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couldの意味5つと使い方について例文を用いてわかりやすく解説!

 2024/02/07 英会話
この記事は約 12 分で読めます。
couldの意味と使い方
Yui
こんにちは。英語ライターのYuiです。
今回は、couldの意味と使い方ついて説明します。

中学英語ではcanの過去形とだけ習いますが、実はもっといろいろな意味があります。
日常的によく使われるので、最後まで読んでcouldの使い方をマスターしましょう。

“could = can の過去形”であるため、「〜できた」という意味であると考えている人はたくさんいます。

確かにその考えも間違いではないのですが、”could”は他にも数多くの意味を持つ多義語です。

「〜できた」という意味しか知らないと、英文を読んだり聞いたりした際に正しく理解できない可能性があるため注意しなくてはなりません。

”could”と似たような意味を持つ”can”、“was (were) able to”、“would”、そして”might”との違いについてもわかりやすく説明していきます。

読み終わる頃には、”could”の意味と使い方について正しく理解し自信を持って使いこなせるようになるでしょう。

アキラ

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couldが持つ意味と使い方

“could”は下記の4つの意味を持つ多義語です。

  • 「〜できた」
  • 「〜していただけますか?」「〜してもいいですか?」
  • 「〜かもしれない」
  • 「〜できるのに」「〜できたのに」

そして、否定形”couldn’t”は「〜のはずがない」という意味になることもあります。

ここでは、”could”の5つの意味と使い方について例文を用いて解説します。

couldの持つ意味①「〜できた」

”could”と聞いて最初に思い浮かべるのが、「〜できた」ではないでしょうか?

これは”can”の過去形で、過去にあることをやる能力を持っていたことを表現するとき、あるいは以前は可能であったことを表現するときに使います。

この用法で使う際には、”when I was young”や”3 years ago”のように「過去」であることが分かる語句を伴うことが多いです。

When I was a junior high school student, I could run 1 km within 4 minutes.
私は中学生のとき、1キロメートルを4分以内で走ることができました。

couldの持つ意味②「〜していただけますか?」「〜してもいいですか?」

“could”は許可を求めたり、相手にお願いしたりするときに使うこともあります。

“Could I (we)〜?”で「〜してもいいですか?」、”Could you 〜?”で「〜していただけますか?」といった具合で、依頼や許可を求めるといった具合です。

“could”の代わりに”can”を使っても同じ意味を表しますが、”could”の方がより丁寧な表現です。

ですので、ビジネスシーンや目上の人と話すときなどには、”could”を使うことをおすすめします。

この用法では、過去形のニュアンスは全くありません。

現在あるいは、未来のことを表現するので注意してください。

文中または文末に”please”をつけると丁寧さが増します。

Could I ask you a couple of questions?
2、3個ほど質問をしてもよろしいでしょうか

Could you please take me to the nearest station?
最寄り駅まで連れて行ってもらえませんか?

couldの持つ意味③「〜かもしれない」

“could”には「〜かもしれない」という可能性や推量の意味もあります。

この用法の場合も過去のことではなく、現在あるいは未来のことを表現しているので注意してください。

“can”にも似たような使い方がありますが、”could”方がより実現性が低いものに対して使います。

A big earthquake could happen around here within 10 years.
10年以内に、この場所で大きな地震が発生するかもしれません。

couldの持つ意味④「〜できるのに」「〜できたのに」(仮定法の場合)

“could”には、「〜できるのに」や「〜できたのに」と実際起こらなかったことに対する仮定を表す意味があります。

現在あるいは未来のことに対して仮定する場合は”could + 動詞の原形”、過去のことに対して「〜できたかもしれない」と表現する際には”could + have + 過去分詞”を使ってください。

仮定法の意味で使われる場合、他にも下記のような表現があります。

  • If + S + were 〜, S + could + 動詞の原形「もしSが〜だったら、…できるのに」
  • If + S + 過去形〜, S could + 動詞の原形「もしSが〜していれば、…できるのに」
  • If + S + had + 過去分詞〜, S + could + have + 過去分詞…「もしSが〜していたならば、Sは〜できたのに」
  • I wish I could 〜「〜できたらいいのに」

仮定法についてさらに詳しく知りたい人は、「英語の仮定法の使い方|必須の3パターンを8分で解説します」も併せて読んでみてください。

I could have performed better in the game.
その試合でもっと良いパフォーマンスができたはずなのに。

couldn’tの持つ意味「〜のはずがない」

“could”の否定形”couldn’t”には「〜のはずがない」という意味があり、強い否定を表現したいときに使います。

The story couldn’t be true. Megan must have lied.
その話が本当であるはずがない。メーガンは嘘をついたに違いない。

couldとcanの意味の違いは?

