帰るは英語で?7つのシチュエーション別に使い分けを解説
「帰る」は英語でどう言えばいいかについてお話しします。
「帰る」の英語は、日本語とは違い
- (外出先から自分の家に)帰る
- (家族が家に)帰ってくる
- (外出先から会社に)帰る
- 実家に帰る
などシチューエーションごとに表現を変える必要があります。
間違った表現を使うと、ネイティブにとっては変な英語に聞こえたり誤解されたりします。
この記事では、シチュエーションごとに「帰る」の英語を使い分ける方法を紹介します。
「帰る」の英語を正しく使い分けられるように最後まで読んでください。
正しい勉強法で学んで、最短で英語を身に付けてください。
目次
家に帰る
最初に、日常的に誰もがよく使う「家に帰る」の英語を紹介します。
「家」と言っても両親が住んでいる「実家」ではなく、「今あなたが住んでいる家」に帰るときの言い方です。
たとえば、大学生が親元を離れてアパートで一人暮らしをしているなら「アパートに帰る」というとき、親から独立してマンションに住んでいるなら「マンションに帰る」というとき、結婚して夫・妻と新居を構えたなら「新居に帰る」という意味の「家に帰る」です。
「実家に帰る」の英語は、後ほど説明しますのでご注意ください。
go home
「家に帰る」の英語というと、とりあえず「go home」を使いがちですが「go home」を使える状況と使えない状況があります。
「go home」を使える状況というのは、「話し手が聞き手から離れていく(聞き手に向かって移動しない)」という状況です。
たとえば、職場で「家に帰ります」と上司に言う場合は、話し手(あなた)は聞き手(上司)から離れていくので「go home」を使います。
I’m going to go home now.
(友達や同僚に)もう家に帰ります。
What time are you going home today?
(友達や同僚に)今日は何時に帰るつもりですか。
ただし、友達と外出しているときに「そろそろ帰ろうよ」と提案するなど、話し手と聞き手の両方が帰るときにも使えます。
Let's go home now.
そろそろ帰りましょう。
come home
「come home」を使うのは、「話し手が聞き手に近づいていく」という状況です。
たとえば、外出先から家に電話をかけて「6時ごろに帰るよ」と家族に伝えるときは、話し手(あなた)は聞き手(家族)に近づいていくので「come home」を使います。
What time are you coming home, honey?
ハニー、何時ごろに帰ってくるんだい。
※「honey」=恋人などに親しみを込めて言う呼びかけの言葉
I'm coming home soon.
もうすぐ帰るよ。
I’m coming home at around six.
6時ごろ帰るよ
My husband came home at 11 p.m. last night.
昨日の夜、夫は午後11時に帰ってきました。
「go home」と「come home」の違い
「go home」と「come home」は、日本語に訳すとどちらも「家に帰る」ですが、英語では意味に決定的な違いがあります。
間違えて使うとネイティブは混乱しますので、意識して使い分けるようにしましょう。
「come home」:話し手が聞き手に近づいていく
「get home」と「go home」の違い
「家に帰る」の英語で「go home」に似た表現に「get home」があります。
どちらも日本語では「家に帰る」と訳せますが、「go home」は「家に向かって移動する」という意味であるのに対し、「get home」は「家に到着する」という意味があります。
I went home at 7 p.m. last night.
私は、昨夜午後7時に家に帰りました。
(家に向かって移動したのが7時)
I got home at 7 p.m. last night.
私は、昨夜午後7時に家に到着しました。
「get home」:家に到着する
「go home」と「get home」は意味に違いがあるので使い分けが必要です。
実家に帰る・帰省するの英語は?
「実家に帰る」「帰省する」と英語で言うときは、日本人と欧米人では「実家」についての考え方が違うことを意識しましょう。
日本人にとって「実家」は、生まれ育った家であり、大学進学や就職、結婚のために実家を離れて暮らしていても、実家はやはり「自分の家」という感覚があります。
でも、欧米人にとっては、就職や結婚などのために実家を離れてしまうと、それは「自分の家」ではなく「両親の家」(parents' house)になります。
そして、今住んでいる場所が「自分の家」になります。
不要になれば解除できるので気軽に参加してください。
I’m going to go to stay at my parents’ house this weekend.
この週末、両親の家に滞在する予定です。
(実家に帰る予定です)
I visited my parents last weekend.
(I went to visit my parents last weekend.)
先週末、両親の元を訪れました。
「stay at」でも「visit」でもかまいませんが、正月やお盆休みなど何日か滞在する場合は「stay at」の方が適しています。
微妙なニュアンスが違うけど、ほぼ同じ。
どちらでも言いやすい方を使えば問題ない。
もう1つ質問。
「実家に帰る」やから「go back to my hometown」はあかんのか?
「go back to my hometown」だと、「実家に帰ってずっとそこに滞在する」という意味になってしまう。
正月なんかに一時的に帰るだけのときは、「visit」や「stay at」の方がいい。
会社に帰る
営業や昼食などで外出しているときに、「会社に帰る」と言うときはどう言えばいいかを説明します。
「会社に帰る/戻る」と言うときも、「家に帰る」と言うときと同じように「go」と「come」を使い分けます。
レストランで
A: How much time do you have for lunch?
昼食にどれくらいの時間を取れますか。
B:I have to go back to the office in an hour.
1時間以内に会社(事務所)に帰る必要があります。
会社で
My boss came back to the office at around 15:00 a.m.
上司は、午後3時ごろに会社に戻ってきました。
その他の表現
I am going to go back to Japan next week.
来週、日本に帰ります。
I am on my way home now.
今、家に帰る途中です。
※「on one's way home」=家に帰る途中
I'll go ahead.
先に帰るね(「私は先に行くから、あなたは後で来てね」という意味)。
※「go ahead」=先に行く
It’s time to go home now.
もう家に帰る時間ですよ。
He always goes straight home after work.
彼は、仕事が終わったらいつもまっすぐ帰宅します。
※「go straight home」=寄り道せずにまっすぐ帰る
My wife hurried home to watch her favorite TV program.
妻は、お気に入りのテレビ番組を見るために急いで帰りました。
※「hurry home」=急いで帰る
Your husband left work at 5 p.m. today.
ご主人は、今日は午後5時に退社されましたよ。
※leave-left-left
All students have to leave school before 4 o'clock.
すべての生徒は、4時前に下校しなければいけません。
覚えた表現を英会話で使いこなすには
この記事では、「帰る」の英語での言い方をシチュエーション別に説明しました。
これで、ネイティブの耳に変な英語に聞こえたり誤解されたりすることがなくなるはずです。
覚えた表現を使いこなすには?
この記事で紹介したような英文は、覚えたらすぐに英会話で使うことができます。
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「visit」と「went to visit」は何が違うん?