「こんなのマシだよ」の英語は「I’ve seen worse.」例文でニュアンスを掴もう

日常会話で「こんなのマシだよ」と口にすることはありませんか?
日本語ではよく使うこのフレーズ、実は英語にもぴったり当てはまる表現があります。
それが「I've seen worse.」です。
直訳すると「もっとひどいものを見たことがあるよ」となりますが、このフレーズが持つ本当のニュアンスは「まだマシだよ」や「そこまで悪くないよ」といった、相手を励ましたり、状況を受け入れたりする際に使えるカジュアルな言い回しです。
この記事では、「I've seen worse.」の具体的な使い方を例文とともに紹介します。

目次
「こんなのマシだよ」の英語
【フレーズ】I've seen worse.(こんなのマシだよ)
【例文】
A: How do you like this pizza?
It's kind of cold.
(このピザ、どう? ちょっと冷たいよね。)
B: I've seen worse.
It's still better than the one we had last week.
(こんなのマシだよ。先週食べたやつよりはまだいいし。)
A: True. Let's just heat it up in the microwave and enjoy!
(そうだね。電子レンジで温めて、楽しもう!)
【説明】
「I've seen worse.」は直訳すると「もっとひどいものを見たことがあるよ」という意味です。
「まだマシだよ」「そこまで悪くないよ」というニュアンスを伝える、カジュアルな表現です。
A: I can't believe our team lost again.
It was such a bad game.
(またうちのチームが負けるなんて信じられないよ。
すごくひどい試合だったね。)
B: I've seen worse.
At least we scored once this time.
(こんなのマシだよ。今回は少なくとも一点取れたし。)
「こんなのマシだよ」の英語まとめ
この記事では、「こんなのマシだよ」という日本語のニュアンスを英語で伝える「I've seen worse.」というフレーズについて解説しました。
直訳の「もっとひどいものを見たことがあるよ」から、いかに「まだマシだ」「そこまで悪くない」というポジティブな意味合いを持つかがご理解いただけたかと思います。
日常の様々なシチュエーションで使えるカジュアルな表現ですので、ぜひ英会話の中で積極的に「I've seen worse.」を使ってみてください。
【編集後記】
かつて塾講師をしていた頃、「生徒には最低3回復習させる」という方針がありました。
塾の授業、学校の授業、そして3回の復習を合わせ、合計5回も同じ内容に触れる計算です。
普通に考えれば、これだけ繰り返せば内容が完璧に定着しそうなものですが、実際にはそうならない生徒もいました。
そうした生徒たちは、「自分は頭が悪いから…」と落ち込むことがありましたが、それは必ずしも正しい原因ではありません。
同じ内容を同じ回数復習していても、ほんのわずかな意識の違いで結果に大きな差が生まれるのです。
その違いとは、復習中に
「これ、知っている」
と思いながら取り組むかどうかです。
「知っている」と「身についている」は別物!
復習はすでに習ったことの繰り返しですから、「知っている」と感じる部分が多く出てきます。
このとき、つい軽く流してしまうのはよくあることです。
しかし、「知っている」 と「身についている」 は全く別物です。
「知っている」と思いながら復習すると、「知っているつもり」という錯覚を生み、実際には記憶にほとんど定着していません。
なぜ「知っているつもり」が危険なのか?
脳は「これは既知の情報だから重要ではない」と判断し、その情報を記憶に定着させようとしないのです。
その結果、
「これ知ってる」「前にやった」
と感じながらの復習は、脳が情報を素通りさせるだけになり、学習が効果を発揮しなくなります。
これが、
「こんなに勉強しているのに身につかない」
という状況を引き起こす原因です。
では、効率的に復習できるのでしょうか?
大切なのは、たとえ既に知っている内容でも、新しいことを学ぶつもりで取り組むことです。
「知っているつもり」という落とし穴を避け、「常に新しい発見を求める」意識を持つことで、復習の質を大きく向上させることができます。
ちょっとした意識の違いが、同じ時間で得られる学習の成果を大きく左右します。
次回の復習では、ぜひ「新しい発見」を意識してみてください!
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