even thoughの意味と使い方|言い換えと間違いやすい表現も徹底解説!
あなたは”even though”という英語フレーズを耳にしたことはありますか?
“even though”は「〜にも関わらず」「〜だけれども」を意味する逆接の接続詞です。
下記のようにさまざまな類似表現や言い換えがあります。
- in spite of
- despite
- regardless of
- but
- however
- nevertheless
しかし、それぞれ、微妙にニュアンスや使い方が異なるため使う際には注意が必要です。
この記事では”even though”の使い方と意味、そして上記の6つの類似表現との意味や使い方の違い、また、”even though”と間違えやすい表現4つを解説します。
最後まで読むと、even thoughと関連表現をマスターすることができます。
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目次
even thoughの意味と使い方
“even though”は逆接の接続詞で「〜にも関わらず」「〜だけれども」という意味を持ちます。
接続詞なので、基本的には文頭に置きますが、文中に置くことも可能です。
文頭に置くパターンと文中に置くパターンそれぞれの例文を見ていきましょう。
クレアは疲れ果てていたにも関わらず、パーティーの間ずっと笑顔でいるように心がけていました。
Tom never called me back even though I called him so many times.
トムに何度も電話をかけたのに、彼は僕に電話をかけてくれませんでした。
“even though”の言い換えや類似表現8つ
“even though”と同じようなニュアンスを持つ表現は下記のように多岐にわたります。
- in spite of
- despite
- regardless of
- but
- however
- nevertheless
- though
- although
これらの表現の意味や使い方について例文を用いて詳しく解説します。
in spite of 〜「〜にもかかわらず」
“in spite of 〜”は「〜にも関わらず」を意味するフレーズです。
“in spite of”と” even though”は同じ意味を持つため、互いに置き換えることは可能です。
しかし、” in spite of”の後には名詞句、” even though”の後には節(主語 + 動詞)を伴う必要があります。
つまり、単純に” in spite of” ⇔” even though”に変えるだけでなく、その後の英文の形を変える必要があるため注意が必要です。
例文を確認しましょう。
あれほど大きな地震であったにもかかわらず、多くの日本人が翌日に出社しようとしました。
despite〜「〜にもかかわらず」
学校の定期試験やTOEICや英検などの資格試験でよく狙われるのが、in spite of ⇔despiteの書き換えです。
“in spite of”と混同してしまい、” despite of”と誤って覚えてしまう人がいますが、間違っているので気をつけてください。
“in spite of” と” despite”は同じ意味を持ち、使い方もほぼ同じです。
どちらかというと” despite”の方がフォーマルで、” in spite of”の方がカジュアルな場面で活用します。
いずれも名詞句を伴う点が、節を伴うeven thoughとの違いです。
“in spite of”と” despite”の後に節を伴いたい場合は、in spite of/despite the fact that S + Vという形にすればeven thoughの書き換えとして使うことができます。
“despite”を活用した例文を確認しましょう。
一生懸命勉強したにもかかわらず、ジェイミーはその入学試験に不合格でした。
regardless of 〜「〜に関係なく」
“regardless of〜”も「〜に関係なく」という意味を表し、”even though”と同じ意味を持ちます。
しかし、” regardless of”は” in spite of”と” despite”と同様に、名詞句のみを伴うことから、” regardless of”⇔” even though”の書き換えをする際には、後続の英文の形に注意が必要です。
費用に関係なく、彼は子どもの教育費に多額のお金を使いました。
but「〜だけど」
“but”は「〜だけど」という意味を表す語で、逆接の接続詞の中で最もカジュアルな表現です。
それに対して“even though”は”but”と同じ意味を持ち、それぞれに置き換えることが可能ではありますが、”even though”の方がフォーマルな響きを持つため、使う場面の違いに注意してください。
“but”を用いた例文は下記の通りです。
その試合に負けてしまったけど、私は結果に満足しています。
however 「しかしながら」
“however”は「しかしながら」を意味する語で、既に述べた文章を否定する場合に使います。
“but”と”however”の違いは、“but”より”however”の方がフォーマルな響きを持つことです。
例文を確認しましょう!
