【解決策3つ】TOEICは高得点なのにスピーキングが苦手…。その対策を紹介します
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラが、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事についてできるだけ分かりやすい言葉を使って説明しています。
この記事では、TOEICとスピーキングの関係と、スピーキングの上達法についてお話しします。
就職や昇進の条件として、TOEIC 700点、800点、900点など高得点が求められることがあります。
TOEICで高得点を持っている人は就職が有利になるので、多くの人がTOEIC対策スクールに行ったり、TOEIC用の問題集などで熱心に勉強しています。
でも、TOEICで高得点を取ってから気づくことは、「あれっ?TOEIC900点取ったのに、私って英語を話せないじゃん!」ってことです。
TOEICはあくまで、リーディングとリスニング中心の試験英語なので、TOEIC対策の勉強をやってもスピーキングはこれっぽっちも上達しないんですね。
そこで、TOEICで高得点を取れるのにスピーキングがぜんぜんできない人が、密かにスピーキングを練習して英語でコミュニケーションをとれるようになる勉強法を3つ紹介します。
海外留学する必要はないし、仕事をしながらでもできます。
この方法で勉強して、TOEIC高得点 + スピーキングが得意な人になってください。
正しい勉強法で学べば、最短で英語を身に付きますよ。
目次
TOEIC SWでスピーキング力を調べよう
TOEICテストは、リーディング力とリスニング力をテストするための試験です。
しかし、リーディングとリスニングはできてTOEICで高得点を取れるのに、スピーキングはぜんぜんダメという人が大量発生してしまいました。
そこで、リーディングとリスニングとは別に、スピーキング・ライティングをテストしようと2007年に始まったのがTOEIC S&Wです。
TOEIC S&Wのスコアを提示することで、試験英語が得意なだけではなく、英語でのコミュニケーション力もあるということを示すことができます。
このページで紹介する勉強法を実践してスピーキングに自信が付いたら、ぜひTOEIC S&Wを受けてスピーキングの実力を試してください。
TOEIC高得点でもスピーキングができない理由
TOEICテストは、「リスニングとリーディングができる人はスピーキング能力も高いはず」という前提で始まった試験です。
しかし、現実は違いました。
TOEICで高得点を取るための勉強をしても、スピーキングのスキルはまったく伸びません。
どうしてでしょうか?
TOEIC対策の勉強では、高校受験や大学受験と同じように、筆記試験の勉強ばかりにかたよっています。
スピーキングの練習をしないので、英語の知識をたくさん持っているけれどスピーキング(コミュニケーション)ができないという状態になってしまうのです。
オーディオを聞き流してたら英語を話せるようになるってテレビCMでやってたで。
つまり、リスニングを練習したらスピーキングが上達するってことやろ?
CMではそう言ってるけど、オーディオを聞き流して英語ペラペラになった人を見たことがあるか?
CMに出てる人以外には見たことないなあ。
これで解決!スピーキングの練習方法
それでは、TOEIC高得点なのにスピーキングが苦手という状態になってしまった人が、どんなふうに勉強すれば英語を話せるようになるかについて解説します。
次の3つの方法を試せば、言いたいことが英語で口から出てくるようになりますよ。
正しい英語がパッと口から出てくる瞬間英作文
最初にするべきことは、瞬間英作文をたっぷり練習することです。
TOEIC対策の勉強は、単語の暗記、英文読解、リスニングと、インプットの勉強ばかり。
自分で英文を作って声に出して言うというアウトプットの練習はほとんどありません。
英語で話すためには、自分の頭で考えて英作文し、声に出して言うという練習が絶対に必要です。
そこで効果を発揮するのが瞬間英作文です。
瞬間英作文というのは、たとえば
「私の母は、毎朝牛乳を飲みます。 」
「クリス先生は、上手にハシを使います。 」
「彼女は月曜日から金曜日まで働きます。」
のようにシンプルな日本語文を見て、すぐに英語に訳すトレーニングのことです。
「私の母は、毎朝牛乳を飲みます。 」という日本語文を見たら、すぐに
My mother drinks milk every morning.
と声に出して言います。
「クリス先生は、上手にハシを使います。 」という日本語文を見たら、すぐに
Mr. Chris uses chopsticks well.
と声に出して言います。
「彼女は月曜日から金曜日まで働きます。 」という日本語文を見たら、すぐに
She works from Monday to Friday.
