「準備する」の英語フレーズ+英単語7選【例文つき】
あなたは「準備」あるいは「準備する」を意味する英単語や熟語を表現できますか?
これらを表す単語は数多くあり、ニュアンスやシチュエーションによって正しく使い分けることが大切です。
この記事では、動詞「準備する」を意味する英語表現5つと、名詞「準備」を意味する英単語2つについて例文を用いながらそれぞれの使い方について詳しく解説します。
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目次
動詞「準備する」を意味する英語表現5選(例文つき)
動詞「準備する」を英語で表現すると下記の5つの単語を使うことが一般的です。
- prepare
- arrange for
- organize
- be ready to 動詞の原形/ get ready for
- pack
それぞれ使用するシチュエーションやニュアンスが異なります。
ここでは、それぞれの単語やフレーズの使い方について例文を用いて解説します。
prepare 「〜の準備(用意)をする」
「準備する」を意味する英単語として、”prepare”が真っ先に思いつく人は少なくないでしょう。
“prepare”はさまざまな場面で「準備する」際に使える単語で汎用性が高いですが、フォーマルな場面で使われることが多いです。
また、”prepare”は自動詞と他動詞の両方で使われるため単体で使うこともできますが、下記のように前置詞を伴うこともあります。
- prepare for 名詞「〜に向けて準備(用意)をする」
- prepare to V原形「〜する準備(用意)をする」
※V原形=動詞の原形
後ろに伴う品詞によって前置詞が”to”と”for”で変わります。
正しく使い分けられるようにしましょう。
また、自動詞と他動詞で伝えたいニュアンスが異なるため注意してください。
下記の例文を見てください。
メラニーは昼食の準備をしました。
Melanie prepared for lunch.
メラニーは昼食を作るための準備をしました。
違いはわかりますか?
上の文は、昼食の準備が完了しているニュアンスを表すのに対して、下の文は買い物に行ったり、テーブルの上を片付けたりしただけで昼食をまだ作っていない状態を表しています。
気をつけて使いましょう。
さらに、SNSやテキストメッセージなどで”prepare”を”prep”と略すこともあります。
カジュアルな表現として覚えておいてください。
ジョシュは明日のプレゼンテーションに向けて準備をしているところです。
Samantha seems to be busy to prepare to study abroad.
サマンサは留学の準備で忙しそうです。
arrange for 〜「〜の準備をする」
「アレンジ」と聞くと、「フラワーアレンジメント」や「ヘアアレンジ」をイメージする人も多いでしょう。
英語のアレンジには、「整える」「配列する」のほかに「準備する」という意味もあります。
動詞として使う場合は、”for”を伴って”arrange for〜”という形で使うことが一般的です。
誰かのために準備したり、あるいは誰かと何かを準備したりするときに使います。
来週末にその有名なイタリアンレストランで夕食を準備(予約)しよう。
organize「準備する」「企画する」
“organize”も「準備する」や「企画する」という意味を持った単語で、ビジネス関連のイベントや企画の準備に使われることが多いです。
ちなみに”organize”は名詞形もあり、”organization”です。
名詞形にも「準備」という意味はありますが、「組織」という意味で使われることが多いということを知っておきましょう。
そのカップルは私に、結婚式2次会を企画するように頼んできました。
※wedding after-party=結婚式の二次会
be ready to 動詞の原形 「〜する用意がある」/ get ready for 名詞「〜の準備をする」
“ready”は「準備ができた」「用意ができた」を意味する形容詞です。
be動詞や”get”と組み合わせることで、下記のようなフレーズとして使うことができます。
- be動詞 ready to 動詞の原形 「いつでも〜できる」「〜する用意がある」
- get ready for 名詞「〜の準備をする」
“be ready to 動詞の原形”の場合は、もう既に準備ができている状態を表すのに対して、” get ready for 名詞”の方はこれから準備を始める状態であるときに使います。
正しく使い分けてセットで覚えましょう。
また、いずれのフレーズもあらゆる場面で使うことができるため、シチュエーションに関係なく使えます。
A: もう行く準備できた?
B: OK.
B: うん!
Get ready for bed!
寝る準備をしなさい!
pack 「(旅行)の準備をする」
“pack”も「準備する」という意味がありますが、これは旅行や引っ越しなどの荷造りをする場面で使われることが一般的です。
日本語でも「パッキング」という言葉を使いますよね?
それと同じイメージです。
昨夜、忙しすぎて荷造りをする時間がなかったから、家に忘れ物をしているんじゃないかと不安になったよ。
名詞「準備」を意味する英語表現2選(例文つき)
名詞で「準備」や「用意」を表す英語表現は2つあり、下記の通りです。
- arrangement
- preparation
ここでは、この2つの英単語の違いやニュアンスについて例文を用いて詳しく解説します。
arrangement「準備」
前章で”arrange”を紹介しましたが、”arrangement”はその名詞形です。
複数形で使われることが多く、「準備」だけでなく、「予定」という意味で使われます。
これらの意味を持つことから、未来のことに対する「準備」や「用意」というニュアンスで使われることが一般的です。
また、イベントや結婚式など、1人ではなく複数名で計画を立てて準備をするときに使うことが多いという特徴もあります。
“arrangement”を使った表現は下記の通りです。
- make arrangements for 名詞「〜の準備をする」
- make arrangements to 動詞の原形「〜できるように準備する」
“arrangement”を使った 例文を確認しましょう。
キャサリンと私の2人でベスの 誕生日パーティーの準備をしました。
We made arrangements to have job interviews in that room.
その部屋で就職の面接試験ができるように私たちは準備をしました。
preparation「準備」「用意」
“preparation”は前章で紹介した”prepare”の名詞形です。
「準備」以外にも下記のようにさまざまな意味を持つ単語で便利なので、ぜひ覚えましょう。
- 「用意」
- 「予習」
- 「調理」
複数形で使うこともありますが、絶対ではありません。
また、”arrangement”とは異なり、1人で行う「準備」も含まれます。
“preparation”を使った英語フレーズは下記の通りです。
- make preparations for 名詞「〜の準備をする」
- in preparation for 名詞「〜に備えて」
“preparation”を使った例文を確認しましょう。
多くの日本人が、地震などの自然災害に向けて準備しています。
Many people went to supermarkets to buy lots of food in preparation for lockdown.
ロックダウンに備えて多くの人がスーパーに行って食品を大量に購入しました。
「準備する」「準備」を英語で表現できるようにしよう
この記事では、「準備する」と「準備」を意味する英語表現について紹介しました。
それぞれ下記の通りです。
【動詞「準備する」】
- prepare
- arrange for
- organize
- be ready to 動詞の原形/ get ready for
- pack
【名詞「準備」】
- arrangement
- preparation
それぞれ使用する場面や、伝えたいニュアンスが異なります。
どの表現も日常的に耳にすることが多いため、単語やフレーズの意味だけでなく使い方についても正しく押さえておきましょう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は、「準備する」は英語でどう表現すればいいか紹介します。
中学生のときに習う基本表現ではありますが、紛らわしい部分があるので注意が必要です。
正しく使いこなせるように、最後まで読んでマスターしましょう!