ain’tの意味と使い方|関連表現5選を含めて徹底解説!
“I ain’t worried. ”
“It ain’t me. ”
あなたは洋画、海外ドラマ、あるいは洋楽の中で上記のように”ain’t”を耳にしたことはありませんか?
“ain’t”はスラング的な表現であるため、学校や教科書で学ぶことはありません。
しかし、気になっている人も多いでしょう。
この記事では”ain’t”の意味や使い方について関連表現も含めて徹底解説をします。
“ain’t”について詳しく知りたい人は必読です!
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目次
“ain’t”の意味は?
“ain’t”は、主に”be動詞(am / are / is)+not”あるいは”have/ has + not”の略語でスラングとして使われています。
最近は、”do(does) + not”や””canやwillなどの助動詞+not”の短縮形として使われることもあるようです。
この表現を洋画や洋楽の中で耳にしたり目にしたりしたことがある人も多いでしょう。
主語や時制によって使い分ける必要がないため、便利な表現だと考える人もいるかもしれませんが、ビジネスや論文などフォーマルな場面では使わないため注意してください。
“ain’t”はなんの略?
“ain’t”は1600年頃から使われていた表現で、当時は”am not”と”are not”の省略表現でした。
時間が経つごとに、他のbe動詞の否定や現在完了形の否定形の省略にまで広がっていったようです。
“ain’t”は、もともと方言由来の表現であったため、使用すると相手に粗野で粗暴な印象を与える可能性があります。
“ain’t”の読み方
“ain’t”はイギリスでもアメリカでも、地方の方言として使われていた表現です。
そのため、アメリカ英語とイギリス英語でそれぞれ”ain’t”の発音・読み方が異なります。
アメリカ英語では「アーント」と読み、イギリス英語では「エイントゥ」と発音します。
注意してください。
※「アーント」の「ア」は「エ」の音に近い「ア」です。
“ain’t”が持つニュアンスと使い方
“ain’t”は、”be動詞(am / are / is)+not”あるいは”have/ has + not”の略語であると説明しました。
そのため意味としては「〜ではない」「〜ではなかった(現在完了形)」といった否定を表します。
しかし、非常に砕けた表現であるため、日本語だと「〜じゃねーよ」という表現に近いです。
上記にもありますが、使用する場面や相手には十分に気をつけましょう。
“ain’t”を使った例文は下記の通りです。
あんなの現実なわけねーだろ。
I ain’t going to do it.
そんなのやるわけねーだろ。
ワイルドで荒っぽい表現ですよね?
“ain’t”は洋楽でよく登場しますが、それは一般的な”be動詞(am / is / are) + not”や”have(has) + not”よりもリズムや勢いが良いからでしょう。
よく耳にするからという理由で英会話で使うと、あなたに対する印象が悪くなる可能性があります。
注意しましょう。
“ain’t”を使わない方が良い理由2つ
“ain’t”は下記の2つの理由より使用しないことをおすすめします。
- 雄々しくて猛々しいイメージを相手に与える可能性があるから
- 意味として「強い否定」を表すことがあるから
ここでは、それぞれの理由について詳しく解説します。
雄々しくて猛々しいイメージを相手に与える可能性があるから
”ain’t”は元々地方で使われていた方言由来の言葉です。
「〜ではない」といった否定を表すものの、日本語にすると「〜じゃねーよ」と非常に砕けたニュアンスを持つため、雄々しくて猛々しい印象を相手に与えます。
つまり、使用する相手や場面を選ぶ必要があり、相手によっては不快に感じることもあるため注意が必要な表現であるということです。
筆者はオーストラリアに4年間在住していましたが、日常生活の中で”ain’t”を耳にしたり口にしたりすることはありませんでした。
映画やドラマで聞いたから早速英会話で使ってみようと思う人もいるかもしれませんが、十分に気をつけてください。
意味として「強い否定」を表すことがあるから
“ain’t”は、”be動詞(am / are / is)+not”あるいは”have/ has + not”の略語であると説明しました。
そのため意味としては「〜ではない」といった否定を表します。
しかし、”ain’t”の後に”nothing”や”nobody”などの代名詞を伴ったり、”ain’t + no +名詞”という形になったりして、否定を意味する語句と組み合わせて使うことがあります。
日本語の場合、下記のような二重否定は否定×否定=肯定を表しますね。
子どもでも出来ないわけではない。=子どもでもできる。
しかし、”ain’t”のあとに否定を意味する語句を伴う場合は、二重否定(つまり肯定文)になるのではなく、「強い否定」を意味することになるため注意が必要です。
下記の例文を確認しましょう。
お前はなーんも見てねぇ。わかったか?
