「叩く」の英語は?叩き方別の使い分け6パターン
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「叩く」の英語についてお話しします。
「叩く」(たたく)という言葉は、平手でピシャンと叩く場合や、ドアをコンコンと叩く場合など、いろいろな場面で使われますよね。
日本語だと「ほっぺたを叩く」なら平手で叩いたと分かるし、「ドアを叩く」なら拳を握って叩いたと想像できます。
でも、英語では叩き方によって異なる言葉を使わなければ、正しい意味を伝えることができません。
この記事を読んで、「叩く」の英語を正しく使い分けられるようになってください。
狙って叩く
一般的に最もよく使われる「叩く」の英語は「hit」(hit-hit-hit)です。
「hit」には、手や物を使って何かを狙って叩くというニュアンスがあります。
日本語の「叩く」と同じように広い意味を持っているので、いろいろな場面で使うことができます。
Hiroshi, don't hit your sister!
ヒロシ、妹を叩いてはいけません。
Mr. Anderson hit me on the head.
アンダーソン先生は私の頭を叩きました。
I accidentally hit my finger with a hammer.
うっかりして金槌(かなづち)で指を叩いてしまいました。
強く叩く
「hit」とほぼ同じ意味の「叩く」の英語に「strike」(strike-struck-struck)があります。
「strike」は、意味的には「hit」とほぼ同じですが、強く叩くというニュアンスがあります。
また、「hit」より文語的な響きがあるので、物語の中で使うなら「strike」の方がドラマチックに聞こえるかもしれません。
My wife struck the burglar on the head with a frying pan.
妻は、フライパンで強盗の頭を叩きました。
※「burglar」=強盗
The teacher struck him hard across the face.
先生は、彼の横顔を強く叩きました。
繰り返し叩く
繰り返し強く叩くという意味の英語は「beat」(beat-beat-beaten)です。
特に、棒やムチなどの道具を使って、相手を傷つけるために叩くときによく使われます。
Bullies beat my son at school yesterday.
昨日、学校でいじめっ子達が息子を繰り返し叩きました。
※「bully」=いじめっ子
また、「beat up」と言うと、叩きのめして「ボコボコにする」という意味になります。
I'll beat you up if you insult my friends.
俺の友達を侮辱したらボコボコにするぞ。
※「insult」=侮辱する
なお、「beat」には「相手を打ち負かす」という意味もあります。
My son beat the last year's champion at tennis.
息子は、テニスで去年のチャンピオンに勝ちました。
平手打ちする
ほっぺたピシャリと叩くなど「平手打ちをする」ときの英語は「slap」です。
My girl friend slapped my face.
ガールフレンドが私の横顔を叩きました。
I slapped him on the back and told him it was just a joke.
私は彼の背中を叩いて、ただの冗談だったことを伝えました。
(冗談のつもりだったことを伝えました)
She slapped my face.
She slapped me in the face.
She slapped me across my face.
基本的に、どれも同じ意味だけど、「slap across one's face」は、「across」(横切る)という言葉が使われているだけあって、平手で水平方向にほっぺたを叩くというニュアンスが強い。
ただし、顔を「slap」する場合、たいていは平手で水平方向に叩くけどな。
ノックする
注意を引くために音を立てて物を叩くときの英語は「knock」です。
たとえば、ドアをノックするときの英語がそのまま「knock」です。
音が出るくらい強めに叩くと言うニュアンスがあります。
Someone is knocking on the door.
誰かがドアを叩いていますよ。
Please knock on the door before you enter.
入る前にドアをノックしてください。
また、人を強く叩いて倒したり意識不明にさせたりするときにも使われます。
The bully knocked him unconscious.
いじめっ子は、彼を叩いて意識不明にしました。
※「unconscious」=意識がない
指で軽く叩く
指先で軽く叩くような動作を英語で「tap」と言います。
相手の注意を引くために肩をポンポンと叩くイメージです。
スマートフォンを操作するときに、画面を指先で叩くことを「タップする」と言いますよね。
それがこの「tap」です。
Someone tapped me on the shoulder.
誰かが私の軽く肩を叩きました。
I tapped on the window to attract her attention.
私は、彼女の注意を引くために窓を軽く叩きました。
※「attract attention」=注意を引く
英語を話せるようになる勉強法とは?
この記事では、「叩く」の英語についてニュアンスごとに6つに分けて説明しました。
それぞれ異なる叩き方を表しているので、この記事で正しい使い分けを覚えてしまってください。
ただし、単語の意味や使い分けを覚えただけでは英語を話せるようにはなりません。
英語を話せるようになるには、そのための専用の勉強が必要です。
勉強法について詳しくは、以下のページから無料で登録できるメールマガジンで説明しています。
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