「参加する」は英語で?6つの言い方とその違いを解説します
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラが、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事についてできるだけ分かりやすい言葉を使って説明しています。
「参加する」は英語でどう言えばいいでしょうか?
辞書には「take part in」「participate in」「join」「attend」など、いろいろな英語表現が載ってい流ので、どれを使えばいいのか分かりにくいですよね。
外国人と話すときには、文脈に適した「参加する」を使って正しい英語を話したいものです。
そこで今回は、「参加する」は英語でどう言えばいいかをまとめました。
この記事を読んで、シチュエーションにピッタリあった「参加する」を英語で言えるように準備してください。
記事の最後には、ネイティブ音声の動画もあるので、発音も勉強することができますよ。
目次
「参加する」の英語にピッタリなのは「join」
一般的に日本語で言う「参加する」の英語にピッタリなのは「join」です。
「join」には、「同じ目的を持つグループの一員になる」という意味があります。
We are going out for dinner tonight. Would you like to join us?
今夜、夕食に出かける予定です。一緒にどうですか(私たちに参加しませんか)。
My son decided to join the Self-Defense Forces and work for the country.
息子は、自衛隊に入って国のために働くことを決心しました。
「join」の後ろには「us」(私たち)みたいに人でもいいし、「the Self-Defense Forces」(自衛隊)や「the soccer club」(サッカー部)みたいにグループでもかまいません。
イベントやグループに「参加する」という動作を表す表現なので、イベントやグループの現場にいる必要はありません。
たとえば、以下の英文は、民主党に参加したという意味ですが、民主党の事務所などにいる必要はありません。
He joined the Democratic Party.
彼は、民主党に参加しました。
「出席する」という意味なら「attend」
「出席する」という意味にピッタリなのは「attend」です。
英英辞典には「to go to and be present at (an event, meeting, etc.)」((イベント、会議など)に行って、そこにいること)と書かれています。
つまり、参加して何かするというよりも、「そこにいる」という意味が強いわけですね。
とりあえず出席することが重要で、そこで何かするかどうかは関係ありません。
My boss told me to attend a large business meeting.
私の上司は、大きなビジネス会議に出席するように私に言いました。
My son attends the Karate class every Saturday.
私の息子は、毎週土曜日に空手教室に行きます。
「attend」という単語を忘れてしまった場合は、「go to」で置き換えても同じような意味を表すことができます。
また、日常的な会話では「go to」を使う方が自然に聞こえます。
I went to the party last night.
昨日の夜、私はパーティーに行きました。
「attend」を使う以下の英文でも通じますが、ネイティブはこういう言い方はしません。
I attended the party last night.
昨日の夜、私はパーティーに参加しました。
「積極的に参加する」は「take part in」
「take part in」には、「他の人と一緒に、何かに積極的に関わる」という意味があります。
「join」より少しフォーマルなイメージです。
「part」(役割・分担)という言葉が使われていることからも、「attend」のように「そこにいる」だけではなく、積極的にイベントに参加するという意味が強いことが分かります。
He declined to take part in the volunteer activity.
彼は、ボランティア活動に参加することを断りました。
She was proud to take part in the project.
彼女は、そのプロジェクトに参加することを誇らしく思いました。
やや硬い言い方
「participate」も、「take part in」と同様に「参加する」という訳がピッタリです。
「何かをするために参加する」という意味合いですね。
ただし、「take part in」より、やや硬い言い方です。
You are welcome to participate in the class discussion.
教室での議論にあなたが参加することを歓迎します。
All students should attend and participate in the school meeting.
すべての生徒は、学校の会議に出席して参加するべきです。
どちらかと言えば「関与する」という言い方
「involve」には「巻き込む」「関与させる」という意味があり、「get(be) involved」のように受動態にすることで「関与する」「巻き込まれる」という意味になります。
I got involved in the anti-war movement.
私は反戦運動に参加しました。
She decided to get involved in supporting crime victims.
彼女は、犯罪被害者の支援に参加することに決めました。
※「crime」=犯罪、「victim」=被害者
「get involved in」の後ろには、名詞と動名詞のどちらでも使えます。
「取り組む」はこれ
「(be) engaged in」には、「取り組む」「従事する」「関与する」「参加する」という意味があります。
The company is engaged in an effort to eliminate pollution in the area.
会社は、その地域で公害をなくす取り組みに従事しています。
※「eliminate」=除去する、「pollution」=公害
Most people in the area are engaged in agriculture.
その地域のほとんどの人は、農業に取り組んでいます。
※「agriculture」=農業
【動画】ネイティブ音声を聞いて練習しよう!
英文を文字で見ただけでは分かりにくいし、どう発音すればいいか分からないので、この記事で紹介した英語フレーズを録音しました。
オーディオを聞いて発音を練習しましょう!
「参加する」の英語は使い分けが大事!
「参加する」を表す英語には、いろいろな言い方がありますが、「join」、「attend」、「take part in」、「participate in」の4つを覚えておけば、ほとんどの状況に対応できます。
「involve」と「(be) engaged in」は、余裕があれば覚えておいてください。
これらの意味の違いを簡単にまとめておきますね。
「attend」=参加して何かするというよりも「そこにいる」という意味が強い
「take part in」=他の人と一緒に、何かに積極的に関わる
「participate in」=「take part in」と同様に何かをするために参加する(「take part in」よりフォーマル)
こういった単語・熟語を覚えるときのコツとしては、「join」=「参加する」、「take part in」=「参加する」のように単語や熟語だけ覚えるのではなく、英文ごと覚えることです。
単語や熟語と意味だけを覚えると、受験やTOEICのような筆記試験では役に立つけれど、英会話や英作文では使えない知識が身に付いてしまいます。
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