「二重否定=肯定文」と考えている人が何も考えずに”ain’t + no〜”を使ってしまうと、全く異なる意味を表し相手に間違った情報を伝えてしまう可能性が高いです。
このような理由から”ain’t”を使わないことをおすすめします。
“ain’t”を使った関連表現の意味と使い方
最後に下記の”ain’t”を使った関連表現5つの意味と使い方について詳しく解説します。
- ain’t nothing (nobody)〜「〜なもの(人)はいない」
- Ain’t no way.「冗談じゃないぜ」「まっぴらごめんだわ」
- ain't no~「~はない」
- I ain't worry/ I ain't worried「心配していない」
- Say it ain't so「そうじゃないって言ってくれ」
ain’t nothing (nobody)〜「〜なもの(人)はいない」
前章でも紹介しましたが、”ain’t”のあとに、”nothing”「何もない」や”nobody”「誰も〜ない」といったnoを使った代名詞や名詞を伴うことで「強い否定」を意味します。
そのため、”ain’t nothing”と”ain’t nobody”それぞれを日本語にすると下記の通りです。
- ain’t nothing:「〜なものはなーんにもない」
- ain’t nobody:「〜な人はだーれもいない」
それぞれの例文を確認しましょう。
私を幸せにしてくれるものなんてなーんにもない。
Ain’t nobody loves me.
私を愛してくれる人なんてだーれもいない。
疑問文でもないのになぜ”ain’t”が文頭に来ているのか疑問に感じた人もいるかもしれません。
しかし、”ain’t”はスラングであるからです。
正しい文法を無視した使い方をすることがあるので注意しましょう。
これら2つの英文を正しい英語にすると下記のようになります。
“ain’t nobody”あるいは”ain’t nothing”= There ain’t nobody(あるいはnothing) that is(are)〜.
Ain’t no way「冗談じゃないぜ」「まっぴらごめんだわ」
“no way”は、下記のようにさまざまな意味を持つ英語表現です。
- 「ありえない!嘘でしょ?」「まさか!」
- 「絶対に嫌!無理!」
強く否定したいとき、あるいは驚いたときに使います。
上記にもありますが、“ain’t”の後に否定を意味する語句を伴うことでさらに否定を強めることになることから、”Ain’t no way.”で、「冗談じゃないぜ」や「まっぴらごめんだわ」というニュアンスを持つ表現になります。
ain't no~「~はない」
“ain’t no~”は、否定語の”ain’t”にさらに否定語の”no”がくっついた形です。
否定を否定することになるので肯定になるかと思いきや、実は強い否定を表します。
途中で諦めるつもりなら、始める意味はない。
“Ain't no point” は、カジュアルな会話でよく使われますが、よりフォーマルな場面では、”there is no point” や “it's pointless” のように、標準的な表現を使う方が好ましいです。
I ain't worry/ I ain't worried「心配していない」
“I ain't worry”や”I ain't worried” は「私は心配していない」という意味です。
テストのことなんて心配してないよ。一生懸命勉強したから。
より標準的な英語で表現する場合は、”I'm not worried” や “I don't worry” を使います。
Say it ain't so「そうじゃないって言ってくれ」
Sayで始まる「~と言ってくれ」という命令文なので、直訳すると「”it ain't so”(それはそうではない)と言ってくれ」という意味になります。
“ain’t”は意味を知っているだけで十分!使わない方が安全!
この記事では、”ain’t”の意味や使い方について詳しく解説しました。
ain’tは主に”、be動詞(am / are / is) + not”や”have(has) + not”の省略形であり、”do(does) +not”や”willやcan などの助動詞+not”の短縮形として使われることもあります。
主語や時制を気に必要がないため非常に便利な表現のように見えますが、地方の方言から生まれた表現であるため、「〜じゃねーよ」といった粗野で荒々しいニュアンスを持つ言葉です。
日本語でもこのような言い方はあまりしませんよね?
英語でも同じで、使用する場面や相手を選ばないとあなたの品位を疑われることがあるので気をつけましょう。
また、”ain’t”の後に”nothing”や”nobody”などの代名詞、あるいは”no + 名詞”などの否定を表す語句を伴うことで、「二重否定」ではなく「強い否定」になり、意味が全く異なってしまいます。
使い方に注意が必要です。
これらの理由から、”ain’t”は意味を知っているだけで十分な表現であると言えます。
洋画やドラマなどでよく耳にするからという安易な理由で使用するとトラブルに発展する可能性もあるため、使わない方が無難です。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は、「ain't」の意味と使い方について説明します。
知らなければ絶対に理解できない言葉なので、この記事を最後まで読んでマスターしましょう!