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【保存版】IELTSと英検の徹底比較!レベルや違いを知って受験しよう

 2023/01/25 TOEIC・IELTS・英検
この記事は約 9 分で読めます。
IELTS

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笑顔のアキラ

今日は、オーストラリアでモナッシュ大学院を卒業し、オーストラリア在住のYuiさんが、英検とIELTSを比較してさまざまな違いについて教えてくれます

「英検とIELTSは何が違うの?」と悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてください。

Yui
こんにちは。ライターのYuiです。

あなたは、”IELTS”という試験について耳にしたことはありますか?

IELTSは日本では知名度が低いテストですが、国際的に認められている試験です。

でも日本では、英語の資格や試験と聞くと、IELTSではなく、英検やTOEICを思い浮かべる方が多いでしょう。

そこで今回の記事では、日本人にとって馴染みが深い「英検」とIELTSを比較し、IELTSがどんな試験なのかをご紹介していきます。

IELTSは海外の大学や大学院に留学することを検討している方には特に重要な試験ですので、留学に興味がある方はぜひ読んでください。

IELTSと英検の共通点

IELTSと英検には違いが多いですが、唯一共通している点が英語の4技能を測るテストであることです。

英語の4技能を測るテストであること

英検もIELTSも英語のリーディング、スピーキング、ライティング、そしてリスニングの4つの技能を測るテストなので、それぞれの技能の対策が必要になります。

また、IELTSと英検のスピーキングテストは似ており、面接官と直接対面で行う面接試験です。

IELTSと英検の比較

つづいて、IELTSと英検の異なる点について見ていきましょう。

試験の目的

IELTSは、アカデミックモジュールとジェネラルモジュールの2種類の試験に分かれます。

アカデミックモジュールは、主に英語圏(イギリス、オーストラリア、カナダなど)の大学や大学院への留学を考えている人が受験するためのテストです。
しかし、日本国内でも大学進学の際に利用することができます。

世界各国で認められている試験で、一般的には、大学進学の場合はOverall 6.0以上、大学院進学の場合は6.5以上のスコアを取得することが入学の条件になっている学校が多いです。

それに対してジェネラルモジュールは、英語圏の国での就職や移住を目的にした人が受験するテストであるため、目的が異なります。

英検の場合は、日本国内ではIELTSよりも知名度が高い試験ですが、世界的に認められた試験ではありません。
よって、英検を使って留学できる大学や大学院は極めて少ないです。

英検が活用できるのは下記のケースです。

  • 高校や大学への進学時に内申点が加点されることがある
  • レベルが高い級を所持していると、試験免除などの優遇を受けることができる
  • 大学や高校の単位として認定されることがある
  • 就職活動で「資格」として記載でき、アピールできる

このように、英検は日本国内での知名度が非常に高いテストであることから、日常生活のさまざまな場面で活用することができる便利な資格試験です。

受験者数

上記のように、英検は国内では知名度が高く、受験や就職などの機会で優遇されるケースもあるため受験者が非常に多いです。

2020年には約368万人ものの受験者がいました

そして最も受験が多かった層が中学生でした。

それに対してIELTSは、国際的には知名度が高いものの、日本での知名度が低く、海外大学や大学院への留学や海外移住に用いることが主な目的であるため用途が限られています。

よって、2020年には世界全体で受験者が300万人ほどおり、そのうち日本人の受験者は6万人程度であったようです。

試験会場

下記の表はIELTSと英検の試験会場を比較したものです。

IELTS北海道、宮城、東京、静岡、大阪、京都、岡山、福岡、沖縄
英検全国中の小学校・中学校・高校・大学などの施設

IELTSの試験会場が非常に限定されているのに対して、英検は全国中に試験会場を設けているため受験をしやすいということが特徴的です。

小中学生の受験生が多いのは、家から通いやすい会場で受験できるからという理由が大きいのかもしれません。

試験日程

IELTSは、試験会場によって試験の実施日が異なりますが、年間でおよそ35日の受験日を設けています。

そして会場によっては、すべての試験を1日で終了させる会場と、スピーキングテストを別日に設けている会場があるので、ご自身の都合に合わせて選ぶことができる点がメリットです。

