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英語の発音の練習方法|プロ通訳者が通じる発音の身に付け方を解説

 2016/07/11 リスニング・発音
この記事は約 31 分で読めます。
発音が悪くて英語が通じない

発音が悪くて英語が通じなかったらどうしよう?」と心配して引っ込み思案になっていませんか?

英語には、日本語にはない発音がたくさんあるので、大人になってから練習しても、なかなか上達しないんですよね。

でも、重要なポイントを押さえて練習すれば、大人になってからでもネイティブに十分に通じる英語の発音を身に付けることができます。

発音が通じるようになれば、自信を持って外国人と会話ができるし、発音が悪いせいで会話が途切れることがなくなるので、ますます英語が上達します。

英語の発音はシンプルな練習方法で上達するので、ぜひ実践してください。

あなたの英語が通じない理由

雲のはてなマーク

どうして、あなたが話す英語が理解されないのかというと、私たち日本人の話す英語には日本語特有のアクセントが混ざっているからなんです。

逆に、なぜ外国人が話す英語の音を聞き取れないのかというと、英語には日本語にはない発音がたくさんあるからなんですよね。

つまり、英語の発音には、日本人には練習しないと出しにくい発音、聞き取りにくい発音がたくさんあります。

だから当然、私たちの耳は英語の発音に慣れていないので最初は聞き取れません。

ですが、英語の音を英語の音のまま発音するよう練習することで、

  1. 英語の発音を聞き取る耳が発達するので、ネイティブの英語が聞き取れるようになり
  2. 英語の発音が良くなるので、英語で話したことを理解してもらえる
ようになります。

つまり、外国人と話をするときに、自分が言ったことを確実に理解してもらい、相手が話したことをす~っと理解できるようになります。

そうなると、外国人との会話が楽しくなりますし、たくさん英語を話すので英会話がますます上達します。

英語を話せば話すほど上達するというイケイケ状態ですね。

英語の発音は筋肉トレーニングと同じようなもので、練習を続けると確実に上達します。

もう歳を取ったからダメでしょ・・・」なんて諦めずに少しずつ練習して、ネイティブ発音に少しでも近づきましょう。

外国人から「あなた何人ですか?」なんて聞かれたら嬉しいですよね。

発音を練習する前の注意点

では、英語の発音の練習方法について話す前に、気を付けて頂きたい注意点をお伝えします。

以下の2点を厳守してください。

  1. カタカナで英語の発音を書かない・読まない
  2. 発音練習は短い時間に終わらせる
ナオ

「短い時間に終わらせる」は得意。絶対に守る!

アキラ

キミはすでに実践してるからな。

カタカナで英語の発音を書かない・読まない

まず、1つ目ですがカタカナで英語の発音を書かない、読まないということです。

慣れるまでは大変だと思いますが、慣れてしまえばもうこっちのものです。

分からない英単語にカタカナで読み仮名をふるのを止めましょう。

たとえば、英語の「lover」(恋人)と「Rubber」(ゴム)。これカタカナ表記だとどちらも「ラバー」なんですね。

でも、英語の発音だと、「lover」は舌先を上の歯の裏側の歯茎につける「L」の音、「Rubber」は舌を喉の方に引っ込める「R」の音なんです。

Lover

 

Rubber

 

