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第1文型とは?中学英語で挫折した人のやり直し文法講座

 2017/05/18 文法
この記事は約 10 分で読めます。
英語の先生

このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。


こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。

笑顔のアキラ

今回は、英語の第1文型について説明します

すべての英文は、第1文型から第5文型に分類することができます。

そして、その中で第1文型は最もシンプルな文型で、「I run.(私は走る)」のように主語と動詞だけで成立することができます。

でも、シンプルだからと言って馬鹿にしていると、もっと複雑な英文が出てきたときに混乱することになります。

そうならないために、この記事で第1文型からしっかりと勉強しておきましょう。

この記事では、文法が苦手な人でもスムーズに学べるように、文法の基礎である「文の要素」から説明し、その後で「第1文型」について詳しく説明します。

もし、文の要素については知っているから、「第1文型の説明から読みたい!」という場合は、『第1文型(SV)とは』から読んでください。

英語の文の要素

黒板

さっそく第1文型について説明したいところですが、文法を理解するには、文法の説明で使われる言葉の意味を知っておく必要があります。

そこで、第1文型について説明する前に、英文を構成する要素について説明します

代表的な英文の要素は以下の通りです。

主語:Subject(S)
動詞:Verb(V)
目的語:Object(O)
補語:Complement(C)
修飾語:Modifier(M)

以下に、それぞれについて説明します。

主語(S)とは

英語に出てくる主語(S)とは、「AはBです」の「Aは」や、「AがBします」の「Aが」に当たる語句です。

たとえば、「私は会社員です」の「私は」や、「私の夫が料理します」の「私の夫が」が主語に当たります。

I am an office worker.
私は会社員(事務員)です。

主語:I(私は)
動詞:am(です)

My husband cooks.
私の夫が料理します。

主語:My husband(私の夫が)
動詞:cooks(料理します)

動詞(V)とは

一方、動詞(V)は、「AはBです」の「です」や、「AがBします」の「Bします」に当たる語句です。

先ほどの例を使えば、「私は会社員です」の「です」や、「私の夫が料理します」の「料理します」が動詞に当たります。

目的語(O)とは

英語の目的語(O)とは、動詞の動作を受ける語句のことで、「AはBをCします」の「Bを」に当たる語句です。

たとえば、「私たちはサッカーをします」の「サッカーを」が目的語です。

We play soccer.
私たちはサッカーをします。

主語:We(私たちは)
動詞:play(します)
目的語:soccer(サッカーを)

補語(C)とは

補語(C)とは、主語や目的語を説明する語句のことです。

たとえば、「彼は先生です」という文では「先生」は「彼」(主語)がどんな人なのかを説明しています。

だから、「先生」はこの文の補語です。

He is a teacher.
彼は先生です。

主語:He(彼は)
動詞:is(です)
補語:a teacher(先生)

補語の特徴として、主語とイコール関係にあるということがあります。

つまり、「he」=「a teacher」という関係が成立します。

これに対して、「We play soccer.」という英文では「we」=「soccer」という関係は成立しません。

だから「soccer」は補語ではありません。

修飾語(M)とは

修飾語(M)とは、主語や動詞、目的語、補語を説明(修飾)する語句を指します。

たとえば、「彼らは速く歩きます」の「速く」は、「歩きます」という動詞を修飾しているので修飾語です。

修飾語には、形容詞や副詞がよく使われます。

なお、修飾語は、以下のように、あってもなくても文の意味が通じます。

修飾語あり:彼らは速く歩きます。
修飾語なし:彼らは歩きます。

このため、修飾語は、文型の要素としてはカウントされません。

They walk fast.
彼らは速く歩きます。

主語:They(彼らは)
動詞:walk(歩く)
修飾語:fast(速く)