それに対して、英検は年に3回だけ(6月、10月、1月)実施されます。

そして英検3級以上になると二次試験があり、面接試験が実施され、1次試験に合格した者が受験可能です。

2次試験は1次試験の約1ヶ月後に実施されます。

年間の試験日数や試験日程を考慮すると、IELTSの方が受験しやすいと言えるでしょう。

試験形式

IELTSはアカデミックとジェネラルの2種類の試験に分かれます。

アカデミックは、主に英語圏の大学や大学院への留学を考えている人が受験するためのテストです。

それに対してジェネラルは、英語圏の国での就職や移住を目的にした人が受験するテストです。

それぞれで試験の目的が異なるため、一部の試験内容(リーディングとライティング)は異なります。

しかし、英語の4技能すべてを測るテストである点と、テストがペーパーとコンピュータ形式の2種類ある点が同じです。

解答については、記述式の問題と選択式の問題が混在しています。

それに対して、英検の場合は、IELTS同様に英語の4技能を測る試験ですが、テストがペーパー形式しかない点が異なります。

そしてライティングは記述式ですが、リーディングとリスニングの問題はマークシート形式です。

IELTS試験内容テスト形式
アカデミックリーディングリスニングライティングスピーキングペーパーまたはコンピュータ形式で、問題は記述式と選択式  
ジェネラルリーディングリスニングライティングスピーキングペーパーまたはコンピュータ形式で、問題は記述式と選択式  
 試験内容テスト形式
英検リーディングリスニングライティングスピーキングペーパー形式のみで、マークシート形式

スコアの算出方法

IELTSは、受験者全員が同じ試験を受け、リーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキングがそれぞれ0-9.0のスコアに分類され、4技能の平均スコアがオーバーオールとして算出されます。

そのため、TOEICと同様に「合格」や「不合格」といったことはありません
1つの試験の中でスコアを上げていくことを目指すので対策がしやすいと言えます。

英検の場合は、級ごとに分かれているため、受験者によって問題が異なり、結果も「合格」「不合格」のいずれかになります。
そして級ごとに問題のレベルや内容が異なるため、級ごとに対策をしなくてはなりません。

有効期限

有効期限に関してもIELTSと英検では異なります。

IELTSの結果の有効期限は2年間で、英検の場合は生涯有効です。

そのため、IELTSの場合は有効期限が切れるごとに受験し直す必要があります。

受験料

下記は英検とIELTSの受験料を比較した表です。

IELTSは、英検のどの級よりも受験料が高いということがわかるでしょう。

IELTSの受験料は英検よりかなり高く、1回のIELTSの試験で英検1級を2回受験することができます。

IELTS英検
ペーパー形式:25,380円 コンピュータ形式:26,400円1級:12,600円 準1級:10,700円 2級:9,700円 準2級:9,200円 3級:7,900円 4級:4,900円 5級:4,500円

試験時間の違い

下記の表は、IELTSと英検の各級の試験時間を比較したものです。

IELTSの試験が最も長く、英検1級の試験時間と同じくらいであることがわかります。

IELTS英検
2時間45分1級:2時間20分 準1級:2時間5分 2級:1時間50分 準2級:1時間45分 3級:1時間20分 4級:1時間5分 5級:50分

IELTSと英検のスコア換算

IELTSと英検のスコアを換算すると下記のようになります。

IELTS英検
9.0
8.5
8.0
7.5
7.01級
6.51級
6.0準1級
5.5準1級
5.02級
4.52級
4.0準2級

IELTSのOverall6.5-7.0が英検1級と同等のレベルであると考えると、IELTSのOverall 7.5から9.0は英検には換算できないほど難易度が高いと言えます。

ちなみに、日本人のIELTSの平均モジュールは、アカデミックモジュールで5.8、ジェネラルモジュールで5.7です。

まとめ:IELTSと英検の違いを理解して受験しよう!

IELTSと英検は、英語の4技能を測るという点では同じですが、目的、スコアの算出方法、受験者層などさまざまな点で異なっています。

そのため、どちらの試験の方が良いというものではなく、目的に合わせてどちらの試験の方が相応しいかを考えることがおすすめです。

併せて、IELTSとTOEFLを比較した記事もありますので、こちらも併せて読んでみてください。

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ライター紹介 ライター一覧

Yui

Yui

高校で英語教員として8年勤めた後、オーストラリアに留学し、モナッシュ大学院観光学部に入学。2021年に卒業した後、現地企業でマーケターとして勤務しました。現在はライターとしてオーストラリアで活動しています。

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