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「混同する」「混乱する」は英語で?“confuse”だけじゃない!ニュアンス別5表現と使い分け解説

 2024/11/28 今日のフレーズ
この記事は約 12 分で読めます。
混同する

あなたは「混同する」「混乱する」を英語で言えますか?

「混同する」「混乱する」と聞いて真っ先に思い浮かべるのが”confuse”ではないでしょうか?
確かにそれは誤りではありませんが、「混乱する」「混同する」を意味する英語表現は他にも4種類あり、それぞれの表現で使用すべき場面が異なるので注意が必要です。

本記事では、「混同する」「混乱する」を意味する英語表現5つの使い方について例文付きで詳しく解説します。

アキラ

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「混同する」「混乱する」を意味する英語表現5つの使い方を例文付きで解説

「混同する」「混乱する」を意味する英語表現は5つあり、それぞれ以下のとおりです。

  • mix up A with B「AとBを混同する」
  • confuse「(物事や概念が理解できず)混同する」
  • conflate「2つ以上の異なる要素を1つに合わせる」「混ぜ合わせる」
  • get muddle「混同する」「ごちゃ混ぜにする」
  • confound A with B 「AとBを混同する」

本章では、それぞれの表現の意味と使い方について例文を用いて詳しく説明します。

mix up A with B「AとBを混同する」

“mix up A with B”は、「AとBを取り違える」「混同する」といった意味で使われる英語表現です。

似たもの同士を誤って認識してしまう状況で使われるため、日常会話や英語学習でも目にしたり耳にしたりすることが多いでしょう。

ニュアンスとしては「うっかり間違える」「思い違いする」といった軽い誤解や混乱を意味し、重大なミスというよりは、ケアレスミスに近い印象です。
特に、人名やモノの名前、予定、事実関係などを取り違えたときに使われます。

フォーマルな場面からカジュアルな場面まで、さまざまな場面で活用できる汎用性の高い便利な表現です。

A: I think I mixed up your jacket with mine. They look so similar.
A: 君のジャケットと僕のを取り違えたみたい。見た目が似ていたから。

B: Oh, really? Let me see. Yeah, I guess they do look alike. It’s easy to mix them up.
B: え、そうなの?見せてよ。うん、似ているね。混同しやすいかも。

A: Sorr about that. I’ll double-check next time before grabbing my jacket.
A: ごめんなさい。次からはジャケットを取る前にもう一度確認するよ。
※「grab」=取る

I often mix up the twins because they look so similar.
よく似ているからあの双子をよく間違えます。
※「twins」=双子、「similar」=似ている

I think I mixed up the dates for the meeting.
ミーティングの日程を間違えたと思います。

I mixed up Sarah and Emily; they have similar hairstyles.
サラとエミリーを混同してしまった。髪型が似ているから。

confuse「(物事や概念が理解できず)混同する」

“confuse”は「混乱させる」「混同する」「困惑させる」といった意味を持つ動詞で、物事や概念を理解しきれず頭がこんがらがっている状況を指す際に使われます。

”confuse”は、人とモノのいずれも主語に置ける汎用性の高い動詞です。

「何が何だかわからない」「情報が多すぎて理解が追いつかない」といったニュアンスを持ちます。
「2つのものを混同してしまう」ことを表現する際には、”confuse A and B”、あるいは”confuse + 複数名詞”を使うことが一般的です。

一方、「ひとつのものに対して正しく認識ができず頭が混乱している」ことを表現する場合は”be 動詞 + confused”と受け身の形を使います。
さらに「混乱した状態になる」と表現したい場合は、”be 動詞”の代わりに”get”を使って”get confused”です。

状況に応じて正しく使い分けられるようにしましょう。

I always confuse the words “affect” and “effect”.
私はいつも”affect”と”effect”を混同してしまう。
※「affect」=影響する、影響を及ぼす、「effect」=効果、影響

The instructions were so unclear that they confused everyone.
説明がとても分かりにくかったため、みんなを混乱させました
※「instruction」=説明、「unclear」=不明瞭な、so + 形容詞・副詞 + that 主語 + 動詞〜「とても…なのでSはVする」

He confused me with his technical jargon.
彼の専門用語で私は混乱してしまいました。
※「technical jargon」=専門用語

Try not to confuse emotions with facts.
感情と事実を混同しないようにしましょう。
※「emotion」=感情、「fact」=事実

The map confused me, and I took the wrong route.
地図で混乱してしまい、道を間違えました。
※「wrong」=誤った、「route」=道

conflate「2つ以上の異なる要素を1つに合わせる」「混ぜ合わせる」

“conflate”は、「2つ以上の異なる要素を1つに合わせる」「混ぜ合わせる」「融合させる」といった意味を持つフォーマルな動詞です。

語源はラテン語conflate「共に吹く・溶かす」で、現代英語では抽象的な概念や意見、情報、物語などを「意図的に統合・合成する」際に用いられます。

政治や報道、学術論文など複数の情報源や立場を扱う場面で登場する語ですが、「混同する」というよりは「(意図的に)結合する」という意味で使われることが多いです。

【「統合する」という意味で使われる”conflate”の例文】
James conflated two different arguments into a single conclusion.
ジェームスは2つの異なる議論を1つの結論にまとめました
※「argument」=議論、「conclusion」=結論
【「混同する」という意味で使われる”conflate”の例文】
Don’t conflate personal beliefs with objective facts.
個人的な信念と客観的な事実を混同してはいけません。
※「belief」=信念、「objective」=客観的な

