英会話の勉強法!初心者が最初にするべき重要ポイント3点
「英会話を勉強しようと思うけれど、どこから始めればいいか分からない」
「とりあえずオンライン英会話スクールに入ってみようかな」
「有名な英会話教材を試すべきか、それともTOEICの教材で勉強した方がいいの?」
そんなふうに、英会話の勉強法が分からなくて、とりあえず思いつきで始めてしまう人は大勢います。
でも、英会話の初心者は、最初にするべきことを間違えたら、その後、何か月、何年もの時間が無駄になります。
英会話を身に付けるには、正しい勉強法で勉強する必要があるからです。
でも、最初にするべきことを間違えなければ、英会話の初心者でもスムーズに上達します。
そこで、このページでは、英会話の初心者が最初にするべき勉強法を紹介します。
スムーズに英会話を身に付けるために参考にしてください。
目次
初心者がしてはいけないこと
英会話の初心者がするべき勉強法についてお話しする前に、してはいけないことについてお話しします。
英会話の初心者がしてはいけないことは、
- いきなり英会話スクールに入ること
- 聞き流し教材で勉強すること
です。
これらについて、以下に詳しく説明します。
いきなり英会話スクールに入ること
英会話スクールは、都会なら駅前のあちこちに存在するし、小さな町でもどこかに1つはありますよね。
また、オンライン英会話スクールなら、家にいながら月5,000円くらいの授業料で毎日レッスンを受けることもできます。
これだけたくさんの英会話スクールがあるのだから、かなりの数の人が英会話スクールで勉強していることになります。
それにもかかわらず、英会話ができる人があまりいないのはどうしてでしょう?
「英会話スクールで勉強しても英語が身に付かない人が非常に多い」としか言いようがないですよね。
英会話スクールの中には、優れた指導法を確立していて、初心者でもスムーズに英語が上達するように導いてくれるところもあります。
でも、外国人講師が指導している英会話スクールの多くは、第2言語を習得した経験のない外国人が数日間の研修を受けるだけで、英会話の指導をしています。
そのような英会話レッスンを受けても英会話は身に付きません。
英会話スクールは、英語を学ぶところではなく、自分で学んだ英語をネイティブスピーカー相手に試すための場所として利用するべきです。
そうだね。そもそも「英語をぜんぜん話せない人が英会話スクールに行っても、会話がまったくできない」という問題があるんだ。
だから、英会話スクールに行くにしても、その前に最低限の英語レベルに達していないとお金と時間を無駄にすることになるよ。
聞き流し教材で勉強すること
初心者が陥りやすい一番の失敗は、聞き流し勉強法に手を出してしまうことです。
テレビや雑誌、ネットで広告をよく見かけるので、聞き流し勉強法を試したくなる気持ちは分かります。
しかし、聞き流しをしても英語を話せるようにはなりません。
聞くスキルと話すスキルは別ものなので、聞く練習をしても話せるようにはならないのです。
英語の勉強法としては最悪の部類に入る勉強法です。
英会話初心者がするべき勉強法
ここでは、英会話初心者がするべき勉強法についてお話しします。
手当たり次第にスクールや教材に手を出しても、英語は話せるようになりません。
英会話ができるようになるには、正しい手順で勉強することが重要です。
英語の構造を勉強する
英語の構造とは文法のことです。
「英会話に文法は不要だ」と主張している人がいますが、それは大きな間違いです。
そういうことを言っているのは、ネイティブや帰国子女みたいに英語圏で育った人や、文法を勉強せずに英会話が身に付くという教材を売っている業者だったりするので気を付けてください。
確かに、子供のときから英語環境で生活していれば、文法を勉強しなくても自然に文法ルールが身に付いて、英語を話せるようになります。
でも、自然に英語を身に付けられる年齢制限は12歳~13歳までなので、すでに大人になってしまった人には手遅れです。
すでに大人になってしまい、日本語をすでに頭にインストールしてしまった日本人が英会話を身に付けるには、英語の規則(文法)を学習から身に付ける必要があります。
ですので、最初は文法から始めるのが正しい勉強法です。
文法って苦手なんですよね。
中学や高校のときに、むりやり勉強させられるから苦手意識が生まれるんだろうね。
でも、書店に行けばすごく分かりやすく説明してくれる教材がたくさんあるから、そういった教材を使えば簡単に理解できるよ。
文法とは、言葉を並べる順序をまとめたものです。
言葉を並べる順序を知らなければ、デタラメな順序で並べることになります。
たとえば、
Laura named the dog Jack.
