「〜に関して」「〜について」の英語|場面別に使える便利表現10選!
英語には「〜について」や「〜に関して」という意味を持つ表現が数多くあります。
それぞれ、使う場面が異なることが特徴です。
この記事では、カジュアルな場面と、ビジネスや論文、あるいはメールなどフォーマルな場面の2つに分けて、それぞれにふさわしい「〜について」「〜に関して」を意味する表現を計10個紹介します。
意味だけでなく、場面によって正しく使い分けられるようにしましょう。
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラとYui、ネイティブ翻訳者が、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事について分かりやすく説明しています。
たった3か月で、自分の言葉で英語を自由に話せるようになる独学法については、無料のメール講座をご確認ください。
目次
カジュアルな場面で使う「〜について」「〜に関して」
日常会話などカジュアルな場面で「〜について」または、「〜に関して」と表現したいときには下記の4つのフレーズや単語を使うことが一般的です。
- about
- 〜wise
- as to
- on
それぞれの使い方について例文を用いて詳しく解説します。
about〜「〜について」
「『〜について』という意味を持つ英単語は?」と聞かれたら真っ先に思い浮かべるのが”about”ではないでしょうか?
“about”はカジュアルな表現で、日常会話はもちろん、職場の同僚間の会話でもよく使われます。
文頭または文中に使われることが一般的です。
それぞれのパターンの例文を確認しましょう。
そのマンションの住人は、工事の音について文句を言っていました。
About Michael’s presentation, what do you think?
マイケルのプレゼンテーションについて、どう思いますか?
〜wise 「〜について」
“wise”は「賢い」という意味の形容詞ですが、名詞の語尾に”-wise”を接尾辞としてつけることで「〜について」と言う意味になります。
どちらのスカートを買うべきか選べません。デザインとしてはこちらが好きで、色はあちらの方が好きだからです。
A persimmon is good nutrition-wise, but I don’t like to eat it.
栄養面において柿は健康にいいのは知っていますが、私は柿を食べるのが好きではありません。
as to 〜「〜に関して」
“as to”は他のフレーズと同様に「〜に関して」「〜について」を意味するフレーズですが、後ろにモノだけを伴うため使用する際には注意してください。
文中に使われることが多い表現です。
学校はそのイジメに関して何も言及しませんでした。
We need to draw a conclusion as to this argument by tomorrow.
私たちは明日までに、この議論の結論を出さなくてはいけません。
on〜「〜に関して」
“on”は「〜の上に」という意味を表す前置詞ですが、「〜に関して」という意味も持ちます。
本や調査など専門的なテーマについて話すときに使用されることが多いです。
武蔵は数学に関する本を読んでいます。
We are supposed to write a report on the history of English.
私たちは英語の歴史に関するレポートを書くことになっています。
ビジネスや論文、メールなどフォーマルな場面で使う「〜について」「〜に関して」
次に、ビジネスや論文、メルなどフォーマルな場面で使う「〜について」「〜に関して」を意味する英語表現は下記の6つです。
- regarding
- concerning
- in terms of
- as for
- in regard to
- with respect to
それぞれの表現について、例文つきで解説します。
regarding「〜に関して」
“regarding”はメールの件名などにつけられることが一般的で、”Re”や”RE”と略されることもあります。
後ほど登場する” in regard to”や” with regard to”と同じ意味を持ちますが、” regarding”の場合は” to”をつけずに単独で用いるため間違えないように気をつけましょう。
ダイアナの地球温暖化に関するスピーチは素晴らしかったです。
We wrote a report regarding ecotourism.
私たちはエコツーリズムに関するレポートを書きました。
concerning「〜に関して」
“concerning”は「〜について」を意味する英単語です。
“be concerned about”「〜について心配する」というフレーズと混同しないように気をつけてください。
これは、名詞の”concern”には「心配」「配慮」「関心」とさまざまな意味があることが理由です。
新しい移民法について疑問に感じる点がいくつかあります。
They asked me lots of questions concerning my background.
彼らは私の身元についてたくさんの質問をしました。
in terms of 〜「〜において」「〜に関して言えば」
“in terms of”は「〜において」や「〜に関して言えば」という意味を持ち、ある一点から物事を捉える際に使うことが一般的です。
“term”の後に”s”をつけるのを忘れないように気をつけましょう。
燃費に関して言えば、この車の方があの車より優れています。
In terms of salary, my job change was successful.
給料に関して言えば、私の転職は成功でした。
as for 〜「〜においては」
“as for”は新しい話題を出す際に用いるため、文頭に置くことが多いという特徴があります。
また、”as for”の直後には人の名前やモノを入れるのが一般的です。
その清掃員に関してですが、仕事がいい加減でした。ゴミ箱を空にしないし、部屋はいまだに埃っぽいです。
As for my manager, she is getting better now. She will come back to the office in a few days.
マネージャーについてですが、彼女は今少しずつ体調が回復しています。2〜3日でオフィスに戻ってくるでしょう。
in regard to 〜 / with regard to 〜「〜に関して言うと」
“in regard to”と” with regard to”は共に同じ意味を持つ表現です。
また、”regarding”の書き換えとして使うこともできます。
“regarding”よりもこちらの2つのフレーズの方がネイティブはよく使っています。
日本人は” regarding”の方をなぜか多用しますが、会話や文章の中で何度も” regarding”を使用しているとくどいため、” with respect to”や” in respect to”も併用して表現の幅を広げられると良いでしょう。
これを機に覚えてください。
この工場は品質管理の面で数多くの問題を抱えています。
With regard to biology, nobody in this class can get a better score than me.
生物に関しては、このクラスでは誰も私よりも良い成績を取ることはできません。
with respect to〜「〜点に関して」
“respect”を聞くと、真っ先に「尊敬」という意味を思い浮かべるかもしれません。
確かに「尊敬」という意味もありますが、”respect”には「点」という意味もあり、”with respect to”で「〜の点について」「〜の点に関して」という意味を持ちます。
これは学術論文などでよく見かけるフレーズです。
あなたのお問い合わせに関して私たちはすぐに回答いたします。
With respect to salary, there is a big gap between men and women in Japan.
給与に関して言うと、日本では男女に大きな差があります。
「〜について」「〜に関して」は使用する場面や状況で使うフレーズが異なる!
この記事では「〜について」「〜に関して」を意味する英語表現を10個紹介しました。
非常にたくさんの表現があるため驚いた人も多いのではないでしょうか?
しかし、それぞれの単語やフレーズは使用するのに適している場面があります。
単語やフレーズを覚えるだけでなく、使用する場面を使い分けることでよりあなたの英語が洗練されたものになるはずです。
それぞれのフレーズや単語を正しく使い分けられるようにしましょう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
詳しい練習法については、無料のメールマガジンで公開しています。
今回は、「~に関して」「~について」は英語でどう言えばいいかを説明します。
おそらく思いつくのはaboutだと思いますが、ほかにも言い方があります。
ニュアンスが少し違ったりするので、最後まで読んで使いこなせるようになりましょう。