so thatの使い方|4つの意味と書き換えを28の例文で解説
こんにちは。アキラです。
今日は、オーストラリアでモナッシュ大学院を卒業し、オーストラリア在住のYuiさんが、so that~の意味と使い方、別の表現への書き換え方について教えてくれます。
この記事を最後まで読んで、so thatの使い方をマスターしてください。
あなたは「so that構文」について耳にしたことがありますか?
so that構文には、下記の4つの用法があります。
- 「〜するために」(目的)
- 「とても〜なので…」(程度)
- 「〜した結果…になった」(結果)
- 「〜のようにVされている」(様態)
「so that構文」は英文の中でよく目にする構文なので、使い方をマスターしておくと、英語の理解力や表現力がグッと上がります。
この記事ではso that 構文の使い方、意味、見分け方のポイント、そして書き換えなどについて解説します。
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so that の使い方①「〜するために」(目的)
まずは「〜するために」という目的を表すso that 構文です。
このso that 構文は、so とthatが隣り合っており、thatの後には節(S+V)がきます。
たとえばI believe that she is a genius.(私は、彼女が天才だと信じている)では、that she is a geniusの部分が節です。
that節の動詞はwill / may / can + 動詞の原形になっていることが多いです。
それぞれの意味は下記のように変わります。
※これ以降、「V原形」は、動詞の原形を意味します。
〜 so that S may V原形「SがVするかもしれないから〜する」
〜 so that S will V原形「SがVするために〜する」
〜 so that S can V原形「SがVできるように〜する」
このような形になっていたら、「SがVするために…」という目的の意味を表します。
過去形の場合は、それぞれの助動詞がmight / would / couldに変わるので気をつけてください。
例文を見ていきましょう。
so that 「〜するために」(目的)の例文
妹が電車に乗れるようにするために、私は明日7時に彼女を起こします。
I am working so hard so that I can earn lots of money for traveling.
旅行のお金を稼ぐために一生懸命働いています。
You should study abroad so that you will improve your English.
英語力を磨くために留学に行くべきだよ。
so thatのthatが省略されることもあるので気をつけましょう。
英語力を磨くために留学に行くべきだよ。
目的を表すso that 構文の言い換え/ 書き換え
目的を表すso thatの書き換えは4つあり、下記の通りです。
- so thatの部分をin order thatに書き換える。thatの後は節(S+V)を伴う。
- so thatの部分をin order toに書き換える。toの後ろはV原形にする。
- so that S +Vの部分をto + V原形に書き換える。
- so that の部分をso as toに書き換える。toの後ろはV原形にする。
それぞれの言い換え方を確認しましょう。
英語力を磨くために留学に行くべきだよ。
= You should study abroad in order that you will improve your English.
= You should study abroad in order to improve your English.
= You should study abroad to improve your English.
= You should study abroad so as to improve your English.
so that の使い方②「とても〜なので…」(程度)
次に、so that 構文の2番目の用法について説明します。
これは程度を表す表現で「とても〜なので…」という意味を表します。
この用法の特徴は、soとthatの間に形容詞や副詞といった物事の様態を表す品詞が入ることです。
そして、上記のso that の使い方①で説明した用法と同様に、thatの後には節(S+V)が続きます。
では早速、例文を見ていきましょう。
so that 「とても〜なので…」(程度)の例文
この問題はとても難しかったので、私たちのクラスで答えられた人は誰もいませんでした。
Yamada is so busy that he has no time to eat his lunch.
山田先生はとても忙しいので、昼食を食べる時間もありません。
Tanaka spoke so fast that I couldn’t understand what she said.
田中さんはとても早く話したので、私は彼女が言っていることが理解できませんでした。
程度を表すso that 構文の言い換え/ 書き換え
程度を表すso that構文の書き換えは下記の3種類です。
- enough to V原形
- too 形容詞/副詞 to + V原形
- such (a / an) 形容詞 + 名詞 that S+V〜
それぞれの書き換えについて解説します。
enough to V原形「Vできるほど十分に〜である」
so that 構文のthat節の部分が肯定文の場合は、enough to 動詞の原形に書き換えることができ、下記のように書き換えます。
彼はとても背が高いので、その天井に手が届きます。
= He is tall enough to reach the ceiling.
彼はその天井に手が届くほど背が高いです。
形容詞/ 副詞+ enough to Vで「Vできるほど十分〜である」という意味になります。
そして、書き換える際はso that節のSの部分が省かれるので注意してください。
too 形容詞/副詞 to + V原形「とても〜すぎてVできない」
so that 構文のthat節の文が否定文だった場合、too 形容詞/副詞 to + 動詞の原形と書き換えることができ、「とても〜すぎてVできない」という意味になります。
下記が書き換えの例です。
私の妹はとても忙しいので、今買い物に行けません。
= My sister is too busy to go shopping now.
私の妹は忙しすぎて今買い物に行けません。
too~to…のtoは不定詞のtoであるため、直後には必ず動詞の原形が来るので気をつけてください。
such (a/ an) 形容詞 + 名詞 that S+V〜「とても〜な…なのでSがVする」
この文では、so that構文の主節の主語によって形が以下のように変わります。
- 主節の主語が単数形の場合:such (a / an) 形容詞 + 名詞 that S+V〜
- 主節の主語が複数形の場合:such 形容詞 + 名詞の複数形 that S+V〜
下記の例文を参考にしてください。
まずは主語が単数形だった場合の例文です。
メラニーはとても愛らしいので、男性にモテます。
= Melanie is such a lovely lady that she is very popular among boys.