日本人の多くの人が最初にやってしまうLとRの発音があべこべになってしまうのは、きっとカタカナ英語の読み方の影響が大きいと思います。

英語は英語の発音で覚える、初めからこの癖を身につけておくと英語習得に非常に役立ちます。

発音練習は短い時間に終わらせる

英語の発音練習は必ず短い時間内でやってください。

何度かに区切って、短時間に行うようにしてください。

一度の練習時間は、長くても10分くらいに収めておきます。

なぜかというと、集中力が続いて、マッスルメモリーと言って筋肉で覚える記憶力が続くのは短い時間だけなのです。

つまり、長い時間、発音の練習をしても効果は薄いということ。

だから、1日のうちに何度かに分割して英語の発音を練習する方法をおすすめします。

発音の練習は頭がボーっとしてくることも多いので、疲れたなと思ったらすぐやめて休憩してからまた始めましょう。

鏡と録音できるレコーダーを準備する

では、ご自分で発音を練習する際に用意して頂きたいものがあります。

それは、鏡と録音できるレコーダーです。

最近のスマートフォンには、ほとんど付いてますよね。

それでは、鏡とボイスレコーダーを用意して頂いてインターネットで、ユーチューブで「English pronunciation」(英語の発音)と検索してみましょう。

英語のネイティブスピーカーの方の動画がたくさん出てきましたよね。

youtube-English-pronunciation

それを見ながら早速、英語の発音を練習してみましょう。

何を言っているかあまりわからなくても、ここでは発音を練習することが目的なのであまり問題はありません。

英語の発音は、口の開き方で音が変わるので必ず鏡を見ながら行ってください

最初、慣れていないうちは恥ずかしいと思うのですが、アメリカの発音矯正のクラスでは必ず鏡を使って大きな口を開けて発音の矯正をします。

声を録音してネイティブスピーカーの発音と自分の発音を聞き比べてみましょう。

最初は自分のアクセントに落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、練習を続けていけば本当にはっきりと音を捉えられるようになりますよ。

ネイティブに通じる英語の発音

納得する男女
英語の発音が良くなると、ネイティブに理解してもらいやすくなります。

コミュニケーションが円滑になるということは、友人・恋人・ビジネス、様々な人間関係が良くなることにつながります。

それぞれの国のアクセントは個性であるので劣等感を覚えることは全くありませんが、理解される発音で話すことがコミュニケーションにおいてはやはり大事です

これは特に、外国人相手に何度も何度も同じことを言っても理解されなかった悔しい過去がある人には、確実に分かって頂けるかと思います。

そういう私も発音で失敗した経験があります。

アメリカに来たばかりのころ、チリバーガーを頼んだのに、おそらくチリの「L」の発音が伝わっていなかったんですね。

それでチーズバーガーがなぜか出てきてしまい、そのときは「違うよ!」と伝えることもできず、「まあいいか」と自分を納得させて食べた記憶があります。

ま、それは余談ですが、特にお仕事に関しては伝わることってとても大切ですよね。

通訳のお仕事なんかは特にそうなんですけども、一度できちんと相手に伝えることがとても大切です。

何度も言ったら相手に伝わることもありますが、会話の流れがスムーズでないと、仕事の間は相手に我慢して聞いてもらっていることになってしまいますよね。

英語が母国語でないアクセントの強い英語を忍耐強く聞いてくれるアメリカ人が、どれくらいいるかというと、「Not so many people have that much patience(そんなに辛抱強い人はそうはいないですね)」のです。

なので、相手が理解しやすい発音で話すということは、コミュニケーションでとっても大切です

英語の発音を練習する際は、必ずそこを心にとめて練習してくださると上達も早くなるのではないかと思います。

それでは、ここで、日本人の英語を聞き取りやすくするのに重要な音、「L・R」、「TH」、「SH」、「F」、「V」、「B」、「P」、「G」、「Z」の発音の練習方法について話していきたいと思います。

「L」と「R」の発音

それでは、まず、L・Rの発音から練習していきましょう。

Lの音は先ほども言ったように舌先を上の歯の歯茎の裏に当てて発音します。

それでは「L」の発音を10回練習していきましょう。

 

どうでしたか。

では、Lの音を短いセンテンスの中で練習してみましょう。

続けて言ってみてくださいね。

I like him.

I like him.

I like him.

Like I said, he didn’t do that.

Like I said, he didn’t do that.

Like I said, he didn’t do that.

 

どうでしたか。

では次は「R」の発音を練習しましょう。

Rの発音は、慣れないうちは難しいと思うのですが、舌を喉元の方に引っ張って持ってきながら発音します。

舌の根元を喉元の方に引き寄せる感じのイメージを持ってもらうとやりやすいと思います。

この時、舌は口の中のどの部分にも当たらないように注意してください。

では、Rの音を練習してみましょう。

 

それでは、Rの音を短い例文で練習してみましょう。

You’re right.

You’re right.

You’re right.

I like the singer in the rock band.

I like the singer in the rock band.

I like the singer in the rock band.

 

「TH」の発音

それでは、次は「TH」の発音を練習します。

「TH」は、舌を歯と歯の間に出して、このとき、上の歯と下の歯はくっつけません。

下の歯と上の歯の間に舌を出して、そこから息を吐き出しながら音を出します。

THの音は声を出さない無性音のTHと、音を出す有声音のTHがあります。

有声音とは、のどにある声帯を振動させて出す音のことです。たとえば、のどに手を当てて「ブッ」と声を出すと声帯が震えるのが分かるはずです。

無性音とは、声帯を振動させずに出す音のことです。「プッ」と声を出しても声帯は震えません。

まず、無性音のTHから練習していきましょう。

ここで注意していただきたいことがあります。

多くの日本人の方が「私はそう思います」という、「I think」というときに、舌をTHの形にせず、Sの発音になってしまっているのをよく耳にします。

I think」という時はTHの発音で喋らないと、「沈む・浸す」などの「sink」になってしまい、「私は思います」と言ったつもりが「私は沈みます」になってしまうので注意してください。

では、THの無声音を練習していきましょう。

 

それでは、THの発音を短い例文で練習してみましょう。

I think so.

