「耐える」の英語は?正しく伝わるニュアンス別の使い分け7種類
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「耐える」の英語について説明します。
日本語には、「我慢する」「耐え忍ぶ」など「耐える」と同じような意味の言葉がたくさんありますよね。
同様に英語でも、複数の「耐える」という意味の言葉があります。
そして、それぞれ少しずつニュアンスが違います。
この記事では、7種類の「耐える」の英語を紹介します。
すべて使いこなせる必要はありませんが、他の人が使ったときに理解できないと困ったことになります。
また、使えそうなフレーズを覚えておくと後で役に立ちますよ。
日常会話でよく使われる「耐える」の英語
日常会話で一番よく使われる「耐える」の英語は「stand」です。
「stand」は「立つ」という意味がよく知られていますが、「耐える」という意味も覚えておきましょう。
「stand」は、
I can't stand this anymore.
もうこれ以上、これを我慢できません。
のように、否定形でよく使います。
I can't stand living with him any longer. It is really a hell.
もうこれ以上彼とは暮らしたくないわ。まるで地獄よ。
(これ以上、彼と暮らすことを我慢できません)
※「really」=本当に、「hell」=地獄
Can you stand this horrible noise? Because I can't.
この騒音、私は耐えられないけれど、あなたはどう?
(このひどい騒音を耐えられますか。私は耐えられないから(聞いているのです))
※「horrible」=ひどい、「noise」=騒音
痛みや苦しみに耐える
痛みや苦しみに耐える、我慢するという意味の英語は「bear」です。
「bear」は、「can」や「could」とともに否定文や疑問文でよく使われます。
Do you think you can bear the pain?
痛みに耐えられると思いますか?
※「pain」=痛み
Bear with me for just a second, will you?
もう少しだけ我慢してね。
※「bear with~」=~の話をじっと聞く、~に耐える、「for just a second」=少しの間
大きな衝撃に耐える
見た目が「stand」によく似た「耐える」の英語として「withstand」があります。
「withstand」は、大きな攻撃、衝撃、試練などに耐えるというイメージです。
This building is designed to withstand a huge earthquake.
この建物は大きな地震に耐えられるように設計されています。
※「huge」=巨大な
The boy tried so hard to withstand all kinds of medical treatment before he passed away.
少年は、亡くなる前に、あらゆる種類の治療に耐えました。
(あらゆる種類の治療に耐えようと努力しました)
※「medical」=医療の、「treatment」=治療、「pass away」=亡くなる、
嫌なことに耐える
苦しいこと、嫌なことに耐えるというイメージの英語は「endure」です。
「endure」は、苦痛や不安、困難などに長期間じっと耐えるというニュアンスがあります。
I try to work at home, so I don't have to endure a long commute.
長距離通勤には我慢できないので、在宅で仕事をするようにしています。
(私は、在宅で仕事をするようにしています。だから、長い通勤に耐える必要がありません)
※「commute」=通勤、通学
I had to endure this extremely hot and humid days in Kagoshima one summer.
ある年、私は鹿児島で、ひどく蒸し暑い夏を耐え忍ばなければなりませんでした。
※「extremely」=極端に、「humid」=湿度の高い
仕方なく耐える
「stand」と同様に、会話でよく使われる「耐える」の英語は「put up with」です。
「put up with」には、不愉快な言動などを仕方なく耐えるというニュアンスがあります。
I don't think I want to put up with this crazy situation going on.
このくだらない状況にはもう耐えられません。
(進行中のこの狂気的な状況に耐えたいとは思いません)
※「going on」=進行中である
You don't have to put up with any type of bullying at school.
This school strictly does not put up with bad behavior.
学校でのいかなるいじめも我慢する必要はありません。
この学校では、悪い振る舞いを厳重に認めません。
※「bullying」=いじめ、「strictly」=厳重に、「behavior」=振る舞い
辛抱強い
「忍耐強い」「我慢強い」という意味の英語は「patient」です。
何かの順番を待つときなどに、イライラしたりしないで、じっと辛抱強く待つというイメージが強いです。
Can't you be patient for just one second?
少しはじっとしていられないの?
(しばらくの間、辛抱できないのですか)
Aren't you ready yet? Be patient. I'm coming.
まだ支度できないの?少し待って、今行くから。
(まだ準備ができないのですか。辛抱してください。今行きますから)
許容する
大目に見る、許容する、寛容に扱うという意味の「耐える」の英語は「tolerate」です。
辛抱する、病気や菌などに耐性があるというイメージで会話でよく使われます。
This is hard to believe but some schools tolerate guns and drugs.
信じられませんが、銃や薬物がまかり通っている学校があります。
(信じるのが難しいですが、一部の学校は銃や麻薬を許容しています)
You got to tolerate one another to a certain degree if you want to last your marriage.
結婚生活を維持したければ、ある程度お互いのことを辛抱しなければなりません。
(結婚を長続きさせたいなら、ある程度まで、お互いのことを許容する必要があります)
※「get to」=「have to」と同じ意味、「one another」=お互いに、「to a certain degree」=ある程度は、「last」=続かせる
英語を独学で話せるようになる勉強法とは?
この記事では、「耐える」の英語について説明しました。
使いそうな表現だけでも覚えておくと、きっと近い将来に役に立ちます。
ただし、よく使う英語フレーズを暗記しただけでは、英語を話せるようにはなりません。
英語を自由に話せるようになるには、そのための勉強をする必要があります。
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