“can”と”could”の違いは、前者が現在の能力について「〜できる」と表現する際に使うのに対して、後者は過去の能力について「〜できた」と表現する際に使います。

“could”はあくまで「過去の能力」だけにフォーカスを当てており、現在できるとは限りません。

例文を確認しましょう。

I can swim 7km.
私は7キロ泳げます。

I could swim 7 km when I was younger.
私は若い頃に7キロ泳ぐことができました。

最初の文章は「現在」7キロ泳げることを表現しています。

それに対して、次の文章は「過去に」7キロ泳ぐ能力があったことを表現しているものの、現在も泳げるのかどうかまでは言及していません。

couldとwas(were) able toの意味の違いは?

“could”は”can”の過去形で「〜できた」という意味があることを説明しましたが、多くの人が”could”と”was(were) able to”の違いは何だろうと疑問に感じているでしょう。

それぞれの違いは下記の通りです。

  • could=2回以上継続して「できた」ことに対して使う
  • was(were) able to=1回でも「できた」ことに対して使う

例文を見ましょう。

When I was a high school student, I could play tennis.
高校生のとき、私はテニスができました。

The other day, I was able to shake hands with Brad Pitt.
先日、ブラッド・ピットと握手ができました。

最初の文章は、部活動か習い事を通じて、高校時代にテニスをプレイすることができていたことがわかります。

つまり、「継続的に」テニスができていたということです。

それに対して、2つ目の文章はブラッド・ピットと握手ができたという1度限りの経験について表現しています。

このように1回きりの「できた」ことであるのか、2回以上あるいは継続して「できた」ことに対して表現するのかによって使い分けてください。

couldとbe able toの違いについてもっと詳しくは、『「be able to」の意味と「can」との違い4点を説明する』を読んでください。

couldとwouldの意味の違いは?

“Could you 〜?”には「〜していただけますか?」という意味があることを説明しました。

これを聞いて、”Would you 〜?”との違いは何だろうと疑問に感じる人がいるかもしれません。

それぞれのフレーズの違いは下記の通りです。

Could you 〜?=能力あるいは物理的に可能であるかどうかを聞くときに使う

Would you 〜? = 能力あるいは物理的に可能であることを前提に、依頼を受け入れてくれるかどうかを聞くときに使う

例文を確認してみましょう。

Could you discount this product?
この商品を値引きしてくれませんか?

Would you turn on the air conditioner?
エアコンをつけてもらえませんか?

最初の文章は、値引きができるかどうかを聞くというニュアンスが含まれています。

それに対して2番目の文章は、エアコンをつけることは決まっており、エアコンをつけることをお願いしたいというニュアンスで表現したいときに使う表現です。

couldとmightの意味の違いは?

“could”には「〜かもしれない」という意味があることを説明しました。

これを聞いて、”might”との違いは何だろうと感じた人がいるかもしれません。

結論から言うと、”might”の方が”could”よりも確信の度合いが低いときに使います。

“could”は基本的に根拠に基づいて「〜だろう」「〜かもしれない」と表現したいときに使うため、信ぴょう性が高いです。

それに対して、”might”はただの推測であるため、正確性に欠けます。

このような理由からビジネスシーンで推測を表現したいときには、”could”の方がよく使われます。

例文を確認しましょう。

Jennifer could pass the test because she studied for the test for a long time.
ジェニファーは長い間勉強していたので、試験に合格しただろう。

It might rain in the afternoon.
午後には雨が降るかもしれません

ちなみに助動詞の中で「〜かもしれない」「〜だろう」といった可能性や推量を表す表現は下記のように数多くあり、下に行くほど確信度が高くなっていきます。

これを機に覚えましょう。

  • might「〜かもしれない」
  • could「〜かもしれない」
  • may「〜かもしれない」
  • can「〜だろう」
  • should「〜のはずだ」
  • would「〜だろう」
  • will「〜だろう」
  • must「〜に違いない」

色々な意味を持つcould!英会話で役に立つのでマスターしよう!

この記事では”could”が持つ意味と使い方について例文を用いて解説しました。

“could”は下記のようにさまざまな意味を持つ多義語です。

  • 「〜できた」
  • 「〜していただけますか?」「〜してもいいですか?」
  • 「〜かもしれない」
  • 「〜できるのに」「〜できたのに」
  • 「〜のはずがない」 ※否定形の場合

“could=〜できた”と覚えている人も多いでしょう。

しかし、「〜できた」という意味だけしか知らないと、英文を読んだり聞いたりしたときに意味を正しく理解できなくなる可能性が高まります。

少しずつでいいので、”could”が持つ他の意味についても覚えましょう。

また、この記事では、”could”と似たような意味を持つ語句、”can”、”was(were) able to”、”would”、そして”might”との違いについても詳しく解説しました。

日本語の意味は同じでも、それぞれ表現したいニュアンスが微妙に異なります。

これらについてもニュアンスまでしっかりと押さえて、正しく使いこなせるようにしてください。

なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。

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ライター紹介 ライター一覧

Yui

Yui

高校で英語教員として8年勤めた後、オーストラリアに留学し、モナッシュ大学院観光学部に入学。2021年に卒業した後、現地企業でマーケターとして勤務しました。現在はライターとしてオーストラリアで活動しています。

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