最初は文法を勉強し過ぎない方がいい理由

英語に悩む男性

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こんにちは。戸田です。

いつも英語メール講座を読んでいただきありがとうございます。

このレポートには、今まで熱心に文法や単語を勉強してきた人には腹の立つことが書かれているかもしれません。

私自身、受験生のときに熱心に文法を勉強した一人なので、この事実に気づいたときはショックでした。

困った感じの人形

正しいと信じてやってきたことが、裏目裏目に出ていたとは・・・

と、悔しい気持ちでいっぱいでした。

でも、今からでも手遅れではありません。
3ステップ学習をやり直せば問題なく英語を話せるようになりますのでご安心ください。


さて、今回は、前回のメールで予告したとおり【文法を勉強しすぎるとどうなるか】についてお話しします。

文法の勉強については、

しっかり勉強した方がいい

とか、

まったく必要ない

とか、いろいろな意見があるので何を信じていいのか混乱しますよね。

「文法は必要ない」と言う人の主な主張は、「ネイティブは、文法を勉強しなくても英語を話せる。だから、私たちも文法なんか勉強する必要はない」ということです。

確かに、それっぽく聞こえます。

でも、勘違いしないでください。私たちはネイティブではないんです。

ネイティブなら、生まれたときから24時間、英語に囲まれた環境で生活しています。

毎日、毎日、大量の英語を見聞きするので自然と英語を覚えられます。

また、お母さんがそばにいて、間違ったことを言うと正してくれます。

でも、あなたは、大人になるまで日本語の中で育ったはずです。

しかも、英語の勉強に使えるのは長くても1日に数時間のはずです。

言い間違えたことを正してくれる英語ペラペラのお母さんもいません。

さらに言えば、人間の言語習得能力は12歳くらいで固定されるので、それ以降は自然に英語を話せるようになることはありません。

日本語に囲まれて育った人が英語を身に付けようと思ったら、「ネイティブとは違うアプローチ」が絶対に必要です。

ネイティブとは違うアプローチというのは、

1.基本的な知識をつける。
2.知識を体に覚えさせる
3.アウトプットをたくさんする

という3ステップです。


ステップ1では、「基本的な知識」を身に付けます。

ここで高度な文法や大量の表現を学ばずに「基本的な知識」にこだわるのには理由があります。

それは、まだ英語を話せない人が高度な文法や大量の表現を覚えたら、混乱して何も話せなくなるからです。

分かりやすいように、たとえ話をしますね。

私は妻の言いつけで(笑)料理をするようになりました。

料理する男

最初は、凝った料理を作ろうと思って、いろいろな調味料や食材を買って試行錯誤していました。

でも、ダメでしたね。

いつ、どの調味料を使えばいいのか、その調味料は、どんな役割があるのか、ぜんぜん分かっていませんでした。

レシピを見ながら料理していましたが、調味料だらけのキッチンでは頭が混乱するばかりで、夕食を作るのに何時間もかかりました。

しかも、味はイマイチ・・・

失敗した料理

調味料や食材がたくさんあっても、それを使いこなすだけの基礎ができていなかったからです。

それに気付いてからは、塩・コショウ・ミリンなど、基本的なものだけ使う料理に集中しました。

そして、しばらく料理をしていると少しずつ料理に慣れてきて、あまり考えなくても料理ができるようになりました。

使う調味料の種類が少ないので混乱することもありません。

そうなってくると、今まで使ったことのない調味料を加えて、さらに難しい料理を作る余裕も出てきます。

つまり、初心者のうちからたくさんの調味料や食材を使おうと思っても使いこなせずに混乱するだけなんですね。

それよりも、基本的な調味料を使いこなせるようになってから新しい調味料を加えていく方が上達が早くなります


英語も、これと同じです。

最初に、たくさんの知識を頭に詰め込むと、いつ、どの表現、ルールを使えばいいのか分からなくて混乱してしまいます

1つのことを表現するのに、10通りも言い方を知っていたらどうでしょう?

Of course.(もちろん)
Sure.(もちろん)
Certainly.(もちろん)
No problem!(もちろん)
By all means.(もちろん)
Why not?(もちろん)
Absolutely.(もちろん)
Definitely.(もちろん)
Undoubtedly.(もちろん)
You bet!(もちろん)

どの言い方が正しいんだろう?」って悩むことになりますよね。

悩む人形

もちろん、それぞれニュアンスが違うでしょうし、その状況で一番適切な表現というのもあるでしょう。
でも、初心者がニュアンスまで気にしていたら何も話せなくなってしまいます

最初は細かいニュアンスなんかよりも、とにかく「考えていることを伝えられる」ことが大切です。

ニュアンスを気にするのは上級者になってから。


さらに、知識が多すぎると、ルールばかり気になって言いたいことが言えなくなります。

He has」というべきところを「He have」と言ってしまっただけで、「しまった、間違えた!」と恥ずかしくなってしまい、怖くて次の言葉が出なくなります。

間違えるのが怖くて何も言えなくなってしまうんですね。

実際は、「He has」でも「He have」でも完璧に通じます。

ネイティブでもしょっちゅう文法を間違えるし、間違えても誰も気にしません。

そんなことはコミュニケーションの本質とは関係ないのです。


お分かりいただけましたか?

最初から知識を増やしすぎると、知識を持て余してしまうんですね。

でも、最初は基本的な知識だけに限定することで混乱することがなくなるので、パッと言葉が出てくるようになります。

メガホンを持つ女性

それに、細かいニュアンスなんか気にならないので、どんどん話すことができます。
少しくらい間違った英語を言ってしまっても動揺することもありません。
だから、最初は基礎だけに絞って勉強します。

そして、「基礎知識を使いこなせるようになってから、もっと高度な知識を身に付けて表現力を強化していく」というのが英語をマスターする近道です。

最初は塩・コショウなどのシンプルな調味料で料理して、シンプルな調味料で料理できるようになってから調味料の種類を増やしていくのに似ていますね。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。

英語はただガムシャラに勉強するだけでは、知識の量は増えても使いこなせなくなってしまいます。

でも、正しい方法で勉強すれば、意外なほど簡単に、使える英語が身に付きます。

ステップ2やステップ3のやり方など、詳しくは引き続きメールでお話ししますので楽しみにしていてください。