withの意味と使い方を徹底解説!10の用法とイディオム【例文付き】


「”with”にはどんな意味と使い方があるの?」
「”with”には意味がたくさんあるみたいだけど、見分け方を知りたい」
英語の”with”について学習している方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?
結論から申し上げると、”with”には10もの意味があります。
そして、文脈や後ろに伴う語句によって意味や使い方を見分けることが必要です。
本記事では、”with”が持つ10個の意味と使い方について例文を用いながら詳しく解説します。
“with”の意味や使い方に興味がある方は、ぜひお読みください。

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【例文つき】”with”が持つ意味と使い方
“with”には、下記の10個の意味があります。
- 「〜と一緒に」「〜とともに」(随伴・付加)
- 「〜を持って」「〜を持っている」(所有・携帯)
- 「〜を使って」(手段・方法・道具)
- 「〜のために」「〜のせいで」(原因・理由)
- 「〜するならば」(条件)
- 「〜を含めて」(包含)
- 「〜に関して」「〜について」(関連)
- 「〜を相手にして」(対立)
- 「〜に属して」「〜の一員で」(所属)
- 「〜しながら…する」(付帯状況)
本章では、それぞれの意味と使い方について例文付きで詳しく解説します。
「〜と一緒に」「〜とともに」(随伴・付加)
”with”が持つ意味の中で最もメジャーなものは、「〜と一緒に」あるいは「〜とともに」です。
“with”の後には、人だけでなくモノを伴うこともあります。
私はトムと一緒に公園に行きました。
「〜を持って」「〜を持っている」(所有・携帯)
“with”は、「〜を持って」や「〜を持っている」という所有や携帯を表すこともあります。
モノについて言及する場合は、本やペンなどの物体ではなく、髪や瞳など体の一部について言及することが一般的です。
また、自宅にある車や服など今手元にはないものの所有しているものについて言及するときにも使えます。
ジェーンはあの長い髪を持った女の子です。
「〜を使って」(手段・方法・道具)
「〜を使って」と、手段や方法について言及する際にも”with”が使えます。
日常会話だけでなく、ビジネスシーンやアカデミックなシーンなどさまざまな場面で使用することが可能です。
手段・方法・道具の意味で使われている”with”は、”using”に置き換えることもできます。
私たちはメールやビデオ通話を使って連絡を取ります。
「〜のために」「〜のせいで」(原因・理由)
“anger”や”hunger”など気分や状態を表す単語を伴う場合、”with”を使って「〜のために」と原因や理由を説明することができます。
ポジティブな文脈であれば「〜のために」、ネガティブな文脈であれば「〜のせいで」と意味を使い分けるようにしましょう。
ボブは良い知らせを聞いて喜びのあまり泣いてしまいました。
「〜するならば」(条件)
名詞や目的語+補語を後ろに伴う際には、”with”は「〜するならば」と条件を意味します。
「もし〜があれば」、または「〜があったら」という仮定や状況を前提にした話をするときに使われることが一般的です。
もっと準備ができていれば、試合に勝てたのに。
「〜を含めて」(包含)
“with”には「〜を含めて」という意味があり、特定の要素や人、モノを加える際に使われます。
特に、グループや集合の一部として何かを含める場合に便利です。
ジョンを含めてパーティーには12人の人がいました。
「〜に関して」「〜について」(関連)
“with”には、「〜に関して」「〜について」という意味もあり、話題や関連する事柄を示す際に使われます。
特に、意見や問題、態度などについて述べるときに便利です。
この書類には気をつけてください。機密情報が含まれています。
「〜を相手にして」(対立)
英語の”with”には、「〜を相手にして」や「〜と接して」という意味もあり、特定の人やモノと関わる状況を示す際に使われます。
これは仕事や交渉、会話、対立などの場面で使われることが多いです。
マイケルは上司を相手に口論になりました。
「〜に属して」「〜の一員で」(所属)
“with”には「〜に属して」や「〜の一員で」という意味もあり、組織やグループ、会社などに所属していることを表すときに使われます。
チームでの活動や団体行動に関する会話や、ビジネスシーンで耳にすることが多いでしょう。
ジョセフはナショナルチームの一員としてサッカーをしています。
「〜しながら…する」(付帯状況)
「〜しながら…する」と、同時に起こっている2つ以上の動作や状態について言及するときにも”with”が使えますが、下記のように後ろに伴う語句によって使い方が異なります。
- with+名詞+現在分詞
- with+名詞+過去分詞
- with+名詞+形容詞
- with+名詞+副詞
- with+名詞+前置詞句
それぞれの意味と使い方について、例文を使いながら確認しましょう。
with+名詞+現在分詞
現在分詞とは、動詞の現在進行形(Ving)のことです。
“with + 名詞 + 現在分詞”で、「〜が…している状態で」という意味を表します。
話し手が、主節の動作と並行して起こっている状況を説明したいときに使える便利な表現です。
アンは赤ちゃんが彼女の腕の中で泣いている状態で座りました。
with+名詞+過去分詞
“with + 名詞 + 過去分詞”は「〜が…された状態で」「〜が…されている状況で」という意味を持つ構文です。
この表現は、主節の動作が行われている間に何かがすでに完了している状態や、受け身の状況を説明するのに使われます。
ドアが鍵をかけられている状態だったので、私たちは家に入れませんでした。
“with”の後に来る「名詞」がその動作をする場合は「現在分詞」を、される場合は「過去分詞」を伴ってください。
