「腰」や「腰痛」を意味する英語表現を例文付きで解説!
あなたは「腰」や「腰痛」を英語で表現できますか?
「腰」や「腰痛」を意味する英語表現はそれぞれ複数ありますが、示す部位や痛みの程度などが異なります。
相手に伝わらない恐れがあるため、正しく使い分けられることが大切です。
この記事では、「腰」や「腰痛」を意味する英語表現のほかに、「ぎっくり腰」や「椎間板ヘルニア」などその他の「腰痛」関連の英語表現の意味や使い方について、例文を用いて詳しく解説します。
読み終わる頃には、自分が抱える腰痛の種類や痛みの箇所について正確に英語で伝えられるようになりますので、最後まで読んでください。
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラとYui、ネイティブ翻訳者が、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事について分かりやすく説明しています。
たった3か月で、自分の言葉で英語を自由に話せるようになる独学法については、無料のメール講座をご確認ください。
目次
そもそも「腰」って英語で何て言うの?
「腰痛」の前に、そもそも「腰」を意味する英語表現を知っていますか?
「腰」を意味する英語表現は4つあり、それぞれ下記の通りです。
- back / lower-back
- waist
- hip
しかし、それぞれの英語表現で、下記のように腰のどの部分を指すのかが異なるため注意してください。
ここでは、それぞれの英語表現の意味や使い方について例文付きで詳しく解説します。
正しく使い分けられるようにしましょう。
back / lower-back 「腰」
“back”は「腰」を意味する英語表現ですが、厳密には背中から腰全体にかけて指すため広いです。
しかし、”lower”をつけて”lower-back”にすることで、「腰」に限定することができます。
“back”あるいは”lower-back”が「腰」を意味する表現の中で、最も一般的です。
まずは、この2つの単語を覚えましょう。
A: 大丈夫ですか?
B: My lower-back hurts. I’m going to see a doctor this afternoon.
B: 私は腰が痛いです。今日の午後、病院に行こうと思います。
waist「腰中央部分」「ウエスト」
“waist”は、「腰」の中でも中央部分、つまりくびれた部分のことを指す際に使います。
日本語でも「ウエスト」と使われていることから、馴染みがある人も多いでしょう。
しかし、英語で発音する場合は「ウエスト」ではなく、「ウェイスト」と発音するため気をつけてください。
ジェシカの腰に巻かれたスカーフはとても美しいです。
hip「腰」
意外に思うかもしれませんが、日本語では「お尻」の意味で使われる”hip”も「腰」を意味する英語表現です。
そして、厳密に言うと、「腰」の中でもウエストの下の部分から脚の付け根の部分を指します。
つまり、お尻+腰の下部ということです。
日本語で使用されている「ヒップ」とは、意味が少し異なるので注意してください。
ジョンは曲のリズムに合わせて腰を左右に動かしました。
「腰痛」を意味する英語表現
「腰痛」を意味する英語表現についてですが、下記の2つです。
- backache
- back pain
それぞれの表現で痛みの程度が異なるため、注意してください。
ここでは、それぞれの意味の違いと使い方について例文を使って詳しく解説します。
backache「(慢性的な)腰痛」
“backache”は「腰痛」を意味する英語表現で、「バックエイク」と発音します。
前章でも紹介しましたが、”back”は「腰」や「背中」を意味する単語です。
そして、”ache”は「痛み」を意味する語で、”headache”「頭痛」、”toothache”「歯の痛み」という具合で身体のさまざまな痛みや不調を表すときに使われます。
“backache”は、慢性的な腰痛など、腰の痛みが長く続いているときに使ってください。
例文を確認しましょう。
デスクワークが原因で、彼女は長い間ずっとひどい腰痛に悩まされています。
back pain「腰痛」
つづいて、”back pain”も「腰痛」を意味する英語表現ですが、こちらは”backache”とは異なり、慢性的な痛みというより、突然激しい痛みを感じるといった急性の鋭い痛みを伴った「腰痛」という意味で使われることが一般的です。
「バック・ペイン」と読みます。
