7つの事例で解説!「お疲れ様」は英語で?すぐに使えるフレーズを紹介します
このコンテンツは、プロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
「お疲れ様」は英語でどう言えばいいでしょうか?
日本ではさまざまな場面で使える便利な表現ですが、英語でどう言えばいいかは悩んでしまいますよね。
そこで今回は、英語で「お疲れ様です/お疲れ様でした」と伝える表現を、シチュエーション別にまとめました。
この記事を読めば、英語の「お疲れさま」を、適切に使い分けられるようになりますよ。
目次
知ってますか?「お疲れ様」と「ご苦労様」の違いは?
日本語の「お疲れ様」に似たシチュエーションで使われる言葉に「ご苦労様」があります。
似たような意味で使われることがありますが、相手が誰かによって使い分けなければ相手を不快にさせてしまうかもしれません。
ビジネスマナーとしては、「お疲れ様」は目上の人に対して使い、「ご苦労様」は部下に対して使うものとされています。
これから説明するのは、「ご苦労様」ではなく「お疲れ様」の英語表現ですので間違いのないようにしてください。
上司:うむ。ご苦労さん。
「お疲れ様です/お疲れ様でした」は英語で?
「お疲れ様です/お疲れ様でした」には、いろいろな意味があるので、1つの英語フレーズで表現することはできません。
そこで、状況に合わせて異なる「お疲れ様」の英語を紹介します。
出会いの挨拶
同僚に会ったときなどの挨拶に使う「お疲れ様」の英語を紹介します。
部下が相手だと「あっ、お疲れ~」みたいに気楽な言い方をするかもしれないですね。
A:おはようございます。⇒ Hi, how are you?
B:お疲れ様です。⇒ I'm good. Thanks.
英会話で最初に習うお決まり挨拶フレーズですね。もちろん「I'm good.」ではなく「I'm fine.」でもかまいません。
「お疲れ様」という意味がぜんぜん込められていないし、あまりに使い古されたフレーズなので拍子抜けかもしれません。
でも、日本語をムリヤリ英語に訳すのではなく、このシチュエーションでネイティブはどう言うか?を基本に考えるとこうなります。
「疲れる」の英語は「tired」だから・・・と考えると会話が成立しなくなります。
感謝を表す言葉
職場の同僚が営業の外回りから帰ってきたときなどに「お疲れ様です」と言う場合
A:お疲れ様です。⇒ Hi.
「Hi.」だけ?ぜんぜん感謝の気持ちを表してないやん。
そうなんやけど、英語だとわざわざ「外回りで疲れたでしょう」みたいなことは言わへんのや。
「お帰り。どんな調子だった?(Hi, how was it?)」くらいのものかなあ。
手伝ってもらった後に「お疲れ様」と言う場合
たとえば、友達に引っ越しを手伝ってもらった後に「お疲れ様」と英語で言う場合は、以下のように言います。
A:これで引っ越しの片付けは終わりだ。⇒ We've finished tidying up for the move.
B:お疲れ様です。⇒ Well done./Great, thank you.
このお疲れ様は「しんどい仕事してくれてありがとう」のような意味です。
※「well done」=さすが、よくやった、「tidy up」=「整理整頓する、片付ける」、「move」=「引っ越し」
人とすれ違うときの挨拶
会社の廊下を歩いていて同僚や上司とすれ違うとき軽く挨拶しますよね。
そんなときの「お疲れ様」の英語は以下のように言います。
A:お疲れ様です。⇒ Hi, how are you?
B:お疲れ様です。⇒ Good. How are you?
この場合の「お疲れ様」も意味的には「どうも。調子はどうですか」みたいな感じなので、このような挨拶の英語フレーズを使います。
ちなみに、日本人どうしで1日に数回会ったときは、「こんにちは」ではなく「お疲れ様」と言うのではないでしょうか。
英語の場合、決まりがあるわけじゃありませんが、経験的には
- その日初めての場合は「How are you?」としっかり挨拶して、
- 二度目は「Hi.」だけ、
- 三度目は口元にっこり笑顔、
- 四度目は眉毛を動かすだけ
みたいにトーンダウンするように思います。
5回目、6回目になると何となく気まずくて目を合わせないようにしたり・・・
あくまで個人的な感覚やけど。
眉毛の動きで「お疲れ様」って言ってるわけね。
職場で仕事中の相手に話しかける
仕事をしている人に「ちょっとすみません」みたいな意味で「お疲れ様」を使う場合です。
A:あっ、お疲れ様です。ちょっといいですか。⇒ Hi. Do you have a second?
B:はい。何でしょう。⇒ Sure. How can I help?
※「second」=秒
「1秒ありますか?」ってどういうこと?
ほんまに1秒って意味じゃないで。「少し時間ある」みたいな感じかな。
ここでも「お疲れ様」の英語は「Hi」くらいやな。
電話での決まり文句
電話でお疲れ様と英語で言うときも挨拶程度の言い方で十分です。
A:もしもし、ダニエルさんですか。⇒ Hello. Is this Daniel?
B:あっ、ミヤギさん。お疲れ様です。⇒ Hi, Mr. Miyagi. How's it going?
あまり意味のない「お疲れ様」ですね。「どうも」くらいの意味しかありません。
なお、「How's it going?」というのは「How are you?」の砕けた言い方です。
だから「How are you?」と言ってもかまいません。
見送るときの別れの挨拶
同僚が退社するときに「今日も一日ごくろうさん」という意味を込めて言うお疲れ様の英語を紹介します。
A:(職場を去るとき)お先に失礼します。 See you later./OK, I'm off for the day. See you later.
B:お疲れ様でした。 See you.
言葉どおりなら「See you.」=「また会いましょう」なので「今日も一日ごくろうさん」という意味はどこにもありません。
でも、このシチュエーションでネイティブは「See you.」と言うのだから、私達もそれに従いましょう。
※「I'm off」=「出かけます/行ってきます」など。「off」には「去る」という意味があります。
自分が先に帰るときの別れの挨拶
同僚がまだ仕事をしているときに、自分が先に帰るときのお疲れ様の英語です。
A:(職場を去るとき)お疲れ様でした。 See you./ OK, I'm off for the day. See you later.
B:ああ、お疲れ様でした。 See you.
これも「See you.」か!
「さよなら」という意味の「お疲れ様」の英語は、基本「See you.」やろね。
お疲れ様の英語まとめ
この記事では「お疲れ様」は英語でどう表現すればいいかシチュエーション別に説明しました。
お疲れ様の英語は意味ごとに使い分ける必要があるので、ここで説明した適切な表現を使ってみてください。
とは言っても、「Hi, how are you?」「I’m good. Thanks.」「Well done./Great, thank you.」のように、ほんの数種類の英語フレーズを覚えるだけで「お疲れ様」の英語は事足りるんですね。
簡単に使い分けられるので、覚えておいてネイティブとの英会話で活用してください。
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部下:お疲れ様です。