キャビンアテンダントになるには?必要な英語力や学歴を聞いてみた
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
キャビンアテンダントになるには、どんなスキルや英語力が必要なのでしょうか?
実際にキャビンアテンダントの仕事をしている人って、どんなふうに勉強をしたんでしょうね?
身近にキャビンアテンダントがいる人以外は、生の声を聞く機会はあまりないと思います。
今日は、留学経験ほぼゼロから外資系のキャビンアテンダント(客室乗務員)になったシノブさんに、キャビンアテンダントになるには何が必要かを聞きました。
出版されている書籍や業者が提供する情報ではなく、本物のキャビンアテンダントの生の声です。
キャビンアテンダントを目指している人は参考になると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
キャビンアテンダントに必要な英語力は?
キャビンアテンダントになるには、やはり一番気になるのは英語力ではないでしょうか。
「英語力はもちろん必須です」とお答えしておきますが、正直なところ目指す航空会社にもよります。
たとえば、あるアジアの外資系の航空会社では「TOEIC560点以上の英語力を有する方」と募集要項に載っています。
しかし、これを見て「英語が話せなくてもなれるんだ」と思った方は大間違いです。
外資系の航空会社では、たいてい合格後の訓練はすべて英語で行われます。
そのため英語ができないと、せっかく合格しても訓練で落とされ会社をクビになることもありえるんです。
キャビンアテンダントは、サービスだけではなく保安要員としての役割も持っていますので、医療系の訓練や非常時の訓練をすべて英語で行うこととなります。
訓練時に分厚いマニュアル本が配られるのですが、まるまる一冊をほぼ暗記することが求められますので、英語ができないと相当キツイことは間違いないでしょう。
逆に、国内線のみを飛ぶような場合は英語があまり話せなくても、訓練も日本語ですしあまり困ることはないかもしれません。
ですが、これからますます外国のお客様が増えてきますので、英語を話せた方がいいことは間違いありません。
欧米系の航空会社等では、そもそもTOEICなどのスコアを気にすることがありません。
海外では英検やTOEICがメジャーではないためです。
その代わり、英会話力はかなり高いレベルを求められています。
日常会話だけではなく、流暢さや難しい単語を言いかえできる能力なども必須のように感じます。
英語系の資格に関しては、航空会社を一社しか受けないという方は少ないと思いますので、できるだけ高いスコアを持っていたほうが安心といえるでしょう。
資格は必要?
「キャビンアテンダントになるには資格は必要?」と聞かれますと、応募する時点である程度の英語の資格を求められることがありますので、英語系の資格は持っていたほうが良いでしょう。
秘書検定など、サービス系の資格はあれば有利に働くこともあるかもしれませんが必須ではありません。
実際に、外資系の航空会社では、そうした資格を持っている日本人の客室乗務員には出会いませんでした。
しかし一方で、看護系の資格を持っていると面接時にかなりアピールできると思います。
というのも、飛行機の中で体調を崩された方がいる場合、医療関係者の方がいらっしゃらなければ客室乗務員が応急措置を行うからです。
飛行機という密室のなかで急病人が出た場合は、正しい判断が即座に求められます。
つまり、医療関係の専門の資格を持っていれば会社にかなり重宝され、また仕事でも活躍する機会がかなりあると言えるでしょう。
学歴は必要?