I think so.

I think so.

Thank you for your kindness.

Thank you for your kindness.

Thank you for your kindness.

 

では次にTHの有声音を練習しましょう。

さっき練習した無性音の「TH」の音と同じように、舌を歯と歯の間に出しながら、今度は舌を引っ込めるときに「ズ」と音を出します。

では、THの有声音を練習していきましょう。

 

それでは、この音を例文の中で練習しましょう。

This or that.

This or that.

This or that.

I need those, not these.

I need those, not these.

I need those, not these.

 

「S」の発音

では次はSの発音を練習します。

このSの「スー」という音は、舌を上の歯の歯茎の裏に持って行くんですが、舌は必ずくっつけずにその舌の間から空気をスーっと吐きながら出す音を意識してみてください。

このとき、笑顔を作ると出しやすいです。

では、Sの発音を練習していきます。

 

それでは、スーの音で短い例文を作って練習していきましょう。

I sing a song.

I sing a song.

I sing a song.

May I sit on the chair?

May I sit on the chair?

May I sit on the chair?

 

「SH」の発音

さて、今度はSH、「シー」の発音を練習しますね。

これは彼女「she」の発音です。

SHの「シー」の発音は、日本語の「シー」という発音にかなり近い音です。

「静かにして」という「シー」という音を意識してもらうと出しやすいと思います。あとは汽車の「シュッシュッ」という音を考えながら発音すると、かなりそれに近い音が出せます。

では、SH「シー」の音を練習していきます。

 

それではSHの発音の短い例文を練習しましょう。

She is the most beautiful lady I’ve ever seen.

She is the most beautiful lady I’ve ever seen.

She is the most beautiful lady I’ve ever seen.

He shrugged his shoulder.

He shrugged his shoulder.

He shrugged his shoulder.

 

「F」の発音

それでは今度はF「フー」の発音を練習します。

Fの音は下唇を噛んで、そこから「フー」っと息を吐きだす音です。

下唇を噛んだら、息を吐きだす時もそのまま下唇は噛んだままでいてください。

それでは、F の発音を練習していきます。

 

それでは、Fの発音を使った短い例文です。

Fantastic food and wine.

Fantastic food and wine.

Fantastic food and wine.

The fans got too excited at the concert.

The fans got too excited at the concert.

The fans got too excited at the concert.

 

「V」の音

それでは次に、「V」の音についてお話しします。

Vは、さっきのFと同じように、下唇を噛みながら、今度は「ヴー」っと声を出しながら、今度は下唇を振動させる感じで音を出します。

それでは、Vの発音を練習していきましょう。

 

それでは「V」の発音の短いセンテンスです。

He took a vacation.

He took a vacation.

He took a vacation.

Victor didn’t get the voice mail from his boss.

Victor didn’t get the voice mail from his boss.

Victor didn’t get the voice mail from his boss.

 

「B」の発音

さて今度は、「B」の発音ですね。

「B」っという音は唇を一文字にくっつけて、このときに唇をこう口の中に巻き込んでもらうイメージを想像してください。

そのくっつけた唇を一気にブッっと破裂させる音です。

それでは「B」 の発音を練習していきます。

 

それでは、「B」 の発音を使う短いセンテンスです。

Bob likes buying new stuff.

Bob likes buying new stuff.

Bob likes buying new stuff.

The bookshelf is huge.

The bookshelf is huge.

The bookshelf is huge.

 

「P」の発音

さて、次に「P」の発音を練習していきましょう。

「P」は、「B」と同じ破裂音ですが、Pの音は声を出さない破裂音です。

Bの音を出す時と同じように唇を巻き込んで、そのあとでプッと破裂させます。

それでは、Pの音を練習していきましょう。

 

それでは「P」 の音の短い例文を練習していきましょう。

I like your pink sweater.

I like your pink sweater.

I like your pink sweater.

I need popcorn for the movie.