The report mistakenly conflated correlation with causation.
その報告書は相関関係と因果関係を誤って混ぜ合わせてしまっています。
※「correlation」=相関関係、「causation」=因果関係

Some people conflate being busy with being productive.
一部の人は「忙しいこと」と「生産的であること」を混同しています
※「productive」=生産的な

The journalist conflated two separate incidents as if they were part of the same event.
その記者は2つの別々の出来事を、まるで同じ出来事かのように混同していました
※「separate」=別々の、「incident」=出来事、「as if 〜」=まるで〜であるかのように

You shouldn’t conflate cultural differences with personal flaws.
文化の違いと個人の欠点を混同すべきではありません。
※「flaw」=欠点

get muddle「混同する」「ごちゃ混ぜにする」

“get muddle”は、「混乱する」「混同する」「頭がゴチャゴチャになる」といった意味を持つカジュアルな英語表現です。

“muddle”は本来「ゴチャゴチャにする」「混乱させる」という意味を持つ動詞で、”get”を伴って受け身の形になることで「(自分が)混乱する・混同する状態」であることを表しています。

日常会話のなかで「頭の中が整理できていない」、「物事を取り違える」と表現したいときに使うことが多いです。

「AとBを混同してしまう、ごちゃ混ぜになる」と表現したい場合は、“get muddled between A and B”、あるいは”get muddled A with B”を使いましょう。

“confuse”や”mix up”に似ていますが、”get muddle”はより曖昧で「とにかく頭が整理されているない状態」をラフに伝える印象があります。
よりフォーマルに伝えたい場合は、”be confused”や”be at a loss”を使うと良いです。

I always get muddled when I try to do too many things at once.
同時にたくさんのことをしようとすると、いつも頭が混乱してしまいます。
※「at once」=同時に

He got muddled and sent the wrong email to the wrong client.
彼は混乱して、誤ったメールを別のクライアントに送ってしまいました。

I get muddled between French and Spanish words sometimes.
私は時々フランス語とスペイン語の単語を混同してしまいます。
※「between A and B」=AとBの間

Don`t get muddled by all the technical jargon – just focus on the basics.
専門用語に混乱しないでください。基本に集中しましょう。
※「focus on 〜」=〜に焦点を当てる

Jane got muddled while giving her presentation and forgot what to say next.
ジェーンはプレゼン中に混乱して、次に何を言うか忘れてしまいました。

confound A with B 「AとBを混同する」

“confound A with B”は、「AとBを取り違える」「混同する」と言う意味を持つフォーマルな英語表現です。

“confuse A with B”や”mix up A with B”と似ていますが、”confound”のほうがよりフォーマルな響きを持ち、学術論文や書籍などの論理的・分析的な文脈で使われることが多いです。

「本来区別されるべきものを、誤って1つのものとして扱う」「誤解や誤認に基づく混同」といったニュアンスを持ちます。

He confounded the symptoms of a cold with those of the flu.
彼は風邪の症状インフルエンザの症状を混同しました
※「symptom」=症状、「flu」=インフルエンザ

Many people confound price with value, assuming that expensive always means better.
多くの人が価格価値を混同し、高ければ良いものだと考えてしまいます。
※「value」=価値、「assume」=仮定する

It’s easy to confound nationalism with patriotism, but they are fundamentally different concepts.
ナショナリズム愛国心を混同しがちですが、それらは本質的に異なる概念です。
※「patriotism」=愛国心、「fundamentally」=本質的に、基本的に、「concept」=概念、コンセプト

You shouldn’t confound kindness with weakness; being nice doesn’t mean being naïve.
親切さ弱さを混同してはいけません、優しいからといって無知だというわけではありません。
※「naive」=無知の、世間知らずの

We must not confound correlation with causation in data analysis.
データ分析において、相関関係因果関係を混同してはいけません。
※「analysis」=分析

「混同する」「混乱する」を英語で使ってみよう!

「混同する」「混乱する」を意味する英語表現は5つあり、それぞれ以下の通りです。

  • mix up A with B「AとBを混同する」
  • confuse「(物事や概念が理解できず)混同する」
  • conflate「2つ以上の異なる要素を1つに合わせる」「混ぜ合わせる」
  • get muddle「混同する」「ごちゃ混ぜにする」
  • confound A with B 「AとBを混同する」

しかし、各表現で細かなニュアンスや使用すべき場面などが異なるため、使用する際には注意しながら正しく使い分けられるようにしましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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