「ローラは、犬をジャックと名付けました」
と言いたいときに、文法を知らなければ「the dog」を先に言えばいいのか「Jack」を先に言えばいいのか分からなくなります。
文法を異常なまでに毛嫌いする人がいますが、文法を知らなければ自分が正しい英語を話しているかどうかすら判断できません。
大人になってから英語を身に付けるには文法は必須です。
とは言っても、英会話に必要な文法は、中学で習うレベルで十分なので、集中して勉強すれば1週間ほどで終わるはずです。
受験に出てくるような重箱の隅をつつくようなことは知らなくても問題ないし、ぜんぶ暗記する必要もありません。
どのような順序で言葉を並べるのかを理解することを心がけましょう。
文法の勉強に使う教材は、基礎文法を学べる教材であれば何でもかまいません。
書店に行って分かりやすい本を選びましょう。
どの文法教材がおすすめか聞かれたときは、筆者は「中学英語がまるごとスッキリわかる本」をおすすめしています。
英文法を体で覚える
文法をだいたい把握したら、瞬間英作文をたくさん練習して英文法を体で覚えましょう。
というのも、文法を勉強しても、それは知識として頭に蓄積されているだけなんですね。
その知識を体で覚えてしまうことが瞬間英作文トレーニングの目的です。
瞬間英作文については、以下のページを読んでください
⇒ ライバルに差が出る英会話の勉強法!もう迷わない3ステップ独学テクニック
「ステップ2:基礎文法を「知っている」から「使える」にアップグレードする」で詳しく説明しているよ。
例えるなら、自動車教習所に行くと、最初に教室の中で運転方法を学びますよね。
これが英語学習では文法の勉強に当たります。
でも、運転の知識だけでは自動車の運転はできないので、次は教習所内で実際に運転の練習をして体で覚えます。
これが英語学習では瞬間英作文トレーニングに当たります。
自動車の運転を教科書で習うこと ⇒ 文法
教習所内で運転を練習すること ⇒ 瞬間英作文
いくら英文法を詳しく知っていても、実際に英語で話すときに「主語が三人称だから動詞はこうなって・・・」などと考えながら話すことはできません。
あれこれ考えなくても、パッと言葉が出るように練習しないと意味がないわけですね。
瞬間英作文トレーニングで文法を体で覚えておくと、文法どおりに言葉がパッと出てくるようになります。
もし、瞬間英作文を十分に練習せずに外国人と英語を話そうとしたら、言葉がひとことも出てこなくて沈黙してしまうか、日本語の語順で言葉が出てきたりします。
たとえば、
There are a lot of restaurants at the airport.
「空港にはたくさんのレストランがあります」
と言いたいときに、日本語の語順で
air port / a lot of restaurant
のようなカタコト英語になってしまいます。
そうならないためにも、瞬間英作文をたくさん練習して体で覚えてしまいましょう。
重要なのは、文法を意識しなくても正しい英語が言えるまで繰り返し練習することです。
人間を相手に英会話を練習する
瞬間英作文をしっかり練習して英語がパッと出てくるようになったら、人間を相手に英語を話す練習をします。
お手軽にできるのは、オンライン英会話スクールを利用することです。
オンライン英会話なら、1か月5,000円程度で何回でもレッスンを受けることができます。
今まで練習してきた英語を人間を相手に存分に試しましょう。
英会話レッスンを受けるときに1つ注意するべきことは、レッスンの内容は自分で準備するということです。
前もって、何について話すのか話題を準備して、自分で英作文しておきます。
たとえば、「日本人はどうしてマスクをするのか」について英語で説明できるようになりたいなら、その話題について英作文します。
分からないところは辞書やネットで調べましょう。
そして、オンラインレッスンのときには、作文を見ずに自分の言葉で説明します。
先生には、黙って聞いてもらいましょう。
そして、話し終わったときに、
- 内容について質問してもらう
- 質問に英語で回答する
ということを繰り返します。
このように英会話レッスンをすすめることで、自分が話したい話題について話せるようになります。
使い捨てマスクって、1回使うだけで捨ててしまうんですか?
私は1日に1枚ずつ使っています。
1枚いくらするんですか?
製品によってぜんぜん違うけど、私が使っているのは1枚10円くらいかなあ。
こんなふうに質問してもらって、それに答えていくんだ。
質問に答えるためには、必死で英作文して英語で話さなければいけないから、この形式で練習するとものすごく英会話力が伸びるよ。
英会話の初心者が最初にするべき勉強法のまとめ
初心者の多くは、英会話の勉強をどこから始めたらいいのか分からないので、「とりあえずコレ」というように間違った勉強法で始めがちです。
でも、英会話は、最初に間違った勉強法で始めてしまうとその後、何年もの期間と授業料や教材代などのお金を無駄にすることになります。
そうならないためにも、このページでお話しした勉強法を実践してください。
集中して勉強すれば、数か月でかなり英語を話せるようになるはずです。
これをやるかどうかでその後の英語人生が変わると言っても過言ではないくらい重要事項ですので、面倒くさがらずに必ずやりましょう。
外国人と英語で話せば英語ペラペラになれると思っていたんですが、そうじゃないんですね。