現在分詞とは？形容詞的な使い方を8分で学ぼう

このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。

「現在分詞って、何だか難しそう・・・」

「文法用語を聞くだけで嫌になってしまう」

なんて思ったことはありませんか？

現在分詞は中学3年で習う単元で、ネイティブの日常英会話ではバシバシ使われています。
だから、現在分詞を知らなければ英会話は不可能とも言えます。

こんにちは！
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。

今回は、現在分詞の使い方を説明します。

現在分詞とは、動詞のing形のことで、たとえば「a sleeping man」（眠っている男性）の「sleeping」のように名詞を修飾することができます。

「現在分詞」という名前は難しそうですが、使い方はそれほど難しくありません。
この記事を読んで、現在分詞をマスターしてください。

現在分詞とは

現在分詞とは、動詞の語尾を「～ing」の形に変化したもので「～する」「～している」という意味を表すことができます。

現在分詞は、名詞の前後に付いて名詞を修飾します。

以下に例を挙げます。

現在分詞は名詞を修飾するので、もともと動詞でありながら、形容詞的な意味で使うことができます。

それでは、これから現在分詞の使い方を説明します。

現在分詞の形容詞的な使い方

現在分詞の形容詞的な使い方について説明します。

現在分詞は、以下のように名詞の前後に付いて名詞を修飾します。

現在分詞は名詞を修飾するので、動詞でありながら形容詞的な意味を持っていると言えます。

現在分詞が名詞の前に付くか名詞の後ろに付くかは、現在分詞が単独で使われるか、語句と一緒に使われるかで決まります。

名詞の前に置く場合

現在分詞だけで名詞を修飾するときは、名詞の前に現在分詞を置きます。

Look at the sleeping dog.

眠っている犬を見てください。

上の英文では、現在分詞の「sleeping」が単独で名詞の「dog」を修飾しているので、名詞「dog」の前に位置しています。

名詞の後に置く場合

Look at the dog sleeping in the kennel.

犬小屋で寝ている犬を見てください。

上の英文では、「sleeping」が「in the kennel」と一緒になって名詞の「dog」を修飾しているので、名詞「dog」の後に位置しています。

現在分詞の例文

現在分詞の例文を紹介します。

現在分詞が名詞の前にあるか後にあるかを意識しながら読んでください。

It was an exciting game, wasn't it?

面白い試合でしたね。

Put some salt in the boiling water.

沸騰しているお湯に塩を入れなさい。

One of my friends living in Kobe is a lawyer.

神戸に住んでいる友達の一人は弁護士です。

The student studying in the library is my son.

図書館で勉強している生徒は私の息子です。

現在分詞の練習問題

ここまで読んで現在分詞の使い方を理解できたら、練習問題をやって記憶に定着させましょう。

以下の日本語を英語で言ってください。

1. 溶けてゆく雪（溶ける＝melt）
2. 歌っている女性
3. 歩いている男性

言えましたか？

答えは以下のとおりです。

1. melting snow
2. a singing woman
3. a walking man

次は、以下を英語で言ってみましょう。

1. 事務所で働いている女性
2. 寿司を食べている少年
3. 図書館で本を読んでいる老人

言えましたか？

答えは以下のとおりです。

1. a woman working in the office
2. a boy eating sushi
3. an old man reading a book in the library

言えましたか？

最後に、現在分詞を使って英文を作ってみましょう。

1. 私は、溶けてゆく雪を触りました。
2. 寿司を食べている少年は、私の息子です。
3. 私は、事務所で働いている女性を見ました。

言えましたか？

答えは以下のとおりです。

1. I touched the melting snow.
2. The boy eating sushi is my son.
3. I saw the woman working in the office.

この英作文がスラスラできたら、現在分詞はだいたいＯＫです。

過去分詞とは？形容詞的な使い方

現在分詞があるからには過去分詞もあります。

過去分詞とは、動詞の形が変化したもので、「～される、～された」などの意味を表すことができます。

動詞の過去分詞形は、動詞の末尾を「ed/d」の形に変化させるパターンと、不規則に変化させるパターンがあります。

現在分詞と同じように、過去分詞も名詞の前後に置いて、形容詞的に使うことができます。

過去分詞が名詞の前に付くか名詞の後ろに付くかは、過去分詞が単独で使われるか、語句と一緒に使われるかで決まります。

名詞の前に置く場合

過去分詞だけで名詞を修飾するときは、名詞の前に過去分詞を置きます。

I have a broken watch.

私は壊れた時計を持っています。

名詞の後に置く場合

過去分詞と修飾語（前置詞＋名詞など）を組み合わせて使うときは、名詞の後に過去分詞を置きます。

I have a watch broken by my brother.

私は弟に壊された時計を持っています。

上の英文では、「broken」という過去分詞に「by my brother」という修飾語が付いているので、「a watch」の後に過去分詞が付けられています。

過去分詞について詳しくは、以下の記事で説明しています。

⇒過去分詞とは？基本の使い方4パターンと過去分詞一覧

現在分詞と過去分詞は兄弟みたいなものなので、いっしょに読んで覚えてしまおう！

現在分詞と動名詞の違い

現在分詞と動名詞には、見た目には違いはありません。
どちらも動詞のing形です。

しかし、現在分詞は名詞を修飾するので形容詞的、動名詞は名詞的であると言えます。

I like cooking.

私は料理をすることが好きです。

上の英文では、「cooking」は「料理をすること」という意味なので名詞です。

The girl cooking in the kitchen is my daughter.

台所で料理をしている少女は私の娘です。

上の英文では、「cooking」は「料理をしている」という意味があり、名詞「girl」を修飾しているので形容詞的です。

つまり、動名詞と現在分詞に見た目の違いはありませんが、意味はまったく違います。

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この記事では、現在分詞の形容詞的な使い方について説明しました。

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