「飲む」の英語は?正しく伝わる飲み方ごとの使い分け8パターン
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「飲む」の英語について説明します。
「『飲む』の英語と言えば『drink』に決まってるでしょ!」と思うかもしれませんが、英語の「飲む」はそんなにシンプルではありません。
「飲む」とひとことに言っても、ジョッキに入ったビールをゴクゴク飲む、日本酒をオチョコでちびちび飲むなど、いろいろな飲み方がありますよね。
日本語では、「飲む」という言葉に「ゴクゴク」や「ちびちび」のような言葉を付けて、どんなふうに飲むかを説明することが多いですが、英語では飲み方ごとに異なる単語があります。
だから、どんなふうに飲んだか伝えたいなら、その単語を知っている必要があるんです。
この記事では、飲み方ごとに「飲む」の英語を8つに分けて説明します。
よく使いそうな「飲む」の英語を覚えておいて、外国人と英会話するときに使ってみてください。
「drink」しか知らない人に、一歩も二歩も差をつけることができますよ。
目次
一般的な「飲む」の英語
一般的によく使われる「飲む」の英語は、ほとんどの人が知っている「drink」です。
「drink」には、「口に入れた液体を飲み込む」という意味があるだけで、どんな飲み方かを表すことはできません。
あくまで、単に「飲む」という意味を表しているだけの言葉です。
My husband drinks health drink every day.
夫は毎日、ドリンク剤を飲みます。
I hear it's good to drink a lot of water in the morning.
午前中に水分をたくさん取ると良いと聞きます。
I don't drink alcohol.
お酒は飲みません。
Do you drink?
お酒はいけるほうですか?
I know I have been drinking too much lately, but I can't help it.
飲みすぎなのは分かっているけれど、止められないのよ。
ちびちび飲む
「少しずつゆっくり飲む」、「ちびちび飲む」というときの英語は「sip」です。
ワインを少しずつ飲んだり、お酒をちびちび飲んだりするときの飲み方が、まさに「sip」ですね。
Since she’s no drinker, it took her almost two hours to sip just two centimeters.
彼女は飲めない口だから、たった2センチ飲むのに2時間近くもかかったんですよ。
※「no drinker」=お酒を飲めない人、「it takes A ‥hours to~」=Aが~するのに‥時間かかる
I remember my grandfather sipping his hot sake every night.
祖父が毎晩、熱燗(あつかん)で晩酌(ばんしゃく)していたことを覚えています。
Too bad I was not old enough to enjoy it with him then.
当時、私は未成年で一緒に飲めなかったから残念です。
※「remember A~ing」=Aが~したことを覚えている、「too bad」=It is too bad
ゴクゴク飲む
食べ物や飲み物を一気に飲み込むときの「飲む」の英語は「gulp」です。
日本語では「ゴクゴク飲む」というイメージです。
The students are gulping down their beer like hell!
あの学生たちは、ビールをすごいスピードで一気飲みしています。
※「gulp down」=「gulp」と同じ意味、「like hell」=猛烈に
ガツガツ食べるイメージやな。
I heard if you want to be successful in Tokyo, you need to gulp your lunch. Is that true?
東京で成功したければ、早メシでないといけないと聞きました。本当ですか?
あれも芸のうちなんやな。
下品にガブガブ飲む
「飲み物を大量に一気に飲む」という意味の英語で、特に下品な飲み方や、酒を飲むときに使われる「飲む」の英語は「swig」です。
「swig」は、ビンから直接飲むようなイメージを表すカジュアルな表現です。
My daughter was swigging water from a bottle after her workout.
娘は、運動の後、ボトルの水をがぶ飲みしていました。
The only way I can stay awake at my night job is by constantly swigging drinks containing caffeine.
夜勤の間、眠くならないように私は常にカフェインが入った飲み物をがぶ飲みしています。
(夜勤の仕事で起きていられる唯一の方法は、カフェインを含む飲み物を常にがぶ飲みすることによってです)
※「stay awake」=起きている、「constantly」=常に
ガツガツ食べる・飲む
食べ物をガツガツ食べたり、飲み物をゴクゴク飲んだりするときの「飲む」の英語は「guzzle」です。
「guzzle」には、相手を軽蔑する意味が込められています。
I spend my days guzzling (down) coffee.
