「リスペクト/尊敬」の英語|respectの意味と使い方を徹底解説!
あなたは英語の”respect”(リスペクト)の正しい意味と使い方を知っていますか?
日本語でも日常会話の中で「リスペクト」が使われていますが、英語とはニュアンスや使用する場面が異なります。
この記事では、英語の”respect”の意味と使い方、”respect”の派生語や類義語、そして熟語について詳しく解説します。
最後まで読むことで、”respect”のさまざまな意味を学び、自由に使いこなせるようになります。
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目次
日本語で使う「リスペクト」の意味と使い方
あなたは日常生活の中で「リスペクト」を使ったことはありますか?
「リスペクト」はそもそも英語ですが、日本語で使うときは「敬意を払う」「尊敬する」という意味で使われます。
下記のように言動や人、または作品などに敬意を表すときに使うことが一般的です。
日本語で使う「リスペクト」は、非常にカジュアルで軽い印象を与えます。
そのため、使用する相手や場面を見極めないと、逆に相手を馬鹿にしているように受け取られて不快な気持ちにさせる可能性があるため注意しましょう。
目上の人と話すときや、ビジネスなどフォーマルな場面では「リスペクト」ではなく、「尊敬している」と使うようにしてください。
respectの意味と使い方
次に、英語の”respect”の意味と使い方を確認しましょう。
英語の”respect”には下記の3つの意味があります。
- 動詞「尊敬する」
- 動詞「尊重する」
- 名詞「尊敬」「尊重」
それぞれの意味と使い方について例文を用いながら確認しましょう。
動詞「尊敬する」
動詞として「尊敬する」という意味で使うのが最も一般的です。
対象となる人や物などの存在を重視し、注意や敬意を払う際に使います。
つまり、日本語で使う「リスペクト」とは異なり、相手や物に対する礼儀正しさや敬意を表す比較的シリアスな響きを持つ言葉であるということです。
そのため、英語で”respect”を使う際には、使用する相手や場面に気をつけるようにしましょう。
私は本当に両親を尊敬しています。
動詞「尊重する」
動詞の”respect”には「尊敬する」以外にも「尊重する」という意味もあります。
英語圏の国を含めて海外は多民族国家で個人主義の国が多いです。
そのため人それぞれ考え方、バックグラウンド、信条、宗教、好みなどあらゆるものが異なります。
日本と比較すると、海外では個人と個人の境界が明確であることから、「どちらが優れている」とか「どちらが好ましい」ではなく、相手そのものを認め尊重することが必要です。
このような理由から、「尊重する」という意味で使われる”respect”は、海外では日常生活や学校生活でよく耳にします。
親であっても子供のプライバシーは尊重するべきです。
名詞「尊敬」「尊重」
“respect”は名詞として使うこともでき、その場合は「尊敬」「尊重」という意味になります。
不可算名詞であるため、語尾に-sまたは-esをつけないように気をつけてください。
異文化理解をする上で、お互いを尊重する気持ちは必要不可欠です。
respectの派生語の意味と使い方
つづいて”respect”の派生語も確認しましょう。
“respect”には下記の3つの派生語があります。
- respectable 「立派な」
- respectful 「敬意を表する」「重んじて」
- respective 「それぞれの」
ここでは、それぞれの派生語の意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。
respectable「立派な」
“respectable”は”respect”「尊敬する」+”able”「〜できる」=「尊敬できる」から派生して「ちゃんとした」や「立派な」という意味になった語です。
ジェイミーはあの式典ですごく立派に見えました。
respectful 「敬意を表する」「重んじて」
“respectful”は”respect”「尊敬する」+”full”「〜でいっぱいの」=「尊敬に満ちた」から派生して、「敬意を表する~」「重んじて」という意味になった形容詞です。
日本では、若者は年配の人に礼儀正しく、敬意を表する態度で接する必要があります。
respective「それぞれの」
“respect”を始め、”respectable”や”respectful”といった派生語も含めて「尊敬」といったニュアンスが強いですが、”respective”については全く異なるため注意が必要です。
“respective”には「それぞれの」や「各自の」といった意味があります。
全ての国にそれぞれの文化があります。
respectの類義語の意味と使い方
つづいて、”respect”「尊敬する」に近い意味を持った単語、表現を2つ紹介します。
下記の通りです。
- admire
- look up to 〜
admire「賞賛する」
“admire”は動詞で「賞賛する」「感心する」という意味を持つ単語です。
“respect”とニュアンスが似ていますが、”respect”が相手に敬意を表すのに対して、”admire”は相手を褒め称えるといった点が異なります。
たとえば、相手が自分にない才能を持っていたり、相手が自分にはできそうにないことを成し遂げたりした際に使うことが一般的です。
蜂の巣を駆除する人々を尊敬します。彼らは危険を冒しているからです。
look up to 〜「〜を尊敬する」
“look up to 〜”は直訳すると「〜を見上げる」となることから、「尊敬する」という意味に派生しました。
逆に”look down on〜”で「〜を見下す」という意味になるため、これもセットで覚えておきましょう。
そのコーチは多くの生徒たちに尊敬されています。
respectを使った熟語3つ
最後に”respect”を使った熟語を3つ紹介します。
下記の通りです。
- in this respect
- in all respects
- with respect to
これらの熟語の意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。
これらの熟語で使われている”respect”は主に「点」を意味します。
そのため、「尊敬」や「尊重」という意味で使われる場合とは異なり可算名詞になるため、”respects”とすることが可能です。
この点に気をつけてください。
in this respect「この点に関して」
“in this respect”は「この点に関して」を意味するフレーズです。
フォーマルな表現であるため、日常生活で耳にすることはないでしょう。
“about”や” in terms of”と書き換えることができます。
この点においては、クレアの意見に賛成です。
in all respects 「あらゆる点で」
つづいて、” in all respects”についてです。
これは「あらゆる点で」や「全ての点において」を意味します。
“in this respect”と同様に日常生活で使われることはほとんどなく、ビジネスシーンやアカデミックな論文で見かけることが多いです。
“in all aspects”と書き換えることができます。
あなたの考えの方が私の考えよりもあらゆる点で優れているように感じます。
with respect to 〜「〜に関して」
“with respect to 〜”は「〜に関して」や「〜について」を意味する英語表現です。
学術論文でよく見かけます。
新しい話題を持ち出す際に使われることが一般的です。
“about”や”regarding”と書き換えることもできます。
それは本当にガンにおいて科学的に有効な学説ですか?
respectの意味だけでなく類義語・派生語・熟語もセットで覚えよう!
この記事では、”respect”の意味と使い方について解説しました。
英語の”respect”には下記の3つの意味があります。
- 動詞「尊敬する」
- 動詞「尊重する」
- 名詞「尊敬」「尊重」
日本語でも日常会話で「リスペクト」と使うことがあるかもしれませんが、ニュアンスや使用する相手、場面などが異なるため英語で使用する際には注意が必要です。
また、”respect”には多くの派生語、類義語、そして熟語もあります。
“respect”を用いた派生語や熟語の中には”点”や”面”といった想定外の意味を持つものもあります。
いずれもTOEICや英検などの資格試験で頻出なので、これらも併せて覚えるようにしましょう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
詳しい練習法については、無料のメールマガジンで公開しています。
今回は、「リスペクト/ 尊敬」の英語、意味と使い方について説明します。
一昔前は「リスペクト」という片仮名語を会話で使う人は誰もいませんでした。
それが、スポーツをする若者の間で広まって、今では誰でも使う言葉になってしまいましたね。
英語ではどう表現すればいいのか?最後まで読んで学んでください。