例えば、” Anne sat with her baby crying in her arms.”の場合は、「赤ちゃんが自分で泣く」ことから”crying”と現在分詞を使います。
しかし、” With the door locked, we couldn’t enter the house.”の場合は、「ドアは閉められる」ことから”locked”と過去分詞を使います。
with+名詞+形容詞
“with + 名詞 + 形容詞”は「〜が…の状態で」や「〜が…な状況で」という意味を持つ表現で、主節の動作が行われる際のある人やモノの状態や状況を説明する際に使われます。
形容詞とは物事の状態や状況を表す品詞で、「美しい」や「背が高い」など日本語で「イ」の音で終わることが多いです。
この表現を使うことで、人や物事の状態や条件を簡潔に説明できるため、よりナチュラルな英語表現となります。
メリッサは顔を赤らめた状態で部屋に入ってきた。
with+名詞+副詞
“with + 名詞 + 副詞”は、「〜が…の状態で」や「〜が…のように」という意味を持ち、人や物事の状態を詳しく説明するときに使われることが多いです。
ちなみに副詞とは、名詞以外の品詞を修飾できる品詞のことを指します。
彼女は手を静かに膝の上に置いた状態で座っていました。
with+名詞+前置詞句
“with + 名詞 + 前置詞句”は、「〜が…の位置にある状態で」「〜が…とともに」「〜が…を持って」といった意味を持ち、主節の動作が行われるときの状況を詳しく説明するのに使われます。
前置詞句が名詞の位置や状態、特徴を補足する役割を果たしているのが特徴です。
空に太陽が出ていて、ピクニックに完璧な天気でした。
“with”を使ったイディオムの意味と使い方
次に、下記の5つの”with”を使ったイディオムの意味と使い方について例文付きで詳しく説明します。
- go with 〜「〜と相性が良い」
- what with A and B「AやらBやらで」
- come with a price「代償・犠牲を伴う」
- be with 〜「〜についていく」「〜の言っていることが理解できる」
- get with it「流行りに遅れないようにする」「しっかりやる」
go with 〜「〜と相性が良い」
“go with 〜”は、「〜と一緒に行く」という意味もありますが、文脈によっては「〜と相性が良い」「〜に合う」という意味で使われることもあります。
特に、食べ物や服のコーディネート、アイデアの組み合わせなどについて言及する際に使われることが多いです。
このワインはステーキと相性が良いです。
what with A and B「AやらBやらで」
“what with A and B”は「AやらBやらで」という意味を持つイディオムで、複数の理由を挙げるときに使われます。
理由を強調したいときに便利な表現です。
しかし、日常会話やカジュアルなシーンでよく使われる表現であるため、使用する相手や場面には注意しましょう。
暑さやら長い距離を歩いたやらで、私はすっかり疲れ果てました。
come with a price「代償・犠牲を伴う」
“come with a price”は、「(何かを得るために)代償・犠牲を伴う」という意味のイディオムです。
成功や富、名声などポジティブなものを手に入れる際に、同時に何らかの犠牲や困難が伴うことを示す際に使われます。
“with”を” at”に変えて” come at a price”でも同じ意味として使うことが可能です。
名声には代償が伴います。有名人はプライバシーを失うものです。
be with 〜「〜についていく」「〜の言っていることが理解できる」
“be with 〜”は文脈によってさまざまな意味で使われるイディオムですが、特に「〜について行く」あるいは「〜が言っていることが理解できる」という意味で使われることが一般的です。
前者の場合、誰かと行動を共にしたり、その人を支持したりするという意味で使われます。
一方、後者の場合は相手の話を理解できているか確認する場面で使われることが多いです。
私についてくる? もう出発しないと。
Sorry, I wasn’t with you. Can you repeat that?
ごめん、話についていけなかった。もう一回言ってくれる?
get with it「流行りに遅れないようにする」「しっかりやる」
“get with it”は、大きく分けて2つの意味を持ちます。
時代の流れやトレンドについていくことを意味する「流行りに遅れないようにする」と、怠けている人ややる気のない人に対して気を引き締めるように促すときに使う「しっかりやる」という意味です。
いずれもカジュアルな口語表現で使われることが多く、相手を励ましたり注意を促したりするときに使える便利な表現です。
ファッションはすぐ変わるから、流行についていかないとね。
The test is tomorrow. You need to get with it.
明日テストなんだから、本気を出さないと!
“with”にはたくさんの意味がある!それぞれの意味を知って使いこなそう!
”with”には下記の10個の意味があります。
- 「〜と一緒に」「〜とともに」(随伴・付加)
- 「〜を持って」「〜を持っている」(所有・携帯)
- 「〜を使って」(手段・方法・道具)
- 「〜のために」「〜のせいで」(原因・理由)
- 「〜するならば」(条件)
- 「〜を含めて」(包含)
- 「〜に関して」「〜について」(関連)
- 「〜を相手にして」(対立)
- 「〜に属して」「〜の一員で」(所属)
- 「〜しながら…する」(付帯状況)
文脈や後ろに伴う語句によって意味や使い方を見分けることが必要です。
ぜひ本記事を参考にしながら、”with”の意味や使い方を知って正しく使いこなせるようにしましょう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は、withの意味と使い方について説明します。
中学で習う簡単な言葉ですが、たくさんの意味があって使い方は簡単ではありません。
最後まで読んでwithの意味と使い方をマスターしてください。