私は毎日、コーヒーをガブガブ飲んでいます。
(私は、コーヒーをガブガブ飲んで日々を過ごしています)
※「down」は、なくても意味は同じです。
Sip, don't guzzle.
ガブガブ飲まないで、少しずつ飲みなさい。
(少しずつ飲みなさい。ガブガブ飲んではいけません)
ズルズル音を立てて飲む
ズルズル音を立てて飲むときの英語は「slurp」です。
I don't like the way my husband slurps his tea.
夫がお茶をズズーとすするのが嫌だわ。
She slurped her soup directly from the bowl.
彼女はスープ皿からスープを直接ズルズルと飲みました。
なお、「slurp」は飲み物だけでなく、ラーメンやソバのような食べ物に対しても使えます。
He thinks it is a Japanese manner to slurp up one's noodles.
彼は、麺(めん)類はズルズルと音を立ててすするのが日本のマナーだと考えています。
※麺類について話すときは「up」を付けて「slurp up」と言うのが自然です。
それに、ソバはすすって食べた方が香りを楽しめるんや(ドヤ!)。
音を立てて食べるのを不快に感じる人がおるときは、その人のために音を立てずに食べるのがマナーやないか?
ニュージーランドに留学してたとき、中国人が口を皿に付けて料理をかき込んで食べているのを白人の女性が見て、「こんなの見たことない!」って仰天してた。
飲み込む
ゴクゴク飲むのではなく、ゴクンと飲み込むときの英語は「swallow」です。
Tablets made in the States are usually so big that I always have trouble swallowing them.
アメリカ製の錠剤はたいてい非常に大きいので、いつも飲みこむのに苦労します。
※「tablet」=錠剤、「the States」=アメリカ(「the United States」の略)、「so~that ‥」=とても~なので‥、「have trouble~ing」=~するのに苦労する
I was frightened to death at the vet when I found out that my dog had swallowed a sewing needle.
獣医に行ったら、私の犬が縫い針を飲みこんでいたことが分かってゾッとしました。
(獣医で、私の犬が縫い針を飲み込んでいたことが分かったときに、ゾッとしました)
※「be frightened to death」=死ぬほど怖がる、「vet」=獣医(「veterinarian」の略語)、イギリス英語では「veterinary surgeon」、「sewing needle」=縫い針
The toddler swallowed the grape whole.
幼児が葡萄(ぶどう)を丸ごと飲み込んでしまった。
※「toddler」=2~4歳ぐらいの幼児、「whole」=丸ごと
I need to swallow my anger and keep trying my very best.
ここは怒りという感情はぐっと飲みこんで一生懸命にやるだけです。
(怒りを飲み込んで、まさに最善を尽くし続ける必要があります)
※「anger」=怒り、「very」=まさに
その他の表現
ここまでに紹介した動詞以外で、「飲む」という意味で使える動詞を紹介します。
「take」と「have」は、「取る」や「持つ」という意味でよく使われますが、「飲む」という意味でもよく使われます。
Have (Take) a sip of water.
水を一口飲みなさい。
「sip」は「ちびちび飲む」って動詞やろ?
May I have a sip?
一口飲んでもいいですか。
Have a sip.
一口どうぞ。
Take a glass of water.
水を一杯飲みなさい。
Have some wine.
ワインはいかが?
(ワインをどうぞ)
英語を話せるようになる勉強法とは?
この記事では「飲む」の英語について飲み方ごとに分けて説明しました。
「飲む」は日常会話でよく使う言葉なので、よく使いそうなフレーズを覚えておいて、外国人と英語で話す機会があったときに使ってみてください。
きっと、「おっ、この日本人は他の日本人と少し違うな」と好印象を与えられるはずです。
ただし、よく使う表現を覚えただけでは、英語を自由に話せるようにはなりません。
言いたいことを英語で自由に言えるようになるには、そのための専門の勉強をする必要があります。
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