I need popcorn for the movie.

I need popcorn for the movie.

 

「G」の発音

次に「G」の発音を練習します。

「G」 は、喉の奥から唸るような「グッ」っという音です。

それでは「G」の発音を練習していきましょう。

 

それでは、「G」の音を使う短いセンテンスを練習していきましょう。

What a great idea you have.

What a great idea you have.

What a great idea you have.

I like gingerbread.

I like gingerbread.

I like gingerbread.

 

「Z」の発音

それでは最後に「Z」の発音について説明します。

「Z」 は、舌を口の中の天井付近に近づけますが、舌は天井のどこにもくっつけません。

その状態で舌をズーっと振動させる音です。

それでは、「z」 の発音を練習していきましょう。

 

それでは、「Z」 の発音の短い英文を練習していきましょう。

We went to zoo last Sunday.

We went to zoo last Sunday.

We went to zoo last Sunday.

Stay away from war zone.

Stay away from war zone.

Stay away from war zone.

 

動詞の過去形の発音

次は過去形の「ed」の発音についてお話しします。

例えば単語を過去形にする時、語尾にedをつけますよね。

例えば「話した」の「talk」を過去形にしたら、「talked」の音で「ドゥ」の音で終わると思いがちです。

しかし、実はこれには法則がありまして、単語の最後の音が有声音だと語尾は「ドゥ」 の音ですが、無声音だと最後の音は「トゥ」の音になるんですね。

 

「話す」の「talk」は、「~ク」の無声音なので、「トークトゥ」になります。

では、有声音である「救う・守る」の「save」は、「~ヴ」と有声音なので「セイヴドゥ」になります。

 

もう少し例を詳しく見ていきましょう。

無声音だと「kicked(キックトゥ)」「fixed(フィックストゥ )」「jumped(ジャンプトゥ)」「talked(トークトゥ)」「worked(ワークトゥ)」となります。

 

でも、これが有声音だと「saved(セイヴドゥ)」「confirmed(コンファームドゥ )」「robbed(ロブドゥ )」「learn(ラーンドゥ )」「apologized(アポロジャイズドゥ )」となります。

 

では、「cook」の単語はどうでしょう。

「cook」は無声音でしょうか、有声音でしょうか。

「cook」は無声音なので「クックトゥ」になりますね。

では「笑う」の「laugh」はどうでしょう。

「laugh」も無声音なので「ラフトゥ」となります。

それでは、「smile」はどうでしょう。

「smile」は有声音ですね。なので「スマイルドゥ」となります。

「お店を閉める」の「close」はどうでしょう。

「close」は有声音なので「クロウズドゥ」になります。

このように、いろんな単語の発音を繰り返し練習して、有声音・無声音の法則を身につけてください。

スマホを活用する発音の練習方法

スマホを使う女性

日本語でも、「あいうえお、かきくけこ、さしすせそ」という感じで平仮名の50音を覚えましたよね。

英語でのその50音に当たるのが「Phonics」です。

日本語だと「フォニックス」と検索するといろいろ出てきます。

フォニックスの音の数は、人によって違うんですけども42音というのがだいたい一般的な数です。

フォニックスは体系化された英語の読み方を教える方法です。

アメリカでは幼稚園でこれを使って英語の読み方を教えたりします。

このフォニックスを覚えて、慣れてしまえば英語の発音はかなり上達します

では、そのフォニックスをどうやって覚えるかということなんですけども、ここで活躍するのがスマートフォンです。

スマートフォンで、アプリストアに行って「Phonics」と検索してみましょう。

すると、ゲーム感覚でそのフォニックスの音を覚えられるアプリがたくさん出てきます。

子供だましとバカにしないで、ぜひ試してみてください。

これ、かなり役に立ちます。

もし、スマートフォンを持ってないよという方はインターネットで「フォニックス」と検索してみましょう。

そうすると発音記号に付随した音声付きのサイトがたくさん出てきます。

そのサイトの中で動画が付いていて口の動きが見られるものなら完璧ですね。

日本語と英語では、発音に使う筋肉が違う

筋肉の男性
日本語と英語の発音方法はかなり大きな違いがあります。

日本語は口を大きく使って発音することで、よりはっきりとクリアな音を作ることができます。

英語を話すときに、日本語と同じように発音すると、ネイティブの人には分かりにくいカタカナ発音になってしまいます。

実は日本語と英語では使っている、しゃべっているときに使っている顔の筋肉も違うんですね。

英語を正しく発音するには、口周りの筋肉・舌の筋肉なども鍛える必要があります。

普段から意識して使っていない分だけに、意識しながら鍛えることですぐに違いを実感できるようになりますよ。

英語の発音が上達する、口周りの鍛え方

それでは、ここで簡単にできる口周りと舌の筋肉体操を紹介していきたいと思います。

鏡を持って、ぜひやってみてください。

周りの筋肉を鍛える体操

「うー」といいながら口を思い切り前に突き出してみてください。

「うー」

 

