TOEIC単語、おすすめの覚え方!英会話で使える単語11ステップ
英会話とTOEICで役に立つ単語のおすすめの覚え方を紹介します。
TOEICでスコアアップしたいなら単語力を付けることは避けて通ることができません。
でも、英単語ってなかなか覚えられないし、覚えてもすぐに忘れてしまうんですよね。
しかも悪いことに、せっかく苦労して覚えたTOEICの単語も、外国人と英会話するときには1つも思い出せなかったりするんですよ。
TOEICや英検みたいな筆記試験では使えるのに、本来の目的である英会話では使えない英単語なんて・・・いったい何のために苦労して覚えたのだか。
でも実は、単語を覚えられないのも、すぐに忘れてしまうのも、英会話のときに思い出せないのも、ぜんぶ単語の覚え方を間違っているからです。
TOEICの単語を私がおすすめする方法で覚えたら、驚くほど簡単に覚えられて、記憶にしっかりと定着するのでTOEICでスコアアップできるし、しかも英会話のときにパッと口から出てくるようになります。
この記事では、そのようなTOEICに出る単語のおすすめの覚え方11点を紹介します。
「今までの苦労は何だったんだろう」と残念に思うくらい効果がありますので、ぜひ実践してください。
正しい勉強法で学んで、最短で英語を身に付けてください。
目次
分かりやすい単語教材を選ぶ
一番大切なことは、自分のレベルに合った分かりやすい教材を選ぶことです。
ネットの英語教材サイトで「おすすめ」されているからといって、そのTOEIC単語教材があなたにもおすすめとは限りません。
ネットでおすすめされているという理由だけでTOEIC単語教材を選んでしまい、内容を確認せずにアマゾンで注文してしまったりすると、たまたまあなたの英語レベルに合っていないかぎり、すぐに挫折することになります。
「この教材がいいかな」と思うTOEIC単語教材に目星を付けたら、書店に足を運んで内容を確認することをおすすめします。
選び方のポイントとしては、
- オーディオCDが付いていること
- 単語1つに英語例文が1つ以上付いていること
- 例文は長すぎず、シンプルであること
- 例文の中に、覚えたい単語以外に知らない単語がたくさん含まれていないこと
です。
オーディオがないTOEIC単語教材は役に立たないのでおすすめしません。CDが別売りの場合はCDも買いましょう。
また、例文が難しすぎると、単語を覚えることに集中できなくなるので効率が悪くなります。
シンプルな例文が載っている単語教材を選びましょう。
TOEICの受験経験があるなら、TOEICスコアを目安に単語教材を選ぶことをおすすめします。
必ずオーディオを使う
私が中学生・高校生のときには、単語教材にはオーディオは付いていませんでした。
その結果として、正しい発音が分からないままスペルと意味だけゴリゴリと棒暗記するしかありませんでした。
覚えた単語は、ネイティブにはまったく通じない酷い発音でした。
また、オーディオを使わずに単語を覚えると、発音が分からないのでリスニングでは役に立たないし、記憶に残りにくいので効率がひどく悪くなります。
効率よく単語を覚えるには、
- 目で見て、
- 耳で聞いて、
- 声に出して練習する
というように、いろいろな方法を使って脳を刺激する必要があります。
必ずオーディオを聞いて覚えましょう。
英文ごと覚える
「distinguish」=「区別する」のように、単語と意味だけ覚えても人間の脳はすぐに忘れてしまいます。
人間の脳は、意味のないことや関連性のないことを棒暗記するのが苦手という性質を持っているからです。
逆に人間の脳は、ストーリー性のあることや、すでに知っていることに関連することを覚えるのが得意です。
この脳の性質を利用して覚えるために、英文ごとTOEIC単語を覚えるのがおすすめです。
たとえば、「distinguish」(区別する)と覚えるなら
He's color-blind and can't distinguish between red and green.