メラニーはとても愛らしい女性なので、男性にモテます。
続いて主語が複数形だった場合を確認します。
子犬はとても可愛いので、多くの人が欲しいと思う。
=Puppies are such cute animals that people want to have them.
so that の使い方③「〜した結果…になった」(結果)
次に結果を表す用法のso that構文についてご紹介します。
結果を表す用法のso that構文の特徴は、so thatの前に「,(カンマ)」を置いていることが多いです。
そして、「〜した結果…になった」と訳し下げて結果を伝えることができます。
例文で確認しましょう。
so that 「〜した結果…になった」(結果)の例文
電車に乗り遅れてしまった結果、その会議に参加することができませんでした。
Suzie didn’t have breakfast this morning, so that she is very hungry now.
スージーは今朝朝食を食べなかったので、彼女は今とてもお腹が空いています。
It rained a lot last night, so that the soccer game was canceled.
昨夜大雨が降ったので、そのサッカーの試合は中止になりました。
この用法も目的用法と同様に、thatを省略することがあるので気をつけましょう。
結果を表すso that 構文の言い換え/ 書き換え
結果を表すso that 構文の書き換えでは、so thatの代わりにso またはthereforeという接続詞を使います。
トモコは今朝病院に行っていたので、学校に遅刻しました。
= Tomoko went to the hospital this morning, therefore (またはso) she was late for school.
細かいことを言うと、thereforeは非常にフォーマルな表現であるため、書き言葉として使用されることが多く、日常会話などの場面ではあまり使われません。
”so”を使うのが一般的です。
so that の使い方④「〜のようにVされている」(様態)
最後に様態のso that構文について解説します。
様態のso that 構文の特徴は、so とthatの間に動詞の過去分詞を挟んでいる点です。
そしてthatの後ろは節(S+V)となります。
これで「S2がV2するように、S1がV1されている」という様態の意味を表します。
※S1=主節の主語、V1=主節の動詞、S2=節の主語、V2=節の動詞
早速例文を確認しましょう。
so that 「〜のように…だ」(様態)の例文
この学校は地震によって壊れないように設計されています。
This textbook is so written that 5-year-old kids can understand it.
このテキストは5歳の子どもが理解できるように書かれています。
The TV advertisement is so made that everybody is interested in the product.
そのテレビの広告は、みんながその製品に興味を持つように作られています。
so that 構文の練習問題
それでは最後にso that構文を使った練習問題にチャレンジしてみましょう!
問1)(1)〜(4)について日本語の文章の意味に合うようにカッコ内の語(句)を並べ替えましょう。
文頭に来る語(句)も小文字で書いているので気をつけてください。
She【before,/ already knows / she / has watched / that / the movie / so】the story.
(2) 昨夜はとても眠たかったので宿題を終わらせることができませんでした。
I【last night / finish / so / that / sleepy / was / I couldn’t】the homework.
(3) そのツアーに参加するために今朝早起きしました。
I【join / got up / I can / early / that / so / this morning】the tour.
(4) このカメラは水中で使えるように作られている。※水中=underwater
This camera【that / you / is / it / made / can / so / use】underwater.
問2) 次の(a)〜(d)の英文と同じ用法の英文を(あ)〜(え)より1つずつ選び、記号で答えましょう。
(b) Jamie looked after the plant so that they grew fast.
(c) This book is so written that the readers can deeply understand modern art.
(d) The movie was so amazing that Katie watched it so many times.
(あ) Claire didn’t have junk food so that she could live to be 94.
(い) This world is so made that nobody can achieve equality.
(う) Mary started doing yoga so that she can keep healthy.
(え) The picture John painted was so beautiful that he was awarded first prize.
解答:
(2) I was so sleepy last night that I couldn’t finish the homework. (程度用法)
(3) I got up early this morning so that I can join the tour. (目的用法)
(4) This camera is so made that you can use it underwater. (様態用法)
問2) (a) (う) (目的用法) 、(b) (あ) (結果用法)、 (c) (い) (様態用法)、 (d) (え) (程度用法)
so thatの使い方をマスターしよう
so thatの意味と使い方について理解することができましたか?
so that構文には下記のように4つの意味があり、それぞれ見分け方があります。
- 「〜するために」(目的)→soとthatが隣り合っている
- 「とても〜なので…」(程度)→soとthatの間に形容詞や副詞が入る
- 「〜した結果…になった」(結果)→so thatの前にカンマが入る
- 「〜のようにVされている」(様態)→soとthatの間に動詞の過去分詞が入る
so that構文はTOEICの文法問題、英検、定期試験などで問われることが多いですし、英会話でもよく使われます。
並べ替え問題や、so thatの穴埋め問題など問題のバリエーションも数多くあります。
また、so thatだけで4つの用法があり、ほとんどの用法で書き換えもバラエティ豊富であるため、so that構文を正しく理解し、使いこなせるようになることで、英語の理解力や表現力がグッとアップするはずです。
so that構文をしっかり身につけましょう!
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