「死ぬ」は英語で?トラブルを避けるニュアンス別の使い分け6選
「死ぬ」は英語でどう言えばいいでしょう?
人の命に関わる言葉なので、使い方を誤ると失礼になったり人間関係を悪くしたりする可能性すらあります。
何気なく言った言葉のためにトラブルになるのを避けるために、「死ぬ」という言葉は慎重に使いたいものですよね。
そこで今回は、「死ぬ」の英語をニュアンス別に6つに分けて紹介します。
日本語で言うなら「死ぬ」、「亡くなる」、「事故死する」など、英語にもいろいろな言葉があります。
適切な言葉を選べるように、最後まで読んでください。
なお、このページで覚えた「死ぬ」の英語表現を自由に使いこなせるようになる勉強法を独学3ステップ勉強法のページで詳しく説明しています。
あわせてお読みください。
死ぬ
直接的な「死ぬ」の英語は「die」です。
日本語の「死ぬ」という言葉と同様に、何の飾り気もないストレートな表現なので、使い方には気を付ける必要があります。
My grandmother died in 2008 at the age of 96.
私の祖母は、2008年に96歳で死にました。
死んだ理由を言いたいときは、「die of~」か「die from~」を使います。
「die of~」は、病気や飢え、老齢などの内的な要因を述べるときに使い、「die from~」は、事故や外傷などの外的な要因を述べるときに使います。
My grandmother died of pneumonia.
祖母は、肺炎でなくなりました。
※「pneumonia」=肺炎
In Japan, more than 700 people die from overwork every year.
日本では、毎年、700人以上が過労で死んでいます。
なお、厳密には「die of~」と「die from~」には上記のような違いがありますが、ネイティブはあまり区別せずに「die of~」をよく使います。
とりあえず、「die of~」だけ覚えておけば問題ありません。
(少し遠回しに)死ぬ
「die」(死ぬ)という直接的な言葉を避けたいときに役に立つ遠回しな「死ぬ」の英語は「pass away」です。
「pass」(通過する)+「away」(行ってしまう)なので、遠回しに「死ぬ」と言う意味になります。
日本語でも「死ぬ」という言葉を避けて「亡くなる」という言葉を使うように、英語で話すときも「pass away」を使うことをおすすめします。
「die」と意味の違いはありません。
My grandfather passed away 10 years ago.
祖父は10年前に亡くなりました。
He died only six months after his wife passed away.
妻が亡くなったほんの6か月後に彼は死にました。
(天国に)行ってしまった
「pass away」と同様に「die」という言葉を避けて遠回しに「死ぬ」という英語に「be動詞 + gone」があります。
「gone」は「go」(行く)の過去分詞形で、言葉どおりには「行ってしまった」という意味になります。
「pass away」との違いは、「gone」は、間もなく亡くなるだろうことが分かっていた人が亡くなったときに使うのに適しているということです。
「pass away」と「be動詞 + gone」は、どちらも丁寧な言い方やから、葬式などで話すときには、どちらを使っても大丈夫。
死亡している
医者や専門家が使う「死んでいる」の英語は「deceased」です。
「dead」と同じ意味ですが、医学的な響きがあります。
I can never forgive my deceased father for his cruel words.
亡き父がひどい言葉を言ったことを私は許せません。
※「forgive」=許す、「cruel」=残酷な
「the deceased」という形で使うと「故人」という意味になります。
The deceased left his house to his daughter.
故人は、娘に家を残しました。
(大切な人を)失う
大切な人が亡くなったときなどの「死ぬ」は「lose + 人」を使います。
She lost her father last year.
昨年、彼女は父親を亡くしました。
※lose-lost-lost
病気などの原因を言いたいときは、「lose + 人 + to 原因」を使います。
She lost her grandmother to cancer.
彼女は、癌で祖母を亡くしました。
(事故や戦争で)死ぬ
自然死や病死ではなく、事故や戦争などで亡くなったときの「死ぬ」の英語は「be動詞 + killed」を使います。
事故や戦争で死ぬ場合、自分で死ぬのではなく外的な要因によって「殺される」という意味が強くあるためです。
My spouse was killed in a car accident last year.
私の夫(妻)は、昨年、交通事故で死にました。
※「spouse」=配偶者
The car accident killed three people and injured at least five people.
その自動車事故のために、3人が死亡して少なくとも5人が怪我をしました。
今は亡き~
「今は亡き~さん」「故~」など、亡くなった人であることを伝えるために名前の前に付ける表現は「late」です。
「dead」(死んでいる)と同じ意味ですが丁寧な響きがあります。
The late Mr. Anderson was an actor.
今は亡きアンダーソンさんは役者でした。
Mr. Anderson's late wife was an actress.
アンダーソンさんの今は亡き奥さんは女優でした。
「死ぬ」を英語で自由に使いこなすには
この記事では、「死ぬ」の英語をニュアンス別に6つに分けて紹介しました。
これらの表現を覚えておけば、外国人との会話で「死ぬ」と英語で言いたいときにトラブルになることはないはずです。
「死ぬ」を英会話で自由に使いこなすコツ
このページで紹介したような語句は、以下のように意味だけを覚えても英会話では役に立ちません。
英会話のときにパッと使えるようになるコツの1つは、英文ごと覚えてしまうことです。
英文ごと覚えてしまうと使い方も同時に覚えられるので、英会話のときにパッと言葉が出てくるようになります。
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「死ぬ」の英語というと「dead」を思い浮かべる人もいると思うが、「dead」は「死んでいる」という状態を表す言葉や。
「死ぬ」という動詞としては使えないので、以下のように使う。
My grandmother has been dead for 10 years.
祖母は10年前に死にました。
上の英文を直訳すると「祖母は10年間死んでいます」となるので、かなり変な日本語になるが、英語の言い方としてはこれで正しい。