キャビンアテンダントになるには、特に外資系の航空会社のキャビンアテンダントの募集では、短大卒もしくは大学卒以上でないとビザがおりないという条件があります。
だから、大学を出ておいたほうが選択肢が広がります。
よく質問であるのが、「キャビンアテンダントになるには、航空系の専門学校に行ったほうがよいのか?」というものですが、必ずしも必要ではありません。
「専門学校か大学」の二択でしたら、航空会社以外の就職の選択肢が広がることを考え大学をお勧めします。
学部においても、語学系や観光系を選んだほうがいいのかというと、そんなことはありません。
実際に、語学系や観光系の学部卒の方が多いように見受けられますが、実際には大学で何を学んだかということのほうが重要です。
ですので、志望理由がはっきりしており語学力も問題ないのであれば、文系でも理系でも関係ないように思います。
その他の条件
キャビンアテンダントになるには、その他の求められる必須条件は健康であることです。
よく言われることでもありますが、客室乗務員の仕事はかなりハードです。
昼夜逆転することも多いですし、飛行機というかなり特殊空間に長くいるため、飛行中に健康を害する方も中にはいらっしゃいます。
だから、ハードな仕事でもやっていける体力が必須です。
視力はコンタクトなどで矯正した状態を見られますので、裸眼での視力が悪くても特に問題はありません。
一方、客室乗務員の募集要項には身長制限があります。
これは機内でのサービスや安全を考えれば明確なことです。
非常時には手動でドアを開け閉めするのですが、身長が足りないと、この動作が行えません。
通常業務では、頭上のコンパートメントに荷物をのせたりすることも多いですし、飛行機の設備を非常時にも正しく使えるために必要です。
一概には言えませんが、大体の航空会社では女性で160センチ程度、男性ではそれ以上を定めているようです。
しかし、150センチ代前半の方でも、小型機をメインに保有する航空会社では合格もされています。
身長は履歴書等に自己申告したうえで、試験の最中に「アームリーチ」といって、手を伸ばした状態で規定の位置に届くか、ということを確認しています。
そのため、身長が少し規定に足りなくても、このアームリーチをクリアすればセーフということも会社によってはあるようです。
また外見面においては、「客室乗務員は美しくないとなれないのか」と思っているとそうではないと思います。
航空会社によってはモデルのような美しい方ばかりを採用するところもありますが、すべての航空会社がそうではありません。
しかし、客室乗務員は会社の広告塔のような存在でもありますから、身だしなみに気を使うことは求められます。
髪の毛はきちんとしているか、メイクは過度ではないかなど、事前に受験する航空会社のサイトをよく見て雰囲気を学んでみてください。
試験内容
試験内容は、航空会社によって本当に様々です。
受ける航空会社が決まっている場合は、ぜひ現役の方に聞くなどして情報収集をしてみてください。
たとえば、ある航空会社では履歴書が通った方は、一室にグループごとに集められグループディスカッションをします。
またあるときは、英語で与えられたお題に対して一分間スピーチを行います。
ここで英語力やコミュニケーション力、表情などを試験官の方は見ています。
長文を読んだり、簡単な計算を英語でさせたりといったペーパー試験を設けている会社もあります。
またある航空会社では、一列に志望者を並べウォーキングさせたりもします。
外資系の航空会社ですと、ビデオや電話面接といった面接もありますので、試験内容は多岐にわたります。
毎回、同じ試験内容の場合もあれば、年によって違う試験を入れたりもします。
ですので、臨機応変に対応できるように、外資系においては特に英語力は必須です。
試験で重視されていることは?
しかし、すべてにおいて言えることは、「志望者が自社の客室乗務員として合うかどうか」を試験官は見ているということです。
個人的に、アジア系航空会社は外見を重視していると感じます。
特に肌の綺麗さ、制服が美しく着こなせるスタイルの良さを最初に見られています。
実際に、あるアジア系航空会社の採用担当に聞いてみたところ、「ぽっちゃり体型だったので不合格にした」や、「顔にほくろがありすぎたから不合格にした」などという話を聞きました。
一般の企業ではありえないことですが、アジア系外資航空会社ですと、かなり容姿に厳しいことが良くわかります。
そのため、受験生の中にはほくろを除去したりする方もいるくらいです。
試験会場では、すべての受験生が自分より美しく、まるでモデルのように感じられ、その雰囲気に圧倒されることと思います。
すべての航空会社が顔やスタイルを見ているわけではありませんが、自分が人より足りないところがあると感じられたら、その劣等感をなくす努力がその先の合格につながっています。
客室乗務員の方は皆、自分に自信があるように堂々として見えますよね?
そのためには、身体面では身長制限やアームリーチをクリアするために事前に整体に通ったり、厳しい外見審査をパスするためにO脚改善のジムに通ってみたりと、自分のマイナスポイントを見つけたら改善していこうとする姿勢が自信につながっていると思います。
キャビンアテンダントになるには?
いかがでしたか?
キャビンアテンダントになるには内面性や外見はもちろんですが、英語が必要であることは間違いありません。
英語が話せるだけで自分の自信にもつながり、それが外見にも表れてきますから、英語にまだ不安があるという方は引き続き英語力を身に着けていってみてくださいね。
英語を自由に話せるようになるには、文法を勉強したり単語を覚えたりするだけではなく、英語を話すための専用の勉強が必要です。
そのための勉強法については、メール講座で詳しく説明しています。
以下のページから無料で参加して、不要になればいつでも解除できます。
気軽に参加してみてくださいね。
「英語が話せなくてもいいのか?」
「専門学校に通ったほうがよいのか?」
など疑問は尽きないと思います。
結論から申し上げますと、英語力は必要ですし、試験はある程度、運に左右されると言えるでしょう。
具体的に何から始めてよいかわからない方も多いと思いますので、今回はキャビンアテンダントになるために必要なこと、試験内容について経験を交えながらお伝えします。