「ずるい」は英語で?卑怯な人に使いたい言葉8選
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「ずるい」は英語でどう言えばいいかをお話します。
「ずるい」という言葉には、「卑怯者」や「悪賢い」という意味もあれば、「お兄ちゃんだけオモチャを買ってもらって、ずるい!」というように「不公平だ」「うらやましい」という意味で使われることもあります。
こうした「ずるい」は英語でどう表現すればいいか、例文を使って紹介します。
海外旅行やビジネスではあまり使う機会はないかもしれませんが、親しい友達ができたときに役に立つので覚えておいてください。
ずる賢い
「ずるい」の主な意味として、「自分の利益のために要領よくふるまう」という意味があります。
この意味の「ずるい」の英語として「cunning」があります。
「cunning」は、日本語では「ずる賢い」「狡猾な」「抜け目がない」などと訳されます。
「cunning」をカタカナ読みすると「カンニング」ですが、英語の「cunning」にはテストでズルをするという意味はありません。
また、「カンニング」ではなく「カニング」のように発音します。
Don't tell me you are going to trust that cunning guy.
あのずる賢い男を信用するだなんて言わないでくださいよ。
※「trust」=信用する、「guy」=男の人
I just can't stand his cunning face.
あのずるそうな顔は大嫌いです。
(彼のずるそうな顔を我慢できません)
※「stand」=我慢する
公平でない
「公平でない」という意味の「ずるい」の英語は「not fair」です。
洋画や海外ドラマを見ていると、「It's not fair.」というセリフをよく聞きます。
It is not fair if I don't tell you now.
今あなたに伝えないと公平ではありませんね。
Hey, it's not fair! You always get a bigger piece of cake.
えー、ずるいよ。いつも大きな方のケーキをもらって!
「It's not fair!」というと、子供が「ずるい、ずるい!」と駄々をこねるイメージやな。
What's not fair?
何がずるいの?
と、なだめながら注意する。
また「Life is not fair.」(人生は公平じゃない)のように使われることもよくある。
不正行為をする
不正行為をして「ずるい」というときの英語は「cheat」です。
「cheat」には「カンニングをする」や「浮気をする」という意味もあります。
I don't like the fact that he has been cheating on his wife for such a long time.
彼が長いこと自分の奥さんに対して不誠実であるという事実が気に入りません。
※「fact」=事実
If you get caught cheating, you will be expelled from college.
カンニングしているのが見つかれば、大学を放校になりますよ。
※「expel」=追い出す
タイガー・ウッズの浮気が発覚したときには、「タイガー」(tiger)ではなくて「チーター」(cheater)だと皮肉られていた。
自分勝手で陰湿(いんしつ)
自分勝手で自分の利益のために嘘をつくような、ずるい人を英語では「sly」と言います。
陰でこそこそ悪だくみをするような陰湿なイメージがあります。
Children of that age can be very sly.
その年齢の子供は、とてもずる賢いことがあります。
Sly humor is acceptable but not sly jokes.
茶目っ気のあるユーモアはいいけれど、陰湿な冗談はいやですね。
He gave me a sly wink telling me that he knows my secret, but that is OK. No harm done.
彼は知っているぞと私にウィンクしたけれど、誰も傷つかないので大丈夫です。
(彼は、私の秘密を知っているということを伝えるウィンクをしました。しかし大丈夫です。害はありません)
よこしまな
自分の利益のために不誠実な手段を使ったり人を騙したりすることを「devious」と言います。
「devious」は日本語では「正道を外れた」「不正な」「よこしまな」などと訳されます。
Many people do not trust politicians because there are sadly just too many dishonest and devious ones out there.
多くの人が政治家を信用しないのは、残念ながら不誠実で腹黒い人が多いからです。
(多くの人は政治家を信用していません。なぜなら、悲しいことに、世の中には不誠実でよこしまな政治家が多すぎるからです)
※「politician」=政治家、「sadly」=残念なことに、「out there」=世の中には
I get frustrated and tired of listening to politicians giving devious explanations in the Diet.
国会で政治家の回りくどい説明を聞くのにうんざりします。
(国会で、政治家が回りくどい説明をするのを聞くのは、イライラするしうんざりします)
※「frustrated 」=イライラする、失望する、「explanation」=説明、「the Diet」=国会
「devious」は、不誠実な政治家を連想させる言葉です。
コソコソする
不誠実な方法や不公平な方法で、コソコソ何かをすることを「sneaky」と言います。
「sneaky」は、コソコソして巧妙で捕まえにくいイメージです。
You little sneaky rascal!
このコソコソした小僧め!
※「rascal」=悪党
Don't play sneaky tricks on me!
私を騙せると思うな!
(コソコソとした策略を私に使うな)
※「play a trick on~」=~を騙す
不誠実な
誠実でなくて人を騙すような「ずるい」の英語は「dishonest」です。
「honest」に「正直な」という意味があるので、それに「dis」を付けた「dishonest」は、まさに「正直でない」という意味です。
I have to say he is dishonest. I wouldn't trust him if I were you.
彼は不誠実と言わざるを得ません。私があなたなら彼を信用しません。
※「if I were you」=もし私があなたなら(仮定法)
If you don't stand up for this now, you are going to justify his dishonest behavior.
もし今ここで戦わなければ、彼の不正行為を認めることになります。
(もし今、このために立ち上がらなければ、あなたは彼の不誠実な振る舞いを正当化することになります)
※「stand up for~」=~のために立ち向かう、「justify」=正当化する、「behavior」=振る舞い
うらやましい
本来の「ずるい」の意味ではありませんが、「うらやましい」という意味で「ずるい」が使われることがあります。
たとえば、お兄ちゃんが新しい服を買ってもらったときに、弟が「お兄ちゃんだけずるい」というときの言葉です。
こうしたときの「ずるい」の英語は「jealous」です。
My sister-in-law got so jealous when she found out that her mother had given me her diamond ring.
義の妹は、義の母が私に彼女のダイヤの指輪をくれたことを知ったとき、大変やきもちを焼いていました。
※「sister-in-law」=義理の姉/妹、「get jealous」=うらやましがる、「~in-law」に「法律上の~」という意味がある。
I saw her eyes turning green and I felt bad. Why being so jealous when she has everything?
ひどく嫉妬していたので、気になりました。なんでも持っているのに、どうしてそんなに嫉妬するのかしら。
(私は、彼女が嫉妬するのを見て取り、悪く思いました)
※「eyes turn green」=嫉妬する
I am so jealous!!
うらやましいなあ。いいなあ!
英会話が独学で身に付く勉強法
この記事では、「ずるい」は英語でどう言えばいいかを例文を使って紹介しました。
日常英会話で使うことが多いので、覚えておけばきっと使うときがやってきます。
ただし、よく使う英会話フレーズを暗記しただけでは、英語を話せるようにはなりません。
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