ニッキーは学校に行きたくありませんでした。しかしながら、彼女の母は彼女に無理やり学校に行かせました。
nevertheless「しかしながら」
“nevertheless”は「しかしながら」を意味する逆接の接続詞ですが、かなりフォーマルな表現で、学術論文や新聞などの書き言葉などで使われることが一般的です。
日常会話の中ではまず使われないでしょう。
“however”と同じ意味を持ちます。
しかし、”however”が文頭や文中にしか使えないのに対して、”nevertheless”は文頭・文中・文末のいずれにも使えます。
文頭や文末に置いた場合、”however”のように「しかしながら」という意味を持ちますが、文中で使うと「それにも関わらず」というニュアンスを持ち、”even though”の書き換えとして使用することが可能です。
ハーヴィーは体調が悪かったにも関わらず、働き続けました。
though「〜だけれども」
“even though”と”though”は大きな意味の違いはありませんが、強いて言うならば”even though”の方が”even”が含まれている分”though”を強調し、より感情的な表現となります。
また、thoughの方がカジュアルで日常会話で使われることが多いです。
もっと運動をするようにしたんだけど、体重が増えてしまいました。
although 「〜だが」
そもそも”although”は”though”から派生した語で、同じ意味を持ちます。
そのため基本的には”though”は”although”に置き換えることができ、”even though”との違いも”though”と同じです。
しかし、下記の点で”although”と”though”は異なるため、注意してください。
- “although”の方がフォーマルな響きがあり、論文やビジネスなどの場面で使われることが多い
- “though”は文頭、文末いずれにも置くことができるものの、”although”は文頭にしか置けない(“even though”は文頭、文中に置くことができる)
“although”を使った例文を確認しましょう。
もう9月であるにもかかわらず、日本中が夏のようにとても暑いです。
【番外編】 ”even though”と” even if”の意味と使い方の違いについて
”even if”は「たとえ〜だとしても」という意味を持ち、未来のことに対する仮定や、過去に起こったことに対して事実とは反対のことを言いたいときに使います。
even ifを用いた例文を確認しましょう。
たとえ台風が直撃しても、試合は中止にはなりません。
Even if I were a millionaire, I wouldn’t buy that product.
たとえお金持ちだったとしても、その製品を買わないでしょう。
“even though”は「〜であるけれども」「〜にもかかわらず」という意味を持ち、「事実」を表現する点が異なります。
【番外編】” even though”と” as though”の意味と使い方の違いについて
“even though”と” as though”は似ていますが、それぞれ全く異なった意味を持つフレーズです。
“as though”は仮定法で「まるで〜であるかのように」「まるで〜するかのように」という意味を持ちます。
“as though”は” as if”に書き換えることができます。
例文を見ましょう!
ジェーンはまるでお化けを見たかのように青白く見えます。
“even though”の意味と使い方を理解して正しく使おう!
この記事では”even though”の意味と使い方について解説しました。
“even though”は逆接の接続詞で「〜にも関わらず」「〜だけれども」という意味を持ちます。
接続詞なので、基本的には文頭に置きますが、文中に置くことも可能です。
そして、下記のようにさまざまな類似表現や書き換えがありますが、後続の英文の形を変えたり、使用する場面などが微妙に異なるため正しく使い分けられるようにしましょう。
- in spite of
- despite
- regardless of
- but
- however
- nevertheless
また、” even if”や” as though”についても解説しました。
“even though”に似ていますが、意味は全く異なります。
これを機に、これらのフレーズも覚えましょう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は、even thoughの意味と使い方について説明します。
言い換えや間違いやすいポイントについても説明しますので、最後まで読んでeven thoughを使いこなせるようになってください。