このとき、顔の筋肉に力は入れても、首や喉の筋肉まで硬くなってしまわないように首は緩めておいてください。

首に力が入ってしまうとこもって聞き取りにくい音になってしまいます。

なので、かならず首はリラックスした状態を心がけてください。

「うー」の後に今度は、口角を上に持ち上げる感じで 「いー」と言いながら口を真横に開けます。

そしてまた、「うー」の口に戻り、「うーいー、うーいー、うーいー」を繰り返してください。

 

慣れるまではゆっくりと、慣れてきたら1セット15回。

1日3セットくらい練習してください。

発音が良くなる舌の筋肉の鍛え方

舌を出した少女
次は舌の筋肉を鍛える体操です。

まず、舌を思いきり前に突き出してください。

そのまま、舌の先端を鼻の頭の方に持ち上げてください。

その鼻の方に持ち上げた先端を今度はアゴの方に下ろしていきます。

最初は、すぐに舌の付け根の筋肉が痛くなると思いますので、ゆっくり休み休みやってください。

慣れてきたら、1セット10回を間隔を空けて1日3回程度やってください。

もう1つ、舌の筋肉を鍛える体操を紹介します。

まず、舌の先端を上の歯の裏の歯茎の裏に当てます。

そこから、また舌の先端を下の歯の裏側に当てます。

次に、舌の先端を下の歯の裏側に当てたままの状態で、今度は舌の付け根の部分を、ぐいっとこう前に押し出します。

これをリズミカルに、上下、上下、と繰り返します。

これ、慣れないうちは頬の筋肉が、えーっと、すぐ痛くなっちゃうと思うので、これも休み休みやってくださいね。

筋トレのときに注意すること

エクササイズのときに必ず意識してほしいのは、顎をなるべく上げないようにすることです。

慣れるまでは顎に指を添えて、意識しながらエクササイズをしてください。

日本語はほとんど上顎を使って話しますが、英語では下顎の筋肉もとても重要です。

下顎の筋肉を鍛えるエクササイズも紹介しますので、口周り・舌の筋肉のエクササイズと合わせてぜひやってください。

下あごの筋肉を鍛えるエクササイズ

それでは、下顎の筋肉を鍛えるエクササイズを紹介します。

  1. 下顎にぐーっと力を入れて前方やや斜め下に向かって顎を突き出します。
  2. 突き出しまま、5秒からだいたい10秒くらい、これをキープします。

で、キープしたら顎を今度はリラックス。

ここまでが1回で、また1と2を繰り返します。

このとき、くれぐれも無理をせず、ゆっくりやることがポイントです。

1日1回、無理せずに様子を見ながらで1日3回程度を目安に行ってください。

顎の筋肉を使ってるっていう実感がかなり体感できるはずです。

でも、もし顎が痛くなってきたら、すぐにエクササイズをやめて休んでくださいね。

このエクササイズで、口と舌、顎の筋肉を鍛えることで、日本語にはない出しにくい発音「R」の音、「T」の「トゥ」と弾く音、「TH」の音、「P」の「プッ」の音、「B」の「ブッ」の音などが出しやすくなります

まさに文字通り筋トレなんですけども、取り敢えず3週間は続けてください。

ちょっとずつ変わっていくのが実感できますよ。

英語のイントネーションについて

女性の口
最後に、イントネーションについてお話しします。

発音について練習していたら、ある程度わかってくるとは思うのですが、会話でのコミュニケーションにおいて発音と同じように大切なのがイントネーションです

声の抑揚・高低、あと音の強弱の変化、単語の発音の長短などなどです。

日本語と違って英語はとてもリズミカルな言語ですので、試しに一つのセンテンスを聞きながら、声の高低・強弱に差をつけながら線を引いてみると、まるで波のような線になります。