主語、動詞、目的語、補語、修飾語という言葉は、英語を勉強していれば、たびたび登場します。

英語を学ぶなら、これらの言葉を避けることはできませんので必ず覚えましょう。

第1文型(SV)とは

黒板

英語で使われる文の要素が分かったところで、第1文型について説明します。

英語の第1文型とは、主語(S)と動詞(V)のみで成立する文型のことです。

以下の英文を見てください。

He runs.
彼は走ります。

主語(S):He
動詞(V):runs

上の英文は、主語と動詞だけで成立しています。
このような英文を第1文型と呼びます。


ただし現実には、上の例文のように、主語と動詞しか使われていない英文は多くありません。
大半の第1文型の英文には、以下の例文のように修飾語(M)が付いています。

He runs fast.
彼は速く走ります。

主語(S):He
動詞(V):runs
修飾語(M):fast

上の英文では「fast」(速く)は、「runs」(走ります)を修飾しているので修飾語です。


この他によく使われる修飾語として、「前置詞+名詞」の形があります。
前置詞とは、「in」や「at」など名詞の前に置かれる言葉のことです。

He runs in the park.
彼は公園で走ります。

主語(S):He
動詞(V):runs
修飾語(M):in the park

上の英文では、「in the park」(公園で)は、「runs」(走る)を修飾しているので修飾語です。


なお、主語(S)に修飾語(M)が付いている場合、その修飾語は主語の一部と見なします。

以下の英文を見てください。

A tall man is in the park.
背の高い男性が公園にいます。

主語(S):A tall man
動詞(V):is
修飾語(M):in the park

上の英文では、「tall」(背が高い)は、主語である「man」(男性)を修飾しています。

このような場合、修飾語は主語の一部と考えます。

自動詞と他動詞

英語の動詞には、自動詞と他動詞の2種類があります。

自動詞とは、「laugh(笑う)」や「walk(歩く)」のように、目的語を必要としない動詞のことです。

She laughed.

彼女は笑いました。

My son walked.

息子が歩いた!

一方、他動詞とは、「attend(参加する)」「enter(入る)」のように、目的語を必要とする動詞のことです。

I attended the meeting.

私は、その会議に参加しました。

She entered the meeting room.

彼女は、会議室に入りました。


第1文型では自動詞を使う

第1文型で使われる動詞は、常に自動詞です。

第1文型は、主語と動詞だけから成り立っているため、「She laughed.(彼女は笑った)」のように、目的語を必要としない自動詞を使う必要があります。

ナオ
「I attended.(私は参加した)」でも、話の流れから「何に参加したのか」が分かるから、他動詞でも第1文型を作れるんじゃないの?
アキラ
「話の流れから意味が分かる」というのではダメ。

それに、英語では自動詞と他動詞が決まっているから、いくら理屈をこねてもダメで、覚えるしかない。

第1文型の例文

第1文型の例文をいくつか紹介します。

My back hurts.

腰が痛い。

※「back」=腰、「hurts」=痛みを引き起こす

She runs very fast.

彼女は、とても速く走ります。

I agree.

賛成します。

My sister lives in a small apartment.

姉は、小さなアパートに住んでいます。

The meeting ended at five.

会議は5時に終わりました。

特殊な第1文型(there is/there are)

第1文型の英文で、主語と動詞、修飾語の位置がひっくり返っているものがあります。

以下のように「There is/are~.」を使う英文です。

There is a book.
1冊の本があります。

主語(S):a book
動詞(V):is
修飾語(M):there

「there」は、「そこに」という意味の副詞です。

この英文は本来、「A book is there.」という語順でしたが、「a book」を強調するために語順が入れ替わったものです。

「There is/are~.」の英文も第1文型の仲間ですので覚えておきましょう。

アキラ
「There is/are~.」の英文について詳しくは、『there is(are)の意味と使い方、基礎から順に8分で解説します』で説明している。

英会話でよく使う表現やから、あわせて読んでほしい!

英会話に文法は必要なの?

右手と電球の絵

この記事では、英語の基礎の基礎である第1文型について説明しました。

大人になってから英語を身に付けるには、文型を理解することは必須ですので、理解できるまで何度も読んでください。

文法を覚えたら英語を話せるようになるの?

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ライター紹介 ライター一覧

アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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