と声に出して言います。
シンプルな練習ですが、これを繰り返すことで正しい英文法を使って瞬間的に英作文して言えるようになります。
瞬間英作文の練習は、今お持ちの文法教材の例文を使って練習することもできますが、専用の教材を使って練習するとより効果的です。
こうして、TOEICの勉強に加えてスピーキングの練習をすることで英会話スキルを伸ばすことができます。
言いたいことを英語で言えるようになる英文日記・自由英作文
瞬間英作文の練習と同時進行で、英文日記と自由英作文をするとスピーキングが大きく上達します。
これが重要な理由は、瞬間英作文の練習は英語教材を使って行うため、英語教材に載っている例文だけしか練習できないからです。
英語教材に載っている英文だけでなく、あなたが言いたいことを言えるようになるには、あなたが本当に言いたいことを自分で英作文する練習が必要です。
そのために効果的なのが、英文日記と自由英作文です。
英文日記は、その日の出来事を思いつくままに書きます。頭の中にため込んだ知識を取り出して英作文する練習が目的なので、上手にまとめる必要はありません。どんどん書きましょう。
自由英作文では、あなたが外国人と話したい話題について英語で書いていきます。
家族のこと、仕事のこと、恋人のこと、趣味のことなど、何でもかまいません。
辞書で調べながら、英語で話したいことを作文します。
書き上がった英文は、オンラインの英文添削サービスで添削してもらい、正しい英文を覚えましょう。
できれば、添削が済んだ英文をネイティブに読み上げてもらい、それを録音して繰り返し聞き、声に出して練習します。
そうして完璧に覚えてしまえば、その話題について話すときは英語でスイスイ話せるようになります。
録音してもらうネイティブは、英会話スクールの先生や、ランサーズ・ココナラのような人材を結びつけるサービスを使うと簡単に見つかります。
TOEICの勉強だけではスピーキングは上達しないから、英文日記と英作文は、独学で英語を身に付けるために必須とも言える。
日記を書くのは面倒くさいなあ。
面倒でもやる!
実践練習には英会話レッスン
英会話スクールを上手に活用すれば、スピーキングを驚くほど上達させることができます。
英会話スクールによっては、授業料が1年に何十万~何百万もするところもありますが、オンライン英会話スクールなら月5000円から10000円くらいでレッスンを受けられます。
瞬間英作文と英文日記・自由英作文をたっぷり練習して自信が付いてきたら、英会話レッスンを受けて自然な英会話を通じてスピーキングを練習しましょう。
英会話スクールでレッスンを受けるときのポイントは、
- レッスンの前に、その日の話題について英作文すること
- 質問事項を事前にまとめておくこと
- レッスン中は、あなたが準備した話題について話すこと
- あなたが話して、先生は聞くだけというスタイルを守ること
- ときどき質問してもらい、それに英語で答えること
です。
英会話スクールの先生に言われるとおりにレッスンを受けても、スピーキングはほとんど上達しません。
そのことは、あなたの周りを見回して「英会話スクールに行って英語ペラペラになった」という人がいないことからも分かるはずです。
必ず、レッスンの内容は自分で準備しましょう。
どのように英会話スクール活用すれば英語を話せるようになるかは、こちらのページで説明しています。スクールを検討している方はぜひご覧ください。
TOEICで高得点を取れるようになってもスピーキングが苦手では困ったことになります。
上のページで説明する方法でしっかりとスピーキングを練習することをおすすめします。
TOEIC高得点でもスピーキングが苦手な人の対策まとめ
TOEICは高得点なのにスピーキングがダメだった人でも、
瞬間英作文、英文日記・自由英作文、英会話レッスン
を活用することで、英語が口から出てくるようになります。
どの勉強も今までの勉強法とはまったく違うので最初は戸惑うかもしれません。
でも、続けていると間違いなくスピーキング力が伸びてきて、外国人と英語で話すときにスムーズに英語が出てくるようになります。
ぜひ今日から実践してください。
P.S.
TOEICは得意なのにスピーキングが苦手なのって悔しいし恥ずかしいですよね。
できることなら、他の人に知られないようにスピーキング力アップしたいと思います。
言いたいことを自由に言えるようになる勉強法は、無料のメール講座で説明しています。
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リスニングやリーディングとスピーキングはまったく異なるスキルだということを忘れてはいかんよ。