これ、日本語でやってみるとほぼ一直線になるんですね。

高低もこう、波のようではなく、細かくこう、凸凹ちょっと角ばった感じになります。

ですので、日本人の英語が理解されにくいのは発音も含め、イントネーションがまったく違うからなんですね。

日本語の平坦なイントネーションで喋っても、英語のネイティブには違う音として聞こえてしまうんです。

アメリカとイギリスではアクセントもイントネーションも違います。

しかし、喋っているときのリズム・抑揚はだいたい英語の場合、上昇調・下降調・平坦調の3つです。

センテンスの最後に音が上がるか下がるか平坦かというので与える印象がかなり違ってきます。

イントネーションで表れる感情表現が違ってしまうんですね。

例えば、自分はそんなつもりがなくて、普通に日本語のイントネーションで喋っていても、ネイティブが聞いたら、すごくつまらなそうにしている印象を与えてしまうことがあります。

もし、その英語を日本語のイントネーションで喋った場合、例えば、「別にいいよ。気にしてないから」っていう場合

It’s okay. I don’t mind.

というセンテンスを平坦な調子で言うと。

It’s okay. I don’t mind.

 

もういいよ、気にしてないから」っていう、淡々とした感じになりますね。

それが、上昇調だと。

It’s okay. I don’t mind.

 

別にそんなこと気にしてないから大丈夫よ

といった相手を安心させる感じになりますね。

逆に下降調でだと

It’s okay. I don’t mind.

 

もういいからこのことは話さないで」といった冷たい印象を与えてしまいますね。

この3つのイントネーション、状況や表情にもよって千差万別なので、一概にこれとは言えませんが、イントネーションは肌で感じて身につけていってください。

イントネーションを身に付けるのにおすすめの教材は?

じゃあ、イントネーションをどうやって勉強するのかという時に格好の教材が映画なんですね。

DVDで映画やテレビドラマの台詞など、最初は短いものをそのまま真似てみましょう。

DVDで見ると何がいいかというと、その視覚と聴覚効果のダブルなので、学習能力が上がり早く身につきやすいですね。

で、役者さんがどんな状況で、どんな気持ちのときに、この台詞をどんなイントネーションで言っているか、というのがわかるので、ものすごく効果的です。

リスニングとスピーキング力も上がるし、まさに一石三鳥な学習法なんですね。

ぜひやってください。

あと、先ほどお伝えしたようにYouTubeなどの動画で、ネイティブの口の動きを真似しながら練習してください。

鏡を片手に、同じような発音を練習しながら、どこにイントネーションを置いてるかっていうのを注意しながら練習してください。

あとは、英語のニュースドラマなどをたくさん聞くことをおすすめします。

ニュースキャスターさんの英語っていうのは滑舌がよくとても綺麗な英語を話します。

たまに早口だったりもするんですけど、とてもクリアに話すので、聞き取りやすい英語なんですね。

なので、ぜひぜひ真似してください。

そしてですね、何度も言うようですが、ご自身の喋っている英語の発音を必ず必ず録音して聞いてください

発音の練習というのはですね、地道な努力が欠かせません。

反復練習で体に英語の音を染み込ませることで身についてくるものです。

なので、慣れるまではちょっと大変かもしれませんが、必ず必ず上達するので気長に続けてみてください。

応援しています。

頑張ってくださいね。

鏡を片手に2週間頑張る!

鏡を片手に英語の発音を練習してみましょう。

必ず自分の声を録音することも忘れないでください。

そして、まずはしんどくても2週間は続けてみてください。

2週間後、今まで聞き取れなかった音が聞き取れるようになっているご自分に気が付くはずです。

その爽快感を楽しみに、ぜひぜひ頑張ってみてください。

英語の発音を身に付けるコツのまとめ

笑顔の外国人男性

この記事では、英語の発音の練習方法を説明しました。

いかがでしたでしょうか。

ここまで説明した発音の違いに気づくだけでも英語の発音は、ずいぶんと変わってきます。

英語を発音するときに役に立つのは、勉強するときに英語で間違いやすい発音を意識しておくことです。

例えば「work」と「walk」、「world」と「word」、「she」と「sea」、「bus」と「bath」、「think」と「sink」などです。

このページで説明した発音を練習したうえで、発音を間違えやすい単語の一覧ノートを作っておくと、どっちかなという聞き取りにくい音を聞いたときにも正しい聞き取りができるようになりますよ。

なお、発音の練習と同時に「英語を話す練習」をしたら、相乗効果で英語の上達が加速します。

英語を話す練習の方法については、無料のメール講座で具体的に説明しています。

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アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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