”back pain”は”backache”とは異なり鋭くて強い痛みを表すことから、「病院」に行った方が良いレベルの痛みです。
そのため、慢性的な腰痛やじわじわとした痛みを感じる腰痛に対して、”back pain”を使って表現すると周囲を心配させてしまう恐れがあるため、使い方には十分注意してください。
腰に激しい痛みを感じたため、アンは仕事を終えてからすぐにカイロプラクティックに行きました。
その他の「腰痛」の英語表現
最後に、下記の3つのその他の「腰痛」を意味する英語表現の意味と使い方を紹介します。
- strained back / witch’s shot「ぎっくり腰」
- herniated disc/disc herniation「椎間板ヘルニア」
- sciatica「坐骨神経痛」
これらの表現も覚えておくことで、ただ「腰痛」と表現するよりも具体的で相手にも状況が伝わりやすくなるでしょう。
ぜひ覚えてください。
strained back / witch’s shot「ぎっくり腰」
ぎっくり腰とは、腰を捻ったり、中腰で重いものを持ったりした際に発生する激しい痛みを伴う腰痛のことです。
英語では、“strained back”と表現します。
「ストレインド・バック」と読んでください。
“strain”で「ゆがむ」や「ひずむ」という意味を持ちます。
海外でもぎっくり腰はよくある症状で、ドイツやイタリアなどヨーロッパの国では魔女の仕業であると考えられてきました。
その影響もあり、英語で「魔女の一撃」を意味する”witch’s shot”も「ぎっくり腰」を意味する表現として使われることもあるそうです。
セットで覚えておきましょう。
あっ!ぎっくり腰かも。動けない!
herniated disc/disc herniation「椎間板ヘルニア」
椎間板ヘルニアとは、背骨の間にあるクッションのような役割を果たす「椎間板」が変形して飛び出して神経を圧迫する症状のことを指します。
英語で表現すると”herniated disc”、あるいは”disc herniation”です。
それぞれ「ヘールニエイティッド・ディスク」「ディスク・ヘールニエイション」と読んでください。
MRI検査の後、アダムの激しい腰の痛みは椎間板ヘルニアによるものであることが判明しました。
sciatica「坐骨神経痛」
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びる「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫あるいは刺激を受けて痛みや痺れを感じる症状のことです。
英語では”sciatica”と表現し、「サイアティカ」と読みます。
ハリーの左脚の突き刺すような痛みは坐骨神経痛であると診断されました。
「腰」は示す場所、「腰痛」は種類によって表現が変わる!
この記事では、「腰」や「腰痛」を意味する英語表現の正確な意味や使い方について詳しく解説しました。
それぞれ下記の通りです。
【「腰」を意味する英語表現】
英語 |
日本語 |
back |
背中から腰全体 |
lower-back |
腰 |
waist |
「腰」中央部のくびれた部分 |
hip |
ウエストの下の部分から脚の付け根の部分 |
【「腰痛」を意味する英語表現】
英語 |
日本語 |
backache |
・慢性的な痛み ・じわじわとした痛み |
back pain |
・急性的な痛み ・病院に行くべき激しい痛み |
【その他の「腰痛」を意味する英語表現】
- strained back / witch’s shot「ぎっくり腰」
- herniated disc / disc herniation「椎間板ヘルニア」
- sciatica「坐骨神経痛」
「腰」については、それぞれの単語で示す部位が少し異なります。
また、「腰痛」についても痛みの程度によって適切な表現が異なります。
ただ「腰」「腰痛」という意味だけで覚えるのではなく、それぞれの表現が示す細かいニュアンスまでしっかりと覚えることで相手に伝わりやすくなるでしょう。
ぜひ細かいニュアンスまで覚えて、正しく使い分けられるようにしてください。
もっと自由に英語を話せるようになるには
お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
詳しい練習法については、無料の動画セミナーで公開しています。
今回は「腰」の英語についてお話しします。
おそらく、あなたが考えている「腰」の英語とは違っていると思いますので、最後まで読んで正しく「腰」の英語をマスターしましょう。