「流し込む」を意味する英語表現の使い方について例文を用いて解説

あなたは「流し込む」を英語で表現することができますか?
「流し込む」を意味する英語表現は2つあり、それぞれ以下の通りです。
- wash down
- pour into
しかし、それぞれの表現で使用すべき場面が異なるため、実際に英会話で使う際には注意しなくてはなりません。
本記事では、これらの2つの「流し込む」を意味する英語表現の使い方について例文を用いて詳しく説明するとともに、「流し込む」の関連英語表現を紹介します。

目次
「流し込む」を意味する英語表現2つ
「流し込む」を意味する英語表現は2つあり、それぞれ以下の通りです。
- wash down
- pour into
本章では、それぞれの表現の意味と使い方につい例文を用いて詳しく解説します。
wash down「流し込む」
“wash down”には、「食べ物を飲み物で流し込む」と「洗い流す」という2つの意味があります。
前者の場合は、食べ物が喉につかえたり、パサついていたりして飲み物で食べ物を「流し込む」ときに使われることが一般的です。
非常に口語的な表現であるため、ビジネスシーンなどフォーマルな場面では使わないことをおすすめします。
一方、後者の場合は、建築や清掃などの場面で、表面に付着したものを水で洗い流すときに使われます。
“with”を伴って、“wash down with 〜”「〜を使って洗い流す」という形で使われることが多いです。
A: この薬、まずいね!
B: Just wash it down with some water.
水で流し込めば大丈夫だよ。
A: OK, I’ll do that right now.
A: 了解、今すぐやるね。
Wash down the walls before painting them.
塗装する前に壁をキレイに洗って!
pour into「〜に注ぎ込む」「〜に流し込む」
“pour into”は直訳すると、「〜に注ぎ込む」「〜に流し込む」という意味になりますが、文脈によって、以下のようにさまざまなニュアンスで使われます。
- 物理的に液体などを「注ぎ込む」:液体や粒状のものを容器に注ぐときの動作を表す
- 人やお金、労力などを「大量に投入する」:人材・資金・努力などを「一気に注ぐ」または「大量に投入する」ときの動作を表す
- 群衆などが「一斉になだれ込む」:人や車などの集団が一気にドット入ってくる様子を表す
文脈に合わせて、正しく意味を捉えられるようにしましょう。
ジェームスはバケツに砂を流し込みました。
※「bucket」=バケツ
The company poured millions of dollars into the new project.
その会社は新規プロジェクトに何百万ドルも投資しました。
Tourists poured into the city during the festival.
祭りの間、観光客が街にどっと押し寄せました。
※「tourist」=観光客
「流し込む」の関連英語表現
最後に、以下の2つの「流し込む」の関連英語表現を例文付きで紹介します。
- 生地を流し込む
- データを流し込む
生地を流し込む
料理でケーキやパンの生地を型やフライパンに移したいとき、つまり「生地を流し込む」と表現したい際には、”pour the batter into 〜”という表現を使うことが一般的です。
“batter”は「(液状の)生地」を意味し、パンケーキやケーキ、天ぷらなどのゆるい生地を指します。
“dough”も「生地」を意味しますが、こちらは厳密には「こねた固い生地」のことです。
「流し込む」という動作ができる「生地」は”batter”です。
“dough”は使わないように気をつけましょう。
ケーキ型に生地を流し込み、表面をならします。
※「cake pan」=ケーキ型、「smooth」=ならす
Jane poured the pancake batter into the hot skillet.
彼女は熱したフライパンにパンケーキの生地を流し込みました。
Carefully pour the batter into the mold to avoid bubbles.
気泡ができないように注意して型に生地を流し込んでください。
※「mold」=型、「avoid」=避ける
“gently”「やさしく」、”evely”「均等に」、”slowly”「ゆっくり」といった副詞を伴うこともあります。
データを流し込む
IT、ビジネス、データ管理の分野でよく使われる「データを流し込む」という表現ですが、以下の3つの表現を用いて「データを入力する」や「データを自動で挿入・転送する」という意味合いで使われることが多いです。
- populate
- import data
- feed data into〜
“populate”はIT業界で非常に一般的な用語で、「データを自動的に入力する」を意味します。
システムが自動的にユーザーデータをフォームに流し込んでくれます。
※automatically「自動的に」
The script populates the database with sample entries.
スクリプトがサンプルデータをデータベースに流し込みます。
“import data”は、「別の場所からデータを取り込む、転送する」という意味で使われる表現で、ExcelやCRMなどで外部データを読み込む際に使用されることが多いです。
このツールを使えば大量のデータを素早く流し込めます。
※allow + 目的語 + to + 動詞の原形〜「…に〜させてくれる」
You can import data from a CSV file into the spreadsheet.
CSVファイルからスプレッドシートにデータを流し込めます。
そして、”feed data into 〜”はシステムやモデルなどに「データを投入する」際に使う表現です。
AIや分析、システム開発などの場面で耳にしたり目にしたりすることが多いでしょう。
私たちはデータを機械学習モデルに流し込み、トレーニングに使いました。
The sensor feeds real-time data into the dashboard.
センサーがリアルタムデータをダッシュボードに流し込みます。
「流し込む」を意味する英語表現を覚えて使いこなそう!
「流し込む」を意味する英語表現は2つあり、それぞれ以下の通りです。
- wash down
- pour into
しかし、それぞれの表現で細かなニュアンスや使用すべき場面が異なるため状況に応じて正しく使い分けられるようにしましょう。
「流し込む」を意味する英語表現 | ニュアンス |
wash down | ・「食べ物を飲み物で流し込む」 ・「洗い流す」 |
pour into | ・「(液体や粒状のものを)注ぎ込む」 ・「(人材・お金・労力などを)大量に投入する」 ・「(群衆や車などが)一斉になだれ込む」 |
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