「彼は色弱なので、赤色と緑色を区別できない」
のように英文ごと覚えてしまいます。
筆者は遺伝的に色弱なので、自分に関連する内容であるこの英文はすんなりと頭に入ってきます。
英文ごと覚えるのは、覚えることが増えるので大変なように思えますが、この方が記憶に定着するので結果的には楽に覚えられることになります。
また、単語だけ覚えても英会話のときには使えませんが、英文ごと覚えておくと英会話のときに使えるようになります。
意味は1つだけ覚える
単語教材や辞書を見ると、1つの単語にたくさんの意味が載せられています。
先ほどの「distinguish 」なら、辞書を引いてみると
区別する、識別する、目立たせる、特徴づける・・・
と、たくさん載っていますが、これらをすべて覚えるのは時間と労力の無駄です。
最初に載っている意味が一番大切な意味なので、最初に載っている1つだけ覚えましょう。
TOEICを受ける場合でも英会話で使う場合でも、単語の意味は1つだけ覚えておけば問題なく対応できるのでご安心を。
語呂合わせはダメ
単語教材によっては、語呂合わせでTOEIC単語を覚えることをおすすめしているものがあります。
たとえば、
「agony」(苦痛)という単語を「アゴに苦痛のアッパーカット」
と覚えるという具合です。
以下のページで紹介しているTOEICの単語教材はその1つです。
確かに、歴史の年表を覚えるときなら、「いい国(1192) 作ろう鎌倉幕府」のように語呂合わせで覚えると簡単です。
試験のときにも役に立ちます。
語呂合わせで覚えた英単語も、英文を読むときやTOEIC・英検みたいな筆記試験のときには、単語の意味を思い出すのに使えます。
しかし、リスニングや英会話のときにはまったく役に立ちません。
なぜなら、
- 「agony」の意味を思い出すのに「アゴに苦痛のアッパーカット」と頭の中で言っていたのでは会話のスピードについて行けない
- 英語から日本語の意味を思い出すことはできても、日本語から英語を思い出すことができない
からです。
だから、TOEICや英検みたいな筆記試験のためだけに英語を勉強するなら語呂合わせで単語を覚えるのもいいですが、その先にある目的が英語を話せることであるなら、語呂合わせでTOEIC単語を覚えることはおすすめしません。
英会話のときに思い出せんかったということか?
そのとおりや。英文に出てくるのを見たときは理解できるけど、スピーキングでもリスニングでも役に立たんかった。
それは残念やな。
書いて覚えない
昔は、単語は書いて覚えるというのが常識でした。書いて覚えなければ、試験のときにスペルが分からないので点数につながらないからです。
でも、TOEICではスペルを覚えていなくてもかまわないし、英会話のときにもスペルは関係ありません。
また、英文のメールや書類を書くときには、スペルが分からなければパソコンですぐに調べることができます。
だから、わざわざ書いてスペルを覚える必要はないのです。
そもそも、ノートに書くのは時間がかかるので、覚え方としては効率がよくありません。
声に出して練習したりオーディオを聞いて練習したりすれば、ノートに1回書く間に何回も練習できます。
どうせ時間を使うなら、時間効率のいい方法で勉強しましょう。
私は書いて覚えるタイプやから、とりあえずノートに書きたいな。
どうしても書かなければ覚えられんのやったら何回か書いたらええと思う。
でも、オーディオを聞く時間をしっかり確保せんといかんよ。
英語→日本語だけでなく、日本語→英語の練習をする
「英単語を見て日本語の意味を思い出す」、「英文を見て日本語訳を言う」というように、英語→日本語という練習だけでは、記憶への定着が悪いのでおすすめしません。
覚えたと思っていても、実は「覚えたつもり」ということがほとんどなんですね。
しかも、英語→日本語という覚え方で覚えた単語は、TOEICのスコアアップにはなっても英会話ではまったく役に立ちません。
だから、たとえば
He's color-blind and can't distinguish between red and green.
という英文を見て
「彼は色弱なので、赤色と緑色を区別できない」
と日本語に訳せたら、今度は
「彼は色弱なので、赤色と緑色を区別できない」
という日本語を見て、
He's color-blind and can't distinguish between red and green.
と英語で言えるように練習しましょう。
英語→日本語、日本語→英語と両方向で練習することで、記憶にガッチリと定着することができる上、英会話のときにパッと思い出して口から出てくるようになります。
もちろんTOEICのスコアアップにも効果バツグンです。
薄紙を重ねるように覚える
どんなに頭がいい人でも必ず忘れます。
一度勉強しただけで覚えられるなんてことはありません。
単語を覚えるときも同じです。
1日に10時間頑張って単語100個を完璧に覚えたと思っても、次の日には半分以上を忘れてしまうので、努力がほとんど無駄になってしまいます。
でも、何度も繰り返して覚えた単語は、しっかりと記憶に定着させることができます。
これを利用すると、より少ない労力で確実に単語を覚えることができます。
つまり、1日に10時間頑張って単語100個を覚えるのではなく、1日に1時間だけさ~っと単語100個に目を通します。
そして次の日も1時間かけて同じ単語100個にさ~っと目を通します。
これを10日間続けると、同じ単語を10回勉強したことになります。
人間の脳は、繰り返したことをよく記憶するという性質があります。
だから、1日に10時間かけて単語を覚えるより、1日1時間、10日かけて覚える方がずっと効率よく覚えられるのです。
もちろん、1時間というのは例えであって、15分とか30分とか都合のいい時間でかまいません。
忘れたころに復習する
人間は必ず忘れる生き物なので、どんなに記憶力のいい人でも覚えたことを永久に覚えているということはありません。
だから、忘れかけたころに復習しましょう。
どのタイミングで復習すればいいかは個人差がありますが、
- 完璧に覚えたと思った次の日に1回、
- 1週間後に1回、
- 1か月後に1回
くらい復習すれば、だいたい記憶に定着するようです。
何度も何度も繰り返し復習するのは時間がかかって大変なように思えます。
しかし、1回目の復習のときには最初に覚えたときより短時間に覚えることができ、2回目の復習のときには1回目の復習のときより短時間に覚えられる・・・というように、繰り返すたびに復習に必要な時間が短くなっていきます。
だから、面倒くさがらずに繰り返しTOEIC単語を復習することをおすすめします。
いくら頑張って覚えても、忘れてしまったら努力が無駄になってしまいます。
せっかくの努力が無駄にならないように、しっかりと単語を復習することをおすすめします。
声に出して覚える
単語教材を目で見て覚えるだけではなく、必ず声に出して練習しましょう。
声に出して練習することで、自然と自分の声を耳で聞くことになります。
つまり、目で見て、声に出して、耳で聞くという3種類の練習を同時にできるので、目で見るだけのときより何倍も単語を覚えやすくなります。
しかも、英語を発音するときに使う顔や舌の筋肉を鍛えることができるので、英会話のときに言葉が出てきやすくなります。
つまり、いいことずくめです。
想像しながら覚える
高校生くらいまでなら脳が柔軟なので、力業(ちからわざ)の棒暗記でも何とか覚えることができます。
でも、大人になってからは、高校生のころのような棒暗記では効果が上がりません。
だから、お経を読むみたいに棒読みして棒暗記するのではなく、想像力をフル活用して単語を覚えましょう。
その方法の1つとして、単語や英文の場面を想像しながら覚えます。
たとえば、「distinguish」という単語を覚えるために
He's color-blind and can't distinguish between red and green.
「彼は色弱なので、赤色と緑色を区別できない」
という英文を覚えるなら、色弱の友達が色の区別が上手くできなくて変な色のシャツを買ってしまい困っている場面を想像するという具合です。
もう1つの方法として、外国人に話しかけているつもりで練習します。
先ほどの英文を覚えるなら、外国人に向かって
「彼は色弱だから、赤色と緑色を区別できないだよね。」
と話しているつもりで英文を声に出して練習するわけです。
こうやって想像しながら練習することで記憶への定着が何倍も良くなる上に、外国人を相手に英語で話すときに、パッと言葉が出てくるようになります。
TOEICのためだけに単語を覚えているなら必要ない覚え方ですが、英会話もできるようになりたいなら必ず実践することをおすすめします。
TOEICの単語を身に付けるおすすめの方法のまとめ
「努力は必ず報われる」ということがよく言われます。
しかし、英語の勉強について言えば、正しく努力しなければ、努力のほとんどが無駄になります。
TOEICの単語の覚え方1つを取っても、間違った方法で努力したのでは、なかなか単語を覚えられない上に、せっかく覚えてもすぐに忘れてしまっているということになります。
さらに、TOEICのような筆記試験でしか役に立たない単語の知識になってしまい英会話で使えないとなったら、頑張って勉強した意味がないですね。
ここで紹介した11の方法を実践すれば、今までよりずっと楽に単語を覚えてTOEICのような筆記試験でスコアアップするだけでなく、英会話のときにパッと思い出して使えるようになります。
驚くほど効果が違いますので、この記事で紹介したTOEIC単語の覚え方をおすすめします。
なお、覚えた単語を英会話でスイスイ使えるようになる勉強法の具体的なテクニックを英会話ハイウェイの無料メール講座で詳しく説明しています。
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僕は語呂合わせの覚え方で大失敗をした!
せっかく大量の単語を覚えたのに、ニュージーランドにワーホリで行ったとき、現地の人と英語で話そうとしたときに1つも役に立たなかった。