切である」「ぴったり合う」という動詞もあります。
I cannot fit into that kind of group of people.
私は、あのようなタイプの人達の集まりには入っていけません。
だから、「You are fit」と言うと、「運動などで体が健康的に引き締まっている」という褒める意味になる。
You are fit so you don’t need to go on a diet.
あなたは健康的に体が引き締まっているからダイエットは必要ありませんよ。
I am all fit to go.
私は出かける準備ができています。
This is fit to go.
これは準備ができています
(仕上がっています)
ちょうどいい
適している、ちょうどいいという意味では「good」も便利です。
You made a good decision.
あなたの決断は正しいと思います。
(あなたは正しい決断をしました)
Hey, you guys, listen up and listen good. This is important.
みんな。よく聞くこと!大事なことを言うから。
(やあ、君たち。よく聞きなさい。これは重要です)
「Listen up」と「listen good」は決まり文句で「listen carefully」と同じ意味。
少しくだけた表現で、上司やスポーツチームのコーチがメンバーの注意を集めるときに使う感じ。
ところで「you guys」ってどういう意味?
「guy」は「男の人」って意味やけど、「you guys」は男性に限らず女性に対しても使える。
「you」だけでも「あなたたち」という複数形の意味がある。
でも、「you」には「あなた」という単数の意味もあるから、「あなたたち」という複数形ということを明確にするために「you guys」と言う。
「guy」は気楽に友達に使う表現で、女性だけしかいなくても「you guys」と言ってもいい。
What are you guys doing tonight?
あなたたち、今夜何するの?
なんて言われるとあまり嬉しくないかもしれない。
「guys」ではなく「two」など数を表す言葉を使って、
What are you two doing tonight?
あなたたち2人、今夜何するの?
の方が好まれることもある。
その他の「適切」の英語
ここまで説明した以外にも「適切」という意味で使える言葉はあります。
He gave me a sound advice.
彼に適切な助言をもらいました。
(彼は私に適切な助言を与えました)
「sound」には「正当な」「妥当な」「十分な」という意味もある。
I wanted to have some correct knowledge about my disease so I did a lot of research.
自分の病気について適切な(正確な) 知識を得たかったので随分と調べました。
※「disease」=病気
英会話を独学で身につける方法とは?
この記事では、「適切」の英語について例文を使って説明しました。
まずは、「right」を使えるように練習しましょう。
その他の言葉については、何回か読んで覚えておくと日常会話で役に立ちます。
ただし、よく使われる言葉を覚えただけでは英会話は身に付きません。
英会話を独学で身につけるためには